2013年 監督:ミシェル・ゴンドリー
製作国:フランス
at ギンレイホール
好きな女優は数いれど、好きな俳優は数人しかいない。
そのうちの一人がロマン・デュリス。
初めて見たのがトニー・ガトリフの名作『ガッジョ・ディーロ』で、あの笑い方と映画映えする存在感は凄かった。
『キッドナッパー』ではこれまた好きな俳優メルヴィル・プポーと共演してたな。
セドリック・クラピッシュの『スパニッシュ・アパートメント』はヒットしていたらしいからこの辺から有名になったのかな。
最近普通の恋愛コメディ(『タイピスト!』)に出ていて、こういうのも出るんだと思ったばかりだが、予告編を見る限りこの『ムード・インディゴ うたかたの日々』もまた恋愛ものっぽい。
しかもファンタジー要素の多い恋愛物っぽい。
共演はオドレイ・トトゥ。オドレイ・トトゥといえば『アメリ』の印象(『アメリ』未見)が強くて僕の中では色物女優の一人なんだけど、ファンタジーでオドレイ・トトゥってなんか不安。
で、本編を見た感想だけど、うーん、まじつまらなかった。。
いろいろ風刺が込められているらしいが、僕の頭では理解できない。
原作はボリス・ヴィアンの小説『日々の泡』。
原作は読んでいないけど、ボリス・ヴィアンは結構熱狂的なファンがいるので、原作は面白いのかもしれない。
2014年5月5日月曜日
映画『ビフォア・ミッドナイト』
2013年 監督:リチャード・リンクレイター
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
3部作の3作目だそうだ。
恋人までの距離(ディスタンス)(1995) 第1弾
ビフォア・サンセット(2004) 第2弾
ビフォア・ミッドナイト(2013)
前作をまったく見ていなくて何の思い入れも無い人間だからだろうか、なんかきつかった。
最初の方で長大な長回しが入る。
走る車の中を正面から固定カメラで捉え、前席の夫婦の会話が10分以上続いていく。
走っている車なので景色は流れていくが、それにしてもなんと動きの無い絵!
これじゃあ会話に楽しみを見出すしかないじゃないか。
車のシーンが終わるとそれなりにカメラが切り替わるようになるけど、とにかく会話、会話、また会話。
主演二人の会話の妙を楽しむ映画らしい。
で、楽しめたかというと少し微妙だった。
アメリカ人の人を小ばかにしたような声まねやオーバーアクションとか、したり顔のユーモアとか、ヒステリーとか、耳がきんきんしてどうしても疲れてしまう。
主演二人イーサン・ホーク、ジュリー・デルピーの声が嫌いになりそうだ。
でも、最後の方、数分前まであんなに睦まじかったのにいつからそんな話になったんだ?っていう会話の絶妙な流れだけは面白かった。
こういう会話ものの映画を見るといつも書いている気がするけど、エリック・ロメールが見たいな。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
3部作の3作目だそうだ。
恋人までの距離(ディスタンス)(1995) 第1弾
ビフォア・サンセット(2004) 第2弾
ビフォア・ミッドナイト(2013)
前作をまったく見ていなくて何の思い入れも無い人間だからだろうか、なんかきつかった。
最初の方で長大な長回しが入る。
走る車の中を正面から固定カメラで捉え、前席の夫婦の会話が10分以上続いていく。
走っている車なので景色は流れていくが、それにしてもなんと動きの無い絵!
これじゃあ会話に楽しみを見出すしかないじゃないか。
車のシーンが終わるとそれなりにカメラが切り替わるようになるけど、とにかく会話、会話、また会話。
主演二人の会話の妙を楽しむ映画らしい。
で、楽しめたかというと少し微妙だった。
アメリカ人の人を小ばかにしたような声まねやオーバーアクションとか、したり顔のユーモアとか、ヒステリーとか、耳がきんきんしてどうしても疲れてしまう。
主演二人イーサン・ホーク、ジュリー・デルピーの声が嫌いになりそうだ。
でも、最後の方、数分前まであんなに睦まじかったのにいつからそんな話になったんだ?っていう会話の絶妙な流れだけは面白かった。
こういう会話ものの映画を見るといつも書いている気がするけど、エリック・ロメールが見たいな。
2014年4月20日日曜日
映画『ペコロスの母に会いに行く』
2013年 監督:森崎東
製作国:日本
at ギンレイホール
死んでる人がわらわら出てきたときにはもうこらえきれずにボロボロ泣いてしまった。
まさにハートフルドラマだな。
過去シーンの挿入の仕方とか笑いのリズムとか、心地よいテンポで進んでいくので面白い。
森崎東はもう70くらいかなと思っていたら85歳らしい。
若い職員の子が綺麗だった。
松本若菜という子。調べてみるとそこそこ有名(一部で?)な子らしい。
原田貴和子、知世姉妹も出ている。
あと佐々木すみ江を久しぶりに見た。フィルモグラフィー見ると恐ろしく精力的に活動している。
製作国:日本
at ギンレイホール
死んでる人がわらわら出てきたときにはもうこらえきれずにボロボロ泣いてしまった。
まさにハートフルドラマだな。
過去シーンの挿入の仕方とか笑いのリズムとか、心地よいテンポで進んでいくので面白い。
森崎東はもう70くらいかなと思っていたら85歳らしい。
若い職員の子が綺麗だった。
松本若菜という子。調べてみるとそこそこ有名(一部で?)な子らしい。
原田貴和子、知世姉妹も出ている。
あと佐々木すみ江を久しぶりに見た。フィルモグラフィー見ると恐ろしく精力的に活動している。
映画『さよなら渓谷』
2013年 監督:大森立嗣
製作国:日本
at ギンレイホール
予告編をいつも眼鏡かけないで見ているからいつも細かいところがぼやけているのだけど、却って良かったかな。ネタばれしなくて。
緑の夏の匂いがむっと立ち込める田舎町で、薄着の夫婦がバラック小屋のような家に帰っていく。
美男美女の夫婦。
この二人が絵になるんだな。
何十年もよりそってきたようなこの夫婦だけど実は、って話。
真木よう子がかなりのベッドシーンを演じている。
エロさというよりか、肌のくすみ具合とか大人の女の色気がむんむんと空気を満たしていくような感じ。
渓谷のシーンとか西川美和の『ゆれる』を思い出した。
記者役の子、なんか味のある顔した女性だなと思ったら鈴木杏だった。
もう一人の記者に大森南朋。知らなかったけど大森立嗣と兄弟だったんだ。じゃあ大森立嗣も麿赤兒の息子か。
製作国:日本
at ギンレイホール
予告編をいつも眼鏡かけないで見ているからいつも細かいところがぼやけているのだけど、却って良かったかな。ネタばれしなくて。
緑の夏の匂いがむっと立ち込める田舎町で、薄着の夫婦がバラック小屋のような家に帰っていく。
美男美女の夫婦。
この二人が絵になるんだな。
何十年もよりそってきたようなこの夫婦だけど実は、って話。
真木よう子がかなりのベッドシーンを演じている。
エロさというよりか、肌のくすみ具合とか大人の女の色気がむんむんと空気を満たしていくような感じ。
渓谷のシーンとか西川美和の『ゆれる』を思い出した。
記者役の子、なんか味のある顔した女性だなと思ったら鈴木杏だった。
もう一人の記者に大森南朋。知らなかったけど大森立嗣と兄弟だったんだ。じゃあ大森立嗣も麿赤兒の息子か。
2014年4月6日日曜日
映画『少女は自転車にのって』
2012年 監督:ハイファ・アル=マンスール
製作国:サウジアラビア/ドイツ
at ギンレイホール
自転車に乗ってまっすぐ全力疾走している姿に涙が出そうになったけど、すぐアングルが切り替わったおかげでなんとかこらえた。
規制されているため映画館のない国サウジアラビア。
そのサウジアラビアのしかも女性監督が作った映画。
肌の露出は禁止され、結婚するまで男性に見られることも話すこともはばかられている国。
路上撮影では監督はバンの中に隠れて俳優に指示を出していたそうだ。
そんなサウジアラビアの内情を訴える映画かといえばそうではなくて、主人公の少女ワジダが貪欲に人生を謳歌する様を生き生きと描いた映画になっている。
だからすごく爽やか。
製作国:サウジアラビア/ドイツ
at ギンレイホール
自転車に乗ってまっすぐ全力疾走している姿に涙が出そうになったけど、すぐアングルが切り替わったおかげでなんとかこらえた。
規制されているため映画館のない国サウジアラビア。
そのサウジアラビアのしかも女性監督が作った映画。
肌の露出は禁止され、結婚するまで男性に見られることも話すこともはばかられている国。
路上撮影では監督はバンの中に隠れて俳優に指示を出していたそうだ。
そんなサウジアラビアの内情を訴える映画かといえばそうではなくて、主人公の少女ワジダが貪欲に人生を謳歌する様を生き生きと描いた映画になっている。
だからすごく爽やか。
映画『もうひとりの息子』
2012年 監督:ロレーヌ・レヴィ
製作国:フランス
at ギンレイホール
これフランス映画だったんだな。
湾岸戦争時に取り違えられてしまった二人の赤ん坊。
事実は18年後に発覚する。
二人の子供は一方はイスラエル人家族の子として、もう一方は壁で隔てられたパレスチナ人家族の子として育っていた。
母親は今の息子にも本当の息子にも両方に多量の愛情を注ぎ込むが、父親は今の息子にも本当の息子にもどう接していいのか分からないような微妙な態度を見せる。
いや、何が言いたいかというと、母親の愛情って偉大だなぁ、と。
国や民族間のいがみあいとかもう全く関係なく存在する偉大さ。
製作国:フランス
at ギンレイホール
これフランス映画だったんだな。
湾岸戦争時に取り違えられてしまった二人の赤ん坊。
事実は18年後に発覚する。
二人の子供は一方はイスラエル人家族の子として、もう一方は壁で隔てられたパレスチナ人家族の子として育っていた。
母親は今の息子にも本当の息子にも両方に多量の愛情を注ぎ込むが、父親は今の息子にも本当の息子にもどう接していいのか分からないような微妙な態度を見せる。
いや、何が言いたいかというと、母親の愛情って偉大だなぁ、と。
国や民族間のいがみあいとかもう全く関係なく存在する偉大さ。
2014年3月23日日曜日
映画『セッションズ』
2012年 監督:ベン・リューイン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
幼少期にわずらったポリオにより首から下が麻痺してしまったマーク・オブライエン(ジョン・ホークス)38歳。
あることをきっかけにセックス・サロゲートの存在を知り、自分もセラピーを受けようと決心する。
障害の度合いにしろラストにしろ、重いはずなんだけど観賞後はなんだかすごく爽やかな気分になる不思議な映画。
ヘレン・ハントがまじかよってくらい頑張っている。
ウィリアム・H・メイシーは強烈なものの意外と神父姿が似合っている。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
幼少期にわずらったポリオにより首から下が麻痺してしまったマーク・オブライエン(ジョン・ホークス)38歳。
あることをきっかけにセックス・サロゲートの存在を知り、自分もセラピーを受けようと決心する。
障害の度合いにしろラストにしろ、重いはずなんだけど観賞後はなんだかすごく爽やかな気分になる不思議な映画。
ヘレン・ハントがまじかよってくらい頑張っている。
ウィリアム・H・メイシーは強烈なものの意外と神父姿が似合っている。
映画『危険なプロット』
2012年 監督:フランソワ・オゾン
製作国:フランス
at ギンレイホール
オゾンのあの神経をさらっと一撫でされるような色彩の中、サスペンスっぽい話が展開される。
どこから見つけてきたのか不健康そうだけど運動はできそうな美少年エルンスト・ウンハウアー演じるクロード、という学生の文学的資質にほれ込んだ高校教師ジェルマン、が緩やかに深入りしていく物語。
「緩やか」でかつあっと驚く展開になるわけでもないけど、程よい緊張感と皮肉が利きまくった脱力が絶妙でなかなか面白かった。
クラスメイトのラファに初めて声かけるシーンには悪意すら感じるし。
この子もよく見つけてきたよな。
両親の愛情をたくさん受けてぬくぬく育ち、そこそこ裕福でそこそこ馬鹿っぽくて幼稚、という役柄そのままの顔しているから。
彼の振り返った表情の馬鹿っぽさが演出とあいまって今思い出しても笑える。
メガネかけているからか中盤まで気づかなかったけど、ジェルマン役にファブリス・ルキーニ。
他にジェルマンの妻役にクリスティン・スコット・トーマス。
製作国:フランス
at ギンレイホール
オゾンのあの神経をさらっと一撫でされるような色彩の中、サスペンスっぽい話が展開される。
どこから見つけてきたのか不健康そうだけど運動はできそうな美少年エルンスト・ウンハウアー演じるクロード、という学生の文学的資質にほれ込んだ高校教師ジェルマン、が緩やかに深入りしていく物語。
「緩やか」でかつあっと驚く展開になるわけでもないけど、程よい緊張感と皮肉が利きまくった脱力が絶妙でなかなか面白かった。
クラスメイトのラファに初めて声かけるシーンには悪意すら感じるし。
この子もよく見つけてきたよな。
両親の愛情をたくさん受けてぬくぬく育ち、そこそこ裕福でそこそこ馬鹿っぽくて幼稚、という役柄そのままの顔しているから。
彼の振り返った表情の馬鹿っぽさが演出とあいまって今思い出しても笑える。
メガネかけているからか中盤まで気づかなかったけど、ジェルマン役にファブリス・ルキーニ。
他にジェルマンの妻役にクリスティン・スコット・トーマス。
2014年3月9日日曜日
映画『父の秘密』
2012年 監督:ミシェル・フランコ
製作国:メキシコ
at ギンレイホール
最近感動が薄いというか動じなくなったというか、映画見た後ココイチでカレー食っている頃には何の映画見たかもすっかり忘れるくらいの体たらくだったのだけど、この映画はちょっと衝撃すぎてこれ書いている今(3週間後)でもよく覚えている。
映画見てこんなに胸糞悪くなったのは初めてだ。
って書くとうまらない映画みたいに思えるけど、その実態は胸糞悪いくせに傑作の部類に入るほど凄い。
勘違いアート映画見ても胸糞悪くなるまではいかないし、ストーリー上嫌な奴が出てきてもそれほど胸糞悪くなることは無い。
一応映画は娯楽でもあるわけだから、観客が不快になるような人物描写を積極的にはやらないっていうのもあるのかな。
で、この映画、もうね、スクリーンの中に飛び込んで登場人物達をぶん殴ってやりたい衝動にかられるほど神経逆撫でてくる。
特に愛すべきマスコットキャラのように登場したデブなんて、俺のアレハンドラちゃんになんてことしてくれるんだ!
アレハンドラがまたいい子なんだわ。
自分の傷も癒えていないのに父親を気遣って。
しかしその結果がこれか!
不器用な父親は自分のことで精一杯で、娘との接し方にも戸惑いを感じているうちに何も気づかぬまま事態は深刻になっていく。
思いやりとすれ違い、って世界の父娘の間に普通に横たわっているものだから、だからこそ悲しい。
映像の方は長回しが多用されていてかなり好みだった。
冒頭の長回しから引き込まれていたのだけど、特にボートのシーンが凄い。
どうやってあのシーンを成功させたんだろう。たぶんダイバーが所定の場所にスタンバイしていたはずだけど、ボートがくるっと回転したときには茫洋とした海が背後に広がるだけで何も目印のようなものすらなかったし。
それにしてもこのシーン、まるでゴミを捨てるみたいに微塵の逡巡も感情も感じられない所作だけど、映し出されていた登場人物達は勿論、それを見ている観客の心の中にもありとあらゆる感情が凝縮されていたと思う。
登場人物達はそれぞれ真逆の感情だし、事実を把握している観客もまた違った感情でこのシーンを見つめている。
無機的に映写されたスクリーンから放出される感情と、それぞれの観客が見つめるスクリーンに跳ね返った様々な感情が映画館の中に渦巻く不思議な瞬間。
さらには「まるでゴミを捨てるみたいに」っていうのがともすればコントにでもなりそうなダークな笑いまで含んでいる。
映画史に残る名シーンだと思う。
監督のミシェル・フランコはまだ31歳らしい。
この若さで長回し使うなんて珍しい。
アレハンドラのクラスメイトたちは、アレハンドラを演じたテッサ・イアの実際の友人達(ほとんどが演技経験無し)とのこと。
なんて複雑なことするんだ!
映画の中ではああだけど実際は仲のいい友達だと??
いや、そんなシチュエーションはよくあるだろうけど(映画の中では敵同士でも実際は親友とか)、この映画ではちょっとそんな生易しい人間関係じゃないでしょ。
精神科医を付けてちゃんとフォローしたらしいけど、それにしても恐ろしい監督だ。
![父の秘密 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51GxHbb3nuL.jpg)
製作国:メキシコ
at ギンレイホール
最近感動が薄いというか動じなくなったというか、映画見た後ココイチでカレー食っている頃には何の映画見たかもすっかり忘れるくらいの体たらくだったのだけど、この映画はちょっと衝撃すぎてこれ書いている今(3週間後)でもよく覚えている。
映画見てこんなに胸糞悪くなったのは初めてだ。
って書くとうまらない映画みたいに思えるけど、その実態は胸糞悪いくせに傑作の部類に入るほど凄い。
勘違いアート映画見ても胸糞悪くなるまではいかないし、ストーリー上嫌な奴が出てきてもそれほど胸糞悪くなることは無い。
一応映画は娯楽でもあるわけだから、観客が不快になるような人物描写を積極的にはやらないっていうのもあるのかな。
で、この映画、もうね、スクリーンの中に飛び込んで登場人物達をぶん殴ってやりたい衝動にかられるほど神経逆撫でてくる。
特に愛すべきマスコットキャラのように登場したデブなんて、俺のアレハンドラちゃんになんてことしてくれるんだ!
アレハンドラがまたいい子なんだわ。
自分の傷も癒えていないのに父親を気遣って。
しかしその結果がこれか!
不器用な父親は自分のことで精一杯で、娘との接し方にも戸惑いを感じているうちに何も気づかぬまま事態は深刻になっていく。
思いやりとすれ違い、って世界の父娘の間に普通に横たわっているものだから、だからこそ悲しい。
映像の方は長回しが多用されていてかなり好みだった。
冒頭の長回しから引き込まれていたのだけど、特にボートのシーンが凄い。
どうやってあのシーンを成功させたんだろう。たぶんダイバーが所定の場所にスタンバイしていたはずだけど、ボートがくるっと回転したときには茫洋とした海が背後に広がるだけで何も目印のようなものすらなかったし。
それにしてもこのシーン、まるでゴミを捨てるみたいに微塵の逡巡も感情も感じられない所作だけど、映し出されていた登場人物達は勿論、それを見ている観客の心の中にもありとあらゆる感情が凝縮されていたと思う。
登場人物達はそれぞれ真逆の感情だし、事実を把握している観客もまた違った感情でこのシーンを見つめている。
無機的に映写されたスクリーンから放出される感情と、それぞれの観客が見つめるスクリーンに跳ね返った様々な感情が映画館の中に渦巻く不思議な瞬間。
さらには「まるでゴミを捨てるみたいに」っていうのがともすればコントにでもなりそうなダークな笑いまで含んでいる。
映画史に残る名シーンだと思う。
監督のミシェル・フランコはまだ31歳らしい。
この若さで長回し使うなんて珍しい。
アレハンドラのクラスメイトたちは、アレハンドラを演じたテッサ・イアの実際の友人達(ほとんどが演技経験無し)とのこと。
なんて複雑なことするんだ!
映画の中ではああだけど実際は仲のいい友達だと??
いや、そんなシチュエーションはよくあるだろうけど(映画の中では敵同士でも実際は親友とか)、この映画ではちょっとそんな生易しい人間関係じゃないでしょ。
精神科医を付けてちゃんとフォローしたらしいけど、それにしても恐ろしい監督だ。
![父の秘密 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51GxHbb3nuL.jpg)
映画『眠れる美女』
2012年 監督:マルコ・ベロッキオ
製作国:イタリア/フランス
at ギンレイホール
2009年イタリアで実際にあった、植物状態のある女性の延命措置停止に対するイタリア全土を巻き込んだ論争、、を背景にして3つの眠れる美女にまつわる物語が展開される。
独立した3つの物語が平行して進むので集中力が散漫になりそうだけど意外と面白かった。
尊厳死を正面から扱った偉そうな話じゃなくて、尊厳死を中心とした家族の物語だったり、生きることへの希望の物語だったりする。
マリア役の子が年齢不詳で、最初トニ・セルヴィッロ演じる政治家の妻役かと思ったけど、それにしては若い。
話が進むにつれ娘役だと判明するものの、いくつくらいの設定なのかよくわからない。
役柄的に二十歳前後くらいに思える。でも見た目は20から40歳くらいな感じ。
アルバ・ロルヴァケル。1979年生まれ。
『ミラノ、愛に生きる』とか『やがて来たる者へ』に出ていたらしい。
製作国:イタリア/フランス
at ギンレイホール
2009年イタリアで実際にあった、植物状態のある女性の延命措置停止に対するイタリア全土を巻き込んだ論争、、を背景にして3つの眠れる美女にまつわる物語が展開される。
独立した3つの物語が平行して進むので集中力が散漫になりそうだけど意外と面白かった。
尊厳死を正面から扱った偉そうな話じゃなくて、尊厳死を中心とした家族の物語だったり、生きることへの希望の物語だったりする。
マリア役の子が年齢不詳で、最初トニ・セルヴィッロ演じる政治家の妻役かと思ったけど、それにしては若い。
話が進むにつれ娘役だと判明するものの、いくつくらいの設定なのかよくわからない。
役柄的に二十歳前後くらいに思える。でも見た目は20から40歳くらいな感じ。
アルバ・ロルヴァケル。1979年生まれ。
『ミラノ、愛に生きる』とか『やがて来たる者へ』に出ていたらしい。
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