2019年 監督:トッド・フィリップス
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
事前に予告編見ていたけど、バットマンのジョーカーが主役のエンターテインメント系映画なのかと思っていた。
それであまり気乗りはしなかったのね。
でもこの階段で赤スーツのピエロが両手上げているポーズの写真見たら俄然興味が湧いてきた。
https://wwws.warnerbros.co.jp/jokermovie/news/?id=19
どう考えても名作じゃん。こんな写真がある映画。
で、本編見たらやっぱり面白かった。というか悲しかった。
雰囲気はアメリカン・ニューシネマに近い。
バットマンのジョーカーじゃなくてそのジョーカーに似ているからジョーカーとあだ名されたのね。
と納得していたら、調べてみるとやっぱりバットマンのジョーカーで、ジョーカーの誕生を描いたオリジナルストーリーらしい。
そういう前提で見たらまた違っていただろうな。
もう早々にバットマンのジョーカーは関係ないと思ったから、途中の展開は驚きだし、アーサーがただただ悲しい。
80年代くらいなのかな。
コメディアンを目指す青年アーサー(ホアキン・フェニックス)は脳に欠損があって、突然笑いが止まらなくなる時がある。
公共のカウンセリングを受けながらもピエロの仕事をせっせとこなして年老いた母の面倒を見る日々。
どっからどうみても心優しい男。
しかし世の中には悪意や差別がうずまいている。
社会の底辺に生き、しかもガリガリにやせ細った彼には何も抗う手段がない。
しかしある時同僚から身を守るためと言われて拳銃を渡され、そこから歯車が狂い始める。
ホアキン・フェニックスが凄まじい。
トラウマになるレベル。実際彼の表情を思い出すたびに悲しい気分になる。
あの走り方もなんだ。素じゃなくて演技でやっているなら天才か。
予告編見返していたら、ガキどもに看板奪われるときの一瞬の「ああ」っていう表情すごいな。泣きそう。
病院の出口専用のドアに何度もぶつかっていくシーンが印象的。
赤スーツ黄色ベスト緑シャツでピエロメイクって最高にかっこいい。
この完璧ファッションで楽しみにしていた階段のシーンに突入したときは、ああ、と泣きそうになったのにすぐスローモーションに入って早く終わらないかなと思っていたらそのまま階段シーンも終わってしまって消化不良だった。
消化不良といえば病院で踊っているシーンももっと見たかったんだけどなぁ。
ホアキン・フェニックスに劣らず存在感を出していたロバート・デ・ニーロ。
司会番組の登場シーンで音楽の終わりに合わせて両手を広げるおどけっぷりに笑った。
以下ネタバレ
なんといってもその死に様。
驚いた表情で一瞬にして死をさらすその姿態(死体)が最高に美しい。
まるで何百回も死んだことがあるかのようだよ。
2020年8月15日土曜日
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
2019年 監督:クエンティン・タランティーノ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
タランティーノの初期2作は見ていないというのもあって特に思い入れもない、というか映画オタク達が毎回分析しているようにいろんなものが散りばめられていてなんか面倒くさいという印象が強い。
毎回それなりに面白くは見ているけど、この映画161分もあるらしいということで併映の『ジョーカー』も長いので正直今回タランティーノはスキップしようかとも思っていた。
なのになんだこれ、今まで見たタランティーノ作品の中では最高に面白かった。
舞台は1969年のハリウッド。
たばこぷかぷかで喜怒哀楽が激しい熱い時代。
落ち目のTV俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)とそのスタントマンで親友でもあるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)の二人が物語の中心となる。
プラス、リック・ダルトンのお隣に引っ越してきたロマン・ポランスキーの妻であるシャロン・テート(マーゴット・ロビー)も準主役。
冒頭からアル・パチーノ。背低いな。
前半は主にリックの不安や奮闘が中心となる。
リックの主演作がどれも面白そう。
火炎放射器のやつはB級っぽいし、西部劇はちゃんと本格西部劇っぽい。
リックの劇中劇の撮影シーンはリックだけ声が一際でかい。
落ち目とはいえさすが有名俳優、声のはりが違う、すごい迫力。ってことでいいんだよな、逆にその声のでかさが大根扱いにもなりうるのだろうか。
リックの共演者の大人びた少女がかっこいい。ジュリア・バターズ。
途中ラフな格好したヒッピーの少女たちがまぶしいくらい健康的に映し出されてなんなのかと思っていたら、このヒッピー達とクリフが関わってくる。
スパーン映画牧場のヒッピーのたまり場のシーンの、それまでと一転した緊張した雰囲気にはぞくっとする。
正確には牧場の前の、クリフが運転しながら助手席の少女の方を何度も見るところから緊張は始まっているんだけどさ。
海外の人って前見ないで運転するよね。超怖い。
予告編にもあるシャロン・テートが自身の出演作を上映している映画館に行って出演シーンのドジなシーンで観客が大爆笑しているのを見て満面の笑顔をするのがとてもいい。
ちょっと馬鹿な感じだけど純粋でとてもいい子すぎて泣けてくる。
以下ネタばれ
シャロン・テート事件ってすごい有名な事件らしいけど、全く知らなかった。
なろほど、そういうことだったのか。
単に圧倒的な暴力を描きたかっただけかと思っていたよ。
人の後頭部を掴んで顔面をこれでもかと壁に打ち続けるのって、電車の中とかで自分勝手な人に被害を被ったときに衝動的な怒りでやりたくなるときもあるけど、思うのと実際やるのは違うよな。残酷。
プールで拳銃撃ちまくる奴から逃げるために倉庫に入っていくリックの後ろ姿がうまい。こそこそっぷりが小物っぽくて笑える。
そんで打って変わってその後の反撃は。。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
タランティーノの初期2作は見ていないというのもあって特に思い入れもない、というか映画オタク達が毎回分析しているようにいろんなものが散りばめられていてなんか面倒くさいという印象が強い。
毎回それなりに面白くは見ているけど、この映画161分もあるらしいということで併映の『ジョーカー』も長いので正直今回タランティーノはスキップしようかとも思っていた。
なのになんだこれ、今まで見たタランティーノ作品の中では最高に面白かった。
舞台は1969年のハリウッド。
たばこぷかぷかで喜怒哀楽が激しい熱い時代。
落ち目のTV俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)とそのスタントマンで親友でもあるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)の二人が物語の中心となる。
プラス、リック・ダルトンのお隣に引っ越してきたロマン・ポランスキーの妻であるシャロン・テート(マーゴット・ロビー)も準主役。
冒頭からアル・パチーノ。背低いな。
前半は主にリックの不安や奮闘が中心となる。
リックの主演作がどれも面白そう。
火炎放射器のやつはB級っぽいし、西部劇はちゃんと本格西部劇っぽい。
リックの劇中劇の撮影シーンはリックだけ声が一際でかい。
落ち目とはいえさすが有名俳優、声のはりが違う、すごい迫力。ってことでいいんだよな、逆にその声のでかさが大根扱いにもなりうるのだろうか。
リックの共演者の大人びた少女がかっこいい。ジュリア・バターズ。
途中ラフな格好したヒッピーの少女たちがまぶしいくらい健康的に映し出されてなんなのかと思っていたら、このヒッピー達とクリフが関わってくる。
スパーン映画牧場のヒッピーのたまり場のシーンの、それまでと一転した緊張した雰囲気にはぞくっとする。
正確には牧場の前の、クリフが運転しながら助手席の少女の方を何度も見るところから緊張は始まっているんだけどさ。
海外の人って前見ないで運転するよね。超怖い。
予告編にもあるシャロン・テートが自身の出演作を上映している映画館に行って出演シーンのドジなシーンで観客が大爆笑しているのを見て満面の笑顔をするのがとてもいい。
ちょっと馬鹿な感じだけど純粋でとてもいい子すぎて泣けてくる。
以下ネタばれ
シャロン・テート事件ってすごい有名な事件らしいけど、全く知らなかった。
なろほど、そういうことだったのか。
単に圧倒的な暴力を描きたかっただけかと思っていたよ。
人の後頭部を掴んで顔面をこれでもかと壁に打ち続けるのって、電車の中とかで自分勝手な人に被害を被ったときに衝動的な怒りでやりたくなるときもあるけど、思うのと実際やるのは違うよな。残酷。
プールで拳銃撃ちまくる奴から逃げるために倉庫に入っていくリックの後ろ姿がうまい。こそこそっぷりが小物っぽくて笑える。
そんで打って変わってその後の反撃は。。
2020年8月1日土曜日
映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』
2018年 監督:ダン・フォーゲルマン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
予告編はちゃんと見ると結構ネタバレしている気もするので見ない方が楽しめるかもしれない。
私は予告編真面目に見ていなかったから、本編の導入部なんて普通にだまされてアネット・ベニングが主役なのかと思ったし。
家族、恋人、家族でもなんでもない資産家、とかいろんな人の人生模様と出会いと偶然。
っていう話。
少し変質者的素質がありそうなウィル・デンプシー(オスカー・アイザック)と、その妻でボブ・ディランを崇拝しているいけいけのアビー・デンプシー(オリヴィア・ワイルド)の夫婦に始まり、
思慮深く見えるが頭はよくなさそうで暗いのか明るいのかもよくわからない謎のむきむき男ハビエル・ゴンザレス(セルヒオ・ペリス=メンチェータ)と、笑顔が太陽のように弾けて若々しいイザベル・ディアス(ライア・コスタ)。
嫌いな父の遺産を継いで資産家になった尋常じゃなく色気を放つサチオーネ(アントニオ・バンデラス)。(まじか、アントニオ・バンデラスだったと今知った)
孫を溺愛するけど非行少女っぽくなった孫にちょっと苦笑いのアーウィン・デンプシー(マンディ・パティンキン)。
で、いい子なのかやばいのか神のみぞしる孫ディラン・デンプシー(オリヴィア・クック)と、トラウマ克服好青年ロドリゴ・ゴンザレス・ディアス(アレックス・モネール)。
と、一体西暦何年だよっていう女。
が主な登場人物。
ロドリゴの彼女の天然がキュートだった。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
予告編はちゃんと見ると結構ネタバレしている気もするので見ない方が楽しめるかもしれない。
私は予告編真面目に見ていなかったから、本編の導入部なんて普通にだまされてアネット・ベニングが主役なのかと思ったし。
家族、恋人、家族でもなんでもない資産家、とかいろんな人の人生模様と出会いと偶然。
っていう話。
少し変質者的素質がありそうなウィル・デンプシー(オスカー・アイザック)と、その妻でボブ・ディランを崇拝しているいけいけのアビー・デンプシー(オリヴィア・ワイルド)の夫婦に始まり、
思慮深く見えるが頭はよくなさそうで暗いのか明るいのかもよくわからない謎のむきむき男ハビエル・ゴンザレス(セルヒオ・ペリス=メンチェータ)と、笑顔が太陽のように弾けて若々しいイザベル・ディアス(ライア・コスタ)。
嫌いな父の遺産を継いで資産家になった尋常じゃなく色気を放つサチオーネ(アントニオ・バンデラス)。(まじか、アントニオ・バンデラスだったと今知った)
孫を溺愛するけど非行少女っぽくなった孫にちょっと苦笑いのアーウィン・デンプシー(マンディ・パティンキン)。
で、いい子なのかやばいのか神のみぞしる孫ディラン・デンプシー(オリヴィア・クック)と、トラウマ克服好青年ロドリゴ・ゴンザレス・ディアス(アレックス・モネール)。
と、一体西暦何年だよっていう女。
が主な登場人物。
ロドリゴの彼女の天然がキュートだった。
映画『男と女 人生最良の日々』
2019年 監督:クロード・ルルーシュ
製作国:フランス
at ギンレイホール
『男と女』を見たのは大昔すぎて何も覚えていない(というか大分寝たような記憶がある)けど、なかなか面白かった。
主演二人がご健在な上、続編映画まで撮ってしまうっていう奇跡。
老境にあって若い頃を振り返る。
いつまでも若くそして老いている。
アヌーク・エーメなんて70前後くらいに見えるけど、確か『男と女』は60年代くらいだった気がするから80くらいなんだろうか、いやヌーヴェルヴァーグ時代から活躍しているからもっと。。と思って途中で考えるのをやめて見ていた。
調べたら1932年生まれだから90近いんだけど。見た目が若すぎる。髪ふさふさ。
正確には忘れたけど
「あなたは私よりずっと若く見える」
「化粧しているからよ」
「いや、落ちつているからかな」
という言葉を受けてアヌーク・エーメがピューっていうような面白い声とおどけた顔をするのね。
その仕草が本当凄い女優だと思って少し感動した。
最後の方で昔のパリの街を疾走する映像が入るのは、なにからの引用だろう。
朝方で人が少ないときなのかもしれないけど、信号無視しながら猛スピードで街中を駆け抜けていて凄いスリル。でも狂っているwww。
製作国:フランス
at ギンレイホール
『男と女』を見たのは大昔すぎて何も覚えていない(というか大分寝たような記憶がある)けど、なかなか面白かった。
主演二人がご健在な上、続編映画まで撮ってしまうっていう奇跡。
老境にあって若い頃を振り返る。
いつまでも若くそして老いている。
アヌーク・エーメなんて70前後くらいに見えるけど、確か『男と女』は60年代くらいだった気がするから80くらいなんだろうか、いやヌーヴェルヴァーグ時代から活躍しているからもっと。。と思って途中で考えるのをやめて見ていた。
調べたら1932年生まれだから90近いんだけど。見た目が若すぎる。髪ふさふさ。
正確には忘れたけど
「あなたは私よりずっと若く見える」
「化粧しているからよ」
「いや、落ちつているからかな」
という言葉を受けてアヌーク・エーメがピューっていうような面白い声とおどけた顔をするのね。
その仕草が本当凄い女優だと思って少し感動した。
最後の方で昔のパリの街を疾走する映像が入るのは、なにからの引用だろう。
朝方で人が少ないときなのかもしれないけど、信号無視しながら猛スピードで街中を駆け抜けていて凄いスリル。でも狂っているwww。
2020年7月18日土曜日
映画『リチャード・ジュエル』
2019年 監督:クリント・イーストウッド
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
オリンピックのイベント会場でいち早く爆弾(の可能性があるもの)を発見したリチャード(ポール・ウォルター・ハウザー)は一躍英雄となるが、マスゴミやら無能FBI職員によってその後に容疑者という全く真逆の目で見られるようになる。
無実の罪をあつかった実話もの。
主人公が悲劇のヒーローであるわけだけど、人物像が特殊で面白いのね。
戦争中なら国のため正義のためと言って平気でひどいことしそうな感じ。 逆にこの盲信さが人々を救ったとも言える。
そしてテレビに写った顔写真は犯人そのものwww
弁護士ワトソン(サム・ロックウェル)がかっこいい。
超ラフな格好で知的な仕事をしているのはいいよな。
元凶の一人記者のキャシー(オリヴィア・ワイルド)の下品っぷりが凄まじい。
とはいえ弁護士ワトソンと対等に口喧嘩(むしろ押してるくらい)しているシーンだけはよかったな。
キャシーの後半はギャグかと思った。そういうキャラじゃないでしょうに。
リチャードの母親役にキャシー・ベイツ。
息子への愛情とか、その後の悲しむ姿とか胸が痛い。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
オリンピックのイベント会場でいち早く爆弾(の可能性があるもの)を発見したリチャード(ポール・ウォルター・ハウザー)は一躍英雄となるが、マスゴミやら無能FBI職員によってその後に容疑者という全く真逆の目で見られるようになる。
無実の罪をあつかった実話もの。
主人公が悲劇のヒーローであるわけだけど、人物像が特殊で面白いのね。
戦争中なら国のため正義のためと言って平気でひどいことしそうな感じ。 逆にこの盲信さが人々を救ったとも言える。
そしてテレビに写った顔写真は犯人そのものwww
弁護士ワトソン(サム・ロックウェル)がかっこいい。
超ラフな格好で知的な仕事をしているのはいいよな。
元凶の一人記者のキャシー(オリヴィア・ワイルド)の下品っぷりが凄まじい。
とはいえ弁護士ワトソンと対等に口喧嘩(むしろ押してるくらい)しているシーンだけはよかったな。
キャシーの後半はギャグかと思った。そういうキャラじゃないでしょうに。
リチャードの母親役にキャシー・ベイツ。
息子への愛情とか、その後の悲しむ姿とか胸が痛い。
映画『家族を想うとき』
2019年 監督:ケン・ローチ
製作国:イギリス / フランス / ベルギー
at ギンレイホール
この予告編でもう名作だよね。
初めて予告編見たとき、なにやら家族が崩壊寸前な雰囲気の中「私の家族をナメないで」というセリフに泣きそうになる。
予告編はいつもメガネ外してみているから娘が言っていると勘違いしていたけど。娘はまだ小学生くらいで幼いのでそんなセリフ言わない(言う機会がない)。
予告編が素晴らしいと本編はつまらないときが多けど、これは本編ももっとよかった。
原題は『SORRY WE MISSED YOU』なのね。
宅配の不在票の常套句だけど、冒頭のタイトルバックでみたこのタイトルが登場人物一人一人にことあるごとに蘇ってきては泣けてくる。
絶対原題のほうがいいよ。
イギリスニューカッスル。
職を転々としたあと個人事業主のような自らの裁量と頑張りで売上を伸ばせるという宅配ドライバーの仕事につくリッキー(クリス・ヒッチェン)。
妻アビー(デビー・ハニーウッド)と共働きで、アビーは介護士をしている。
高校生の息子セブ(リス・ストーン)は少しグレがち。
娘のライザ(ケイティ・プロクター)は癒やし。
念願のマイホームを手に入れるべく、必死に配達を続けるリッキーだが、朝から夜中まで労働時間(14時間)があまりに過酷。
妻は妻でお客からの信頼も厚い優秀な介護士だが、ただでさえ過酷な労働時間なのにその優しさから休憩時間やプライベートまで削ったりする。
両親ともに過酷な長時間労働に出ていて、いい年した息子がグレるのもなんとなくわかる。
個人事業主みたいなもんのはずだったのに、そこに自由は無く一日でも仕事に穴を開けると多額のペナルティが取られる。
個人事業主なんて名ばかりで結局会社が負う責任を労働者に押し付けただけの低コスト搾取システムだった。
家族のためのマイホームに向けて頑張っていたはずなのに、家族はどんどん崩れていく。
介護士やっている妻アビーが本当天使かと思う。
おばちゃん顔なのに、あのふんわりした声やら優しい微笑みで最高の天使になる。
だから「私の家族をナメないで」とブチ切れるところとその直後のシーンは泣ける。
介護士が過酷な上薄給というのはどこの国も同じなのかな。
そして娘もまた天使なのね。
「ケンカしないで」って叫ぶ純粋な悲しみに泣ける。(泣いてばっかりだ)
セブ君はぶんなぐってやりたい時も何度もあるけど、家族に対する愛情はしっかり持っていたりする。
鍵が盗まれた展開は秀逸で、誰もが勘違いしたあとで真相がわかると感情が複雑にがらっと転換する。
セリフ忘れたけどこんな感じのやりとりもよかったな。
アビー「お母さんと目も合わせてくれないの?」
セブ「顔を向けられない」
製作国:イギリス / フランス / ベルギー
at ギンレイホール
この予告編でもう名作だよね。
初めて予告編見たとき、なにやら家族が崩壊寸前な雰囲気の中「私の家族をナメないで」というセリフに泣きそうになる。
予告編はいつもメガネ外してみているから娘が言っていると勘違いしていたけど。娘はまだ小学生くらいで幼いのでそんなセリフ言わない(言う機会がない)。
予告編が素晴らしいと本編はつまらないときが多けど、これは本編ももっとよかった。
原題は『SORRY WE MISSED YOU』なのね。
宅配の不在票の常套句だけど、冒頭のタイトルバックでみたこのタイトルが登場人物一人一人にことあるごとに蘇ってきては泣けてくる。
絶対原題のほうがいいよ。
イギリスニューカッスル。
職を転々としたあと個人事業主のような自らの裁量と頑張りで売上を伸ばせるという宅配ドライバーの仕事につくリッキー(クリス・ヒッチェン)。
妻アビー(デビー・ハニーウッド)と共働きで、アビーは介護士をしている。
高校生の息子セブ(リス・ストーン)は少しグレがち。
娘のライザ(ケイティ・プロクター)は癒やし。
念願のマイホームを手に入れるべく、必死に配達を続けるリッキーだが、朝から夜中まで労働時間(14時間)があまりに過酷。
妻は妻でお客からの信頼も厚い優秀な介護士だが、ただでさえ過酷な労働時間なのにその優しさから休憩時間やプライベートまで削ったりする。
両親ともに過酷な長時間労働に出ていて、いい年した息子がグレるのもなんとなくわかる。
個人事業主みたいなもんのはずだったのに、そこに自由は無く一日でも仕事に穴を開けると多額のペナルティが取られる。
個人事業主なんて名ばかりで結局会社が負う責任を労働者に押し付けただけの低コスト搾取システムだった。
家族のためのマイホームに向けて頑張っていたはずなのに、家族はどんどん崩れていく。
介護士やっている妻アビーが本当天使かと思う。
おばちゃん顔なのに、あのふんわりした声やら優しい微笑みで最高の天使になる。
だから「私の家族をナメないで」とブチ切れるところとその直後のシーンは泣ける。
介護士が過酷な上薄給というのはどこの国も同じなのかな。
そして娘もまた天使なのね。
「ケンカしないで」って叫ぶ純粋な悲しみに泣ける。(泣いてばっかりだ)
セブ君はぶんなぐってやりたい時も何度もあるけど、家族に対する愛情はしっかり持っていたりする。
鍵が盗まれた展開は秀逸で、誰もが勘違いしたあとで真相がわかると感情が複雑にがらっと転換する。
セリフ忘れたけどこんな感じのやりとりもよかったな。
アビー「お母さんと目も合わせてくれないの?」
セブ「顔を向けられない」
2020年7月4日土曜日
映画『テルアビブ・オン・ファイア』
2018年 監督:サメフ・ゾアビ
製作国:ルクセンブルク / フランス / イスラエル / ベルギー
at ギンレイホール
イスラエルとパレスチナ。。
そしてこのタイトル。
でもコメディ。
テルアビブ・オン・ファイアは劇中のパレスチナの人気メロドラマのタイトル。
パレスチナ人青年のサラーム(カイス・ナシェフ)は、叔父がプロデューサーをしている人気ドラマにヘブライ語の指導として働き始める。
サラームはエルサレムに住んでいるので毎日イスラエルの検問所を通るのだが、この検問所のイスラエル軍司令官アッシ(ヤニブ・ビトン)に脚本家と間違われて興味を持たれる。
アッシの妻がドラマのファンなのでいいところを見せたいアッシはサラームにアイデアを押し付けるのだが、これがいい方向に転じてサラームは脚本家へと昇進して。。
サラームが長身痩せ型でなんか非常に冴えない顔をしている。
もともと自分のアイデアではないし脚本家の才能もなさそうで、アッシに助言を求める始末なんだけど、気づいたらめきめき頭角を表してくるところが面白い。
土地柄の社会問題関係もふんだんに織り込まれながら誰でも笑えるコメディに仕立て上げているから凄いよな。
劇中ドラマ自体はパレスチナ人の女スパイがイスラエルの将校に接近して暗殺するはずが恋してしまい、みたいなメロドラマ。
アッシは二人を民族の垣根を超えて結婚させろと言う。力を持った支配者側の論理。
パレスチナ側のスタッフ達は冗談じゃないと突っぱねる。
比較的若い世代のサラームはその板挟みで悩む。
その悩んだ末の結末も面白い。
フムスって料理はアラブ料理なんだね。
フムスを好むイスラエル将校。
制作しているメロドラマはイスラエルの人たちも見ていて人気だったりするし、そんな文化的交流もさらっと盛り込まれている。
歴史背景をもっとよく知った上で見るとさらに面白そうだとは思う。
製作国:ルクセンブルク / フランス / イスラエル / ベルギー
at ギンレイホール
イスラエルとパレスチナ。。
そしてこのタイトル。
でもコメディ。
テルアビブ・オン・ファイアは劇中のパレスチナの人気メロドラマのタイトル。
パレスチナ人青年のサラーム(カイス・ナシェフ)は、叔父がプロデューサーをしている人気ドラマにヘブライ語の指導として働き始める。
サラームはエルサレムに住んでいるので毎日イスラエルの検問所を通るのだが、この検問所のイスラエル軍司令官アッシ(ヤニブ・ビトン)に脚本家と間違われて興味を持たれる。
アッシの妻がドラマのファンなのでいいところを見せたいアッシはサラームにアイデアを押し付けるのだが、これがいい方向に転じてサラームは脚本家へと昇進して。。
サラームが長身痩せ型でなんか非常に冴えない顔をしている。
もともと自分のアイデアではないし脚本家の才能もなさそうで、アッシに助言を求める始末なんだけど、気づいたらめきめき頭角を表してくるところが面白い。
土地柄の社会問題関係もふんだんに織り込まれながら誰でも笑えるコメディに仕立て上げているから凄いよな。
劇中ドラマ自体はパレスチナ人の女スパイがイスラエルの将校に接近して暗殺するはずが恋してしまい、みたいなメロドラマ。
アッシは二人を民族の垣根を超えて結婚させろと言う。力を持った支配者側の論理。
パレスチナ側のスタッフ達は冗談じゃないと突っぱねる。
比較的若い世代のサラームはその板挟みで悩む。
その悩んだ末の結末も面白い。
フムスって料理はアラブ料理なんだね。
フムスを好むイスラエル将校。
制作しているメロドラマはイスラエルの人たちも見ていて人気だったりするし、そんな文化的交流もさらっと盛り込まれている。
歴史背景をもっとよく知った上で見るとさらに面白そうだとは思う。
映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』
2019年 監督:ジョナサン・レヴィン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
記者のフレッド・フラスキー(セス・ローゲン)は自分の信念を貫いて失業。
そしてやさぐれているときに友人に連れて行かれたパーティで初恋の人と再会する。
しかしその人シャーロット・フィールド(シャーリーズ・セロン)はなんと国務長官。
逆シンデレラストーリーとでもいうのか。
冒頭からスリリングな展開でハイテンションに楽しめる。
下ネタも満載で、大統領選挙の演説でオ○ニーなる用語が飛び出したりとかなんでもありだよ、もう。
お付きの人たちのドライな肉体関係を見たフレッドが「おうぅ!気持ち悪い!」というのもひどく失礼だけど素直すぎて笑える。
変装してパーティではしゃいでドラッグ決めたりとか、もうとにかく自由すぎて心配にもなってくるけど、真面目すぎて無能な人よりよっぽどいい気もしてくる。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
記者のフレッド・フラスキー(セス・ローゲン)は自分の信念を貫いて失業。
そしてやさぐれているときに友人に連れて行かれたパーティで初恋の人と再会する。
しかしその人シャーロット・フィールド(シャーリーズ・セロン)はなんと国務長官。
逆シンデレラストーリーとでもいうのか。
冒頭からスリリングな展開でハイテンションに楽しめる。
下ネタも満載で、大統領選挙の演説でオ○ニーなる用語が飛び出したりとかなんでもありだよ、もう。
お付きの人たちのドライな肉体関係を見たフレッドが「おうぅ!気持ち悪い!」というのもひどく失礼だけど素直すぎて笑える。
変装してパーティではしゃいでドラッグ決めたりとか、もうとにかく自由すぎて心配にもなってくるけど、真面目すぎて無能な人よりよっぽどいい気もしてくる。
2020年6月20日土曜日
映画『イエスタデイ 』
2019年 監督:ダニー・ボイル
製作国:イギリス
at ギンレイホール
ある日突然ビートルズが存在しない世界になった!
っていう設定自体がめっちゃ面白い。
予告編見たときから楽しみで、実際本編もすごく面白かった。
売れないミュージシャンのジャック・マリク(ヒメーシュ・パテル)は幼馴染で親友のエリー(リリー・ジェームズ)にマネージャをしてもらいながら音楽活動を続けていた。
しかし限界を感じて夢を諦めかけたとき、世界で謎の停電が発生する。
そして暗闇の中車に轢かれるジャックwww
目が覚めると誰もビートルズを知らない世界だった。
ビートルズ愛が溢れに溢れている。
映画の中の人物のように初めて聴くみたいなスタンスで改めて聴くと、どれもこれも名曲すぎて新鮮に感動する。
ビートルズのいない世界でビートルズの曲を残す重要な役割を担うのがインド系でスターっぽくはない顔立ちのジャック、ってところが面白い。
劇中でもあなたのルックスが。。みたいなひどいことを散々言われるんだけど、ルックス関係なく曲の素晴らしさだけで売れていくっていう。
ビートルズがいなかったら他のミュージシャンの曲もだいぶ変わってそうだよな。
そしてなによりエリーの可愛さ!
ぽちゃっとして健気でよく笑い可愛くて可愛い。
リリー・ジェームズの最高傑作になるだろう。
エド・シーランが本人役で出演している。
Hey Dude 。。。やってくれるぜ。
最高イメージ戦略会議だっけ、そんな大人数の会議のシーンは面白かった。
だいぶ皮肉をこめてユーモラスに描いているけどアメリカでは実際あんな感じの会議が開かれているのだろうな。
ロバート・カーライルがどっかに出ていたらしい、と調べてみたらジョンか。。気づかなかった。
製作国:イギリス
at ギンレイホール
ある日突然ビートルズが存在しない世界になった!
っていう設定自体がめっちゃ面白い。
予告編見たときから楽しみで、実際本編もすごく面白かった。
売れないミュージシャンのジャック・マリク(ヒメーシュ・パテル)は幼馴染で親友のエリー(リリー・ジェームズ)にマネージャをしてもらいながら音楽活動を続けていた。
しかし限界を感じて夢を諦めかけたとき、世界で謎の停電が発生する。
そして暗闇の中車に轢かれるジャックwww
目が覚めると誰もビートルズを知らない世界だった。
ビートルズ愛が溢れに溢れている。
映画の中の人物のように初めて聴くみたいなスタンスで改めて聴くと、どれもこれも名曲すぎて新鮮に感動する。
ビートルズのいない世界でビートルズの曲を残す重要な役割を担うのがインド系でスターっぽくはない顔立ちのジャック、ってところが面白い。
劇中でもあなたのルックスが。。みたいなひどいことを散々言われるんだけど、ルックス関係なく曲の素晴らしさだけで売れていくっていう。
ビートルズがいなかったら他のミュージシャンの曲もだいぶ変わってそうだよな。
そしてなによりエリーの可愛さ!
ぽちゃっとして健気でよく笑い可愛くて可愛い。
リリー・ジェームズの最高傑作になるだろう。
エド・シーランが本人役で出演している。
Hey Dude 。。。やってくれるぜ。
最高イメージ戦略会議だっけ、そんな大人数の会議のシーンは面白かった。
だいぶ皮肉をこめてユーモラスに描いているけどアメリカでは実際あんな感じの会議が開かれているのだろうな。
ロバート・カーライルがどっかに出ていたらしい、と調べてみたらジョンか。。気づかなかった。
2020年6月13日土曜日
映画『レディ・マエストロ』
2018年 監督:マリア・ペーテルス
製作国:オランダ
at ギンレイホール
女性指揮者のパイオニア、アントニア・ブリコの伝記。
ニューヨークに住むオランダ移民のウィリー(クリスタン・デ・ブラーン)は指揮者になる夢を持っている。
しかし音楽学校に通っているわけでもないしなんの伝手もない。
それに女性が指揮者になるなんてありえないし笑えるぜ、という時代。
そんな彼女の苦闘の日々と幸運と成り上がり?が描かれる。
139分あるのに飽きなかったものの、そんなには面白くなかったかな。
コンサートホールのスタッフであるのに、会場通路の先頭に椅子をおいて堂々とコンサートを聞こうとするその厚かましさで何こいつって思う。
主人公なのに印象最悪な出だし。
(ちなみにこの行為は最後の方でつながるっていうどうでもいい仕掛けもある)
一番の謎はいかにも裕福なぼんぼん顔したフランク(ベンジャミン・ウェインライト)の一体どこに惚れたのか。
フランクという男自体の魅力が薄いしウィリーとそんなに近しくもなかったのにいつの間にか恋仲になっている。
恋は突然に
ってやつか。
ロビン(スコット・ターナー・スコフィールド)の方が圧倒的にいい奴なのに、って観客は皆憤慨するでしょ。
以下ネタバレ
フランクの結婚話を聞いたときのウィリーの慌てぶりも謎。
音楽を取ったんじゃないのか?
なんでそこで錯乱する?
未練たらたらになるほどの男でもないし。
あと、エンドロールあたりで、世界の偉大な指揮者20人に女性指揮者はいないとか、なんとかかんとかに女性の指揮者はいないとか、つらつら挙げられていたけど、どういう意味?
今でも指揮者は男性が優遇されているってこと?それとも今の時代でも女性指揮者が少ないことから女性は指揮者に向いていないってこと??
製作国:オランダ
at ギンレイホール
女性指揮者のパイオニア、アントニア・ブリコの伝記。
ニューヨークに住むオランダ移民のウィリー(クリスタン・デ・ブラーン)は指揮者になる夢を持っている。
しかし音楽学校に通っているわけでもないしなんの伝手もない。
それに女性が指揮者になるなんてありえないし笑えるぜ、という時代。
そんな彼女の苦闘の日々と幸運と成り上がり?が描かれる。
139分あるのに飽きなかったものの、そんなには面白くなかったかな。
コンサートホールのスタッフであるのに、会場通路の先頭に椅子をおいて堂々とコンサートを聞こうとするその厚かましさで何こいつって思う。
主人公なのに印象最悪な出だし。
(ちなみにこの行為は最後の方でつながるっていうどうでもいい仕掛けもある)
一番の謎はいかにも裕福なぼんぼん顔したフランク(ベンジャミン・ウェインライト)の一体どこに惚れたのか。
フランクという男自体の魅力が薄いしウィリーとそんなに近しくもなかったのにいつの間にか恋仲になっている。
恋は突然に
ってやつか。
ロビン(スコット・ターナー・スコフィールド)の方が圧倒的にいい奴なのに、って観客は皆憤慨するでしょ。
以下ネタバレ
フランクの結婚話を聞いたときのウィリーの慌てぶりも謎。
音楽を取ったんじゃないのか?
なんでそこで錯乱する?
未練たらたらになるほどの男でもないし。
あと、エンドロールあたりで、世界の偉大な指揮者20人に女性指揮者はいないとか、なんとかかんとかに女性の指揮者はいないとか、つらつら挙げられていたけど、どういう意味?
今でも指揮者は男性が優遇されているってこと?それとも今の時代でも女性指揮者が少ないことから女性は指揮者に向いていないってこと??
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