2011年10月15日土曜日

映画『デリー6』

2009年 監督:ラーケーシュ・オームプラカーシュ・メヘラー
BSプレミアム 録画


ミュージカルのないインド映画。
結構金かかっているのかな。凝ったCGも使用されているし。
世界一の映画大国だけあって映画作りすぎてスタッフの技術力が無駄にゴージャスになっているのかもしれない。

インド人のローシャンはNY育ち。
がんで余命短い祖母の「最期は故郷のオールドデリーで過ごしたい」という願いを叶えるために、二人でインドにやってくる。
初めて見るインドは驚きに溢れていた。
道路を埋め尽くす車に人や馬や牛、わらわら湧いてくる親族や知り合い、人懐こく押し売りのように(?)近づいてくる人々。

この、インド人だけど異邦人であるローシャンが見た不思議なインド、っていうのを基本スタンスにして約100分。
この映画は141分の大作なので100分といったら7割くらいか。。
その間大きなストーリー展開はないものの、警官の横暴、賄賂、ヒンドゥー、ムスリムの宗教の混在、対立、低カーストへの差別、物乞い、親の意思による強制結婚、恋愛、歌、CGの幻想シーン、とこれでもかといろんな要素が詰め込まれている。
そして、ラスト、まさかあのすかしたかっこつけの色男があんなことになるとは。
いろいろ詰め込まれた低熱テンションのカオスが、最後にうまいこと爆発して綺麗に収束する感じ。

面白いことは面白かったのだが、もう少しシンプルな熱気が欲しかった気もする。

今少し見返してみると結構歌だらけだな。
エィマサッカリーマサッカリー ンーマタッカリーマタッカリー。

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