製作国:フィンランド
at ギンレイホール
![ヤコブへの手紙 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51HBsivC6tL.jpg)
終身刑で模範囚のエリカ様、じゃなくてレイラは、恩赦により釈放される。
行く宛てのないレイラは勧められるままに片田舎にある盲目の老牧師ヤコブのもとにやってくる。
レイラの仕事は、牧師の家に毎日届けられる悩み相談の手紙を読み上げ、ヤコブの代わりに返事を書くことだった。
しかし心を閉ざしているレイラは届いた手紙の一部を捨ててしまったりするのだった。
75分しかないのでちょっと長い短編のような感じ。
3,4人くらいしかいない登場人物とか、フィンランドの自然の撮り方とか、セリフとか、いろんな要素が程よく抑制されて、すっきり濃密な作品になっている。
いつも清潔な風体の牧師が、失意中は威厳も何も無い股引姿で外に出てきて、まるで呆けた老人のようではっとする。
裸足でぬかるんだ土を踏む姿が印象的。
牧師を演じたヘイッキ・ノウシアイネンは、実際は64歳くらいだったらしい。
もう一人の主人公レイラを演じたエリカ様似のカーリナ・ハザードは、ジャーナリスト、作家、教師、翻訳家、メディア研究者等、多彩な活躍をする才人らしい。
男の一人や二人素手でいってしまいそうな体格でのふてぶてしい厭世的態度は、彼女がかけた仮面の姿だった、っていうのをすんなり演じている。
女優もできちゃって多彩に多才だな。
とんでもない美女に生まれてたらどうなっちゃってたんだろう。
※エリカ様=宍戸江利花様ね
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