2011年10月8日土曜日

映画『アイス・カチャンは恋の味』

2010年 監督:アニュウ
BSプレミアム 録画




「アイス・カチャンは恋の味」と10回唱えてみるといい。
歯磨いているときも仕事中もトイレで踏ん張っているときも、ふと「アイス・カチャンは恋の味」というフレーズが頭を過ぎることになるだろう。
○○は恋の味なんて使い古されたフレーズなのに、○○にアイス・カチャンというよく分からないが可愛らしい単語が入るととても素敵な響きになる。
アイス・カチャン。マレーシアのかき氷だそうだ。
タイトルバックで表示されたタイトルは「初恋紅豆氷 ICE KACANG PUPPY LOVE」だった。
初恋かき氷とでも訳すのかな。

自分の事を闘魚と名乗る男勝りのヒロインと、闘魚に想いを寄せる青年ボタック(=坊主の意味)の物語。
マレーシア映画。

映画の内容は、予想と違って結構POPなノリになっている。
香港系の騒々しい笑いと、ドラマ「トリック」のような僕の苦手なすかしたゆるい笑いとの中間のようなノリ。
ノリはPOPだけどあまり裕福でない層の人達の物語なので、妬み嫉み、DV、死、夜逃げ等、ちょいちょい暗い要素も織り込まれる。
ただ、少しも暗くなることは無く、全ては淡い初恋の痛みに収斂していくから見事だ。
闘魚とボダックの関係だけでなく、彼らの幼い頃からの仲間(ケンカ仲間)達も単純でストレートな想いを見せてくれる。
宝くじ胴元の息子マーとその妹、ボダックの妹、白馬の王子、マーの子分のやせのっぽ。
彼らの恋は基本的にコミカルに描かれるが、その幕引きは意外と切ない。

東京03の飯塚に似ていて、馬鹿みたいにぼーっとしたボダックを演じたアニュウは歌手らしい。
というか監督もしてんじゃん。
見終わってから知ると結構びっくりする。
他にも主要キャストは皆有名歌手らしい。
そして見ればわかると思うけど皆結構年いっている。
歌手としての活躍を知っている上で見たらさらに面白いのだろうな。
ゲイリー・ツァオなんかもうコメディアンだしアンジェリカ・リーに股間踏みつけられているし。
アンジェリカ・リーも魅力的だがフィッシュ・リョンが可愛い。

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