at ギンレイホール
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原作中上健次。
なぜ今映画化なんだろうな。
原作は未読。
冒頭鈴木杏がポールダンスをしている。
どうやらトップレスのポールダンサーの役らしい。
といっても脱ぐわけないからそんな役はどっちらけだなと思っていたら・・・まさかねぇ。あの花ちゃんが。
鈴木杏がそこまで気合を入れたこの映画、そこそこ面白かった。
新宿歌舞伎町でふらふらしているギャンブル好きのカズ(高良健吾)は、借金を帳消しにしてもらう条件でポールダンスバーを襲撃する。
元々このバーに出入りして、そこのトップダンサーの真知子(鈴木杏)に惚れていたカズは、この襲撃に乗じて真知子を連れ出し、二人はカズの故郷へと向った。
「五分五分だからね」という関係を築こうとした二人だが、地元の名家の跡取りであるカズとポールダンサーという家柄の違い、そしてカズの過去から今に至る放蕩の数々が二人を追い詰めていく。
映画全体として長回しが多い。
長回しは好きな方だけど、こうも何も起こらない長い空白の時間を多用されると疲れる。
高良健吾と鈴木杏の二人が好演している。
なんだけど、主演よりも印象に残る脇役が二人いる。
一人はカズの祖父の元愛人で、カフェ「アルマン」を経営している千代子という婆さん。
おっとりしているけど狂気を秘めた目が只者じゃない雰囲気をかもし出しているこの女優さん、エンドロールで名前見てやっと気付いたけど、なんと緑魔子ちゃんだったんだね。
もう一人はそのアルマンの常連らしいがカズをこよなく愛する千代子によって邪険に席をどかされるスーツ姿の銀行員(忍成修吾)。
店でこんな扱い受けたらショックすぎるのだが、この銀行員は全く動じない。
その上真知子に対して。。。
ただのエキストラだと思っていたのに全く人物が謎すぎて恐怖すら感じる。
カズの母親役で出ている根岸季衣は10年ぶりくらいに見た気がするが、フィルモグラフィーを見ると普通に活躍していたんだな。
バックに二人のスタイル抜群金髪女性を従えて小柄な鈴木杏が堂々とセンターでダンスする姿は公開処刑のようだ。
ストーリーや演出に全体的にえっと思うところも多いが、魅力的な役者さん達が結構出ているのでそこそこ楽しめる。
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後ろの席のたぶんおっさんが10分に1回くらいこつこつ席を蹴ってきていらっとした。
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