2011年2月13日日曜日

映画『オカンの嫁入り』

2010年 監督:呉美保
at ギンレイホール


オカンの嫁入り[DVD]

宮崎あおいが本当かわいい。
もう宮崎あおいしか記憶に残っていない。
というのも後ろの席の老夫婦のどっちかが足を組み替えてるのかガンガン席を蹴ってくるし、前の席の50代くらいの熟年夫婦のおばさんの方は嫌にがたいがいい上に姿勢がよすぎて、こちらが相当背筋伸ばしてもスクリーンの下が少し頭で隠れてしまう、だけならまだしもこのおばちゃんはしょっちゅう首をかくかく曲げて位置を変えるもんだから気になって全然集中できなかった。

ストーリー書いておくか。
ある晩、酔っ払った母陽子(大竹しのぶ)が「つきちゃ~ん」と大声で叫びながら帰って来た。
鍵を開けると母だけでなく、目もうつろに酔っ払った金髪リーゼントの怪しげな若い男も入ってきて玄関でぶっ倒れた。
母はこの若い男研二(桐谷健太)と結婚すると言う。
月子(宮崎あおい)は家を飛び出し仲のいい大家のサクちゃん(絵沢萠子)の家に転がり込む。
(母を大竹しのぶが演じているからというわけでもないが)我侭で奔放な母親なのかと思うが、再婚/同居の裏には月子が抱えるある問題と、母陽子自身に迫り来る時間の問題が複雑に絡み合った末の深い愛情が隠されていた。
結論としては宮崎あおいがかわいい。

月子にしろ母の陽子にしろ研二にしろ、話が進むにつれて皆第一印象から人物像が変化していく。
家族物で人物がしっかり描かれているのはありがたい。
ともすればお涙頂戴になりそうなところ、家族の絆に焦点が絞られているところもいいです。
前の席のおばちゃんは号泣していたけど。

月子のトラウマの回想シーンは秀逸だった。
林泰文との淡い恋愛のような始まりから、さくさくと手短に狂気が溢れていく。
美人は損だねぇ。

一つ気になるのは研二君がいい奴すぎる。
こんないい奴はこの世の中にいません。
そもそもいい奴なんていう胡散臭い人種は皆嫌な奴です。
一つ屋根の下に暮らしながら宮崎あおいに見向きもせずに大竹しのぶ一筋な謎を見るときっといい奴というか変な奴なのでしょう。

そういえば友近がちょい役のおばさん役で出ていたけど、コントにしか見えなかった。

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