2017年 監督:クリストファー・ノーラン
製作国:イギリス/アメリカ/フランス
at ギンレイホール
フランス北部にある港町ダンケルク。
大戦中、英仏連合軍の兵士約35万人がドイツ軍によりダンケルクに追い込まれていた。
チャーチルはイギリスから軍艦、民間船を総動員して彼らを救出するダイナモ作戦を発動する。
このダンケルクの救出劇を扱った映画。
どんくらい金かかっているんだろう。
とんでもない数のエキストラ、そしてどでかい戦艦やら船やら戦闘機が惜しげもなく沈んでいく。
主人公は若い少年兵で、救出を待つ大量の兵士が海岸に集まる中、少年はあの手この手を使って救出船に乗り込もうとする。
すぐそこにドイツ軍が迫る中、真剣にせこいことをしているのはコミカルでもあるが、なんとしても生き延びて故郷に帰るという確たる意思は伝わってくる。
というかそれしかないから。
少年はほとんど喋らないし過去が描かれることもないから、主人公のパーソナリティはつまり「なんとしても生き延びて故郷に帰る」ということになる。
陸(1週間)海(1日)空(1時間)の異なるフィールド異なる時間軸を交錯させながら、緊迫した脱出劇が描かれる。
セリフは多くないけど(特に陸)、それぞれにちゃんとドラマがあるしなかなか面白かった。
空中戦は後ろをとったら勝ちみたいな紅の豚知識は近代の戦闘機でもそのままなのか。
戦闘機の機関銃を後ろにも撃てるように取り付けておいて、照準は難しいけどミラーごしに撃ったら、後ろを取って安心した敵はびびるだろうな。
2018年4月1日日曜日
映画『ドリーム』
2016年 監督:セオドア・メルフィ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
1960年代のアメリカとソ連の宇宙開発競争の時代が舞台で、主人公はNASAに勤める3人の優秀な黒人女性。
人種差別が色濃く残る中で3人が奮闘する姿がコミカルに、そして時に熱く描かれる。
つまらなくはないのだけど、なんだろう、いまいち乗れない感じがする。
予告編見た時に
「1961年のハイウェイで白人警官に先導される黒人女性3人 奇跡だわ」
っていう言い方がいかにもアメリカ人!って感じで嫌な感じを受けたのを引きずっているのかな。
嫌な感じっていうのはここのオーバーアクションな表現が嫌いってだけじゃなくて、予告編全体から映画の内容自体差別されている黒人側が白人側を馬鹿にしているように思えたから。
差別受ける側が心の中で差別仕返すくらいいいじゃないかという気もするけど、一方方向でも嫌なのにお互いがお互いを下に見るっていう構図はあまり気持ちよくない。
まあ、実際は3人の中でもこの映画の中心となるキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)は人を馬鹿にするようなこともなく純粋に一生懸命だったけど。
って書くと後の二人は性格悪いみたいになっちゃうか。別にそそれほどでもなく、制限された環境でなんとか道をこじあけようとする姿は素直に感動していい気もする。
というような何が言いたいかわからないようなもやもや感。
虐げられている人たちがあからさまな悪役(白人)をギャフンと言わせるっている痛快エンターテインメントに寄りすぎて、差別もキャラクターも彼女たちの功績もなんか中途半端になっているのかな。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
1960年代のアメリカとソ連の宇宙開発競争の時代が舞台で、主人公はNASAに勤める3人の優秀な黒人女性。
人種差別が色濃く残る中で3人が奮闘する姿がコミカルに、そして時に熱く描かれる。
つまらなくはないのだけど、なんだろう、いまいち乗れない感じがする。
予告編見た時に
「1961年のハイウェイで白人警官に先導される黒人女性3人 奇跡だわ」
っていう言い方がいかにもアメリカ人!って感じで嫌な感じを受けたのを引きずっているのかな。
嫌な感じっていうのはここのオーバーアクションな表現が嫌いってだけじゃなくて、予告編全体から映画の内容自体差別されている黒人側が白人側を馬鹿にしているように思えたから。
差別受ける側が心の中で差別仕返すくらいいいじゃないかという気もするけど、一方方向でも嫌なのにお互いがお互いを下に見るっていう構図はあまり気持ちよくない。
まあ、実際は3人の中でもこの映画の中心となるキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)は人を馬鹿にするようなこともなく純粋に一生懸命だったけど。
って書くと後の二人は性格悪いみたいになっちゃうか。別にそそれほどでもなく、制限された環境でなんとか道をこじあけようとする姿は素直に感動していい気もする。
というような何が言いたいかわからないようなもやもや感。
虐げられている人たちがあからさまな悪役(白人)をギャフンと言わせるっている痛快エンターテインメントに寄りすぎて、差別もキャラクターも彼女たちの功績もなんか中途半端になっているのかな。
2018年3月18日日曜日
映画『幼な子われらに生まれ』
2017年 監督:三島有紀子
製作国:日本
at ギンレイホール
バツイチの田中信(浅野忠信)は同じくナツイチの奈苗(田中麗奈)と再婚し、奈苗の二人の娘と一緒に暮らしている。
信の元妻(寺島しのぶ)との間にも娘が一人いて、年に4回きりの娘との再会を信は楽しみにしている。
全てがうまく行っていたはずだが奈苗のお腹に赤ん坊ができてから少しずつ家族関係やら仕事やらがずれはじめていく。
なかなか面白かった。
家族関係っていうのが一番身近で一番難しいよね。
なんだかんだいってもスーツ姿で待つ宮藤官九郎演じる沢田や、ラストシーンの娘の表情とか泣ける。
あと誰も得しない浅野忠信と寺島しのぶのベッドシーンも泣ける。
ノータイのワイシャツを第一ボタンまではめた浅野忠信には狂気しか感じない。
浅野忠信が演じてきた役柄のイメージもあるけど『淵に立つ』のイメージが強いからかな。
小憎たらしい連れ子に業を煮やして、無表情に包丁持ち出して大虐殺が始まるのではないかとびくびくしてしまう。
仕事は定時帰りで仕事関係の飲みの誘いは基本お断りっていう少しずれた面(本当はそれが正しいのだけれど)も狂気を煽る。
が、第一ボタンはめるのは狂気ではなく論理的でルールに対してクソ真面目な性格の現れだったらしい。
この役柄は浅野忠信以外なら安心して見れそうだが、浅野忠信だからこそのひりひり感や佇ましはこの映画の不思議なアクセントになっている。
田中麗奈は結婚しているんだっけかな。奥さん、母親役がものすごくしっくり来ている。
製作国:日本
at ギンレイホール
バツイチの田中信(浅野忠信)は同じくナツイチの奈苗(田中麗奈)と再婚し、奈苗の二人の娘と一緒に暮らしている。
信の元妻(寺島しのぶ)との間にも娘が一人いて、年に4回きりの娘との再会を信は楽しみにしている。
全てがうまく行っていたはずだが奈苗のお腹に赤ん坊ができてから少しずつ家族関係やら仕事やらがずれはじめていく。
なかなか面白かった。
家族関係っていうのが一番身近で一番難しいよね。
なんだかんだいってもスーツ姿で待つ宮藤官九郎演じる沢田や、ラストシーンの娘の表情とか泣ける。
あと誰も得しない浅野忠信と寺島しのぶのベッドシーンも泣ける。
ノータイのワイシャツを第一ボタンまではめた浅野忠信には狂気しか感じない。
浅野忠信が演じてきた役柄のイメージもあるけど『淵に立つ』のイメージが強いからかな。
小憎たらしい連れ子に業を煮やして、無表情に包丁持ち出して大虐殺が始まるのではないかとびくびくしてしまう。
仕事は定時帰りで仕事関係の飲みの誘いは基本お断りっていう少しずれた面(本当はそれが正しいのだけれど)も狂気を煽る。
が、第一ボタンはめるのは狂気ではなく論理的でルールに対してクソ真面目な性格の現れだったらしい。
この役柄は浅野忠信以外なら安心して見れそうだが、浅野忠信だからこそのひりひり感や佇ましはこの映画の不思議なアクセントになっている。
田中麗奈は結婚しているんだっけかな。奥さん、母親役がものすごくしっくり来ている。
映画『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』
2017年 監督:石井裕也
製作国:日本
at ギンレイホール
予告編見て感動した映画は本編見ると意外と面白くないことが多い。
一方予告編見てつまらなそうだと思った映画はだいたい本編見ても予想通りつまらない。
で、この映画は後者で、1mmも面白くなさそうに思えた。
都会の若者が自分が恵まれていることにも気づかず自分が世界一不幸かのようにナルシスティックに感受性豊かな特別な存在ぶって厭世的退廃的スタンスで斜に構えて生きている、そんな中学生向け映画をおっさんが見て楽しめるわけがないじゃないか。
と思っていたけど、意外に大きな嫌悪感も湧き上がらずにそこそこ面白かった。
日雇い労働者で小説好きとか『苦役列車』っぽいけど、なにかもっと小奇麗な感じ。
松田龍平と田中哲司の二人がそれぞれ印象的で、大きくこの映画の質を上げているように思える。
主演の石橋静河は石橋凌原田美枝子の娘なんだね。丁度半々ずつ入っている感じがする。
製作国:日本
at ギンレイホール
予告編見て感動した映画は本編見ると意外と面白くないことが多い。
一方予告編見てつまらなそうだと思った映画はだいたい本編見ても予想通りつまらない。
で、この映画は後者で、1mmも面白くなさそうに思えた。
都会の若者が自分が恵まれていることにも気づかず自分が世界一不幸かのようにナルシスティックに感受性豊かな特別な存在ぶって厭世的退廃的スタンスで斜に構えて生きている、そんな中学生向け映画をおっさんが見て楽しめるわけがないじゃないか。
と思っていたけど、意外に大きな嫌悪感も湧き上がらずにそこそこ面白かった。
日雇い労働者で小説好きとか『苦役列車』っぽいけど、なにかもっと小奇麗な感じ。
松田龍平と田中哲司の二人がそれぞれ印象的で、大きくこの映画の質を上げているように思える。
主演の石橋静河は石橋凌原田美枝子の娘なんだね。丁度半々ずつ入っている感じがする。
2018年3月4日日曜日
映画『あさがくるまえに』
2016年 監督:カテル・キレヴェレ
製作国:フランス/ベルギー
at ギンレイホール
ラストの表情が素晴らしくて泣ける上にデヴィド・ボウイの『Five Years』が流れるもんだからたまらない。
一人の若き青年が脳死状態となる。
家族、ガールフレンドの悲しみ。
医師は家族に臓器提供の決断をせまる。
脳死状態の患者は非常に貴重なので臓器提供を受けてほしいが、家族は息子の死を受け止めきれない状態ですぐには判断できない。
家族と医師との葛藤。
一方音楽家のクレール(アンヌ・ドルヴァル)の心臓は末期状態にあり、生き延びるためにはもう心臓移植しかない。
しかし若くない自分が人の心臓まで使って生き延びることにクレールは抵抗を感じている。
監督は気鋭の若い女性監督らしい。
女性って感じがするわ。
凄いのは淡々と、瑞々しくもえぐってくる映像。
青春の爽やかな一ページはきらきらと輝き、家族の悲しみは地の底に沈みそうなほどにどんよりしている。
生を諦めつつあるクレールの穏やかさと悲しさは美しい映像の中で痛いほど浮き立つ。
そしてリアルすぎる手術シーン。心臓どくどくいってるし。。
クレール役のアンヌ・ドルヴァルはいくつくらいなんだろう。
すごく可愛らしいおばさんだった。
それにしても医者ってすごいよな。
人の命をあずかるってだけでもう吐きそうだ。
死ぬほど勉強して死ぬほど働いて医療ミスでも起こそうものならのほほんと生きている人たちから責められ。
製作国:フランス/ベルギー
at ギンレイホール
ラストの表情が素晴らしくて泣ける上にデヴィド・ボウイの『Five Years』が流れるもんだからたまらない。
一人の若き青年が脳死状態となる。
家族、ガールフレンドの悲しみ。
医師は家族に臓器提供の決断をせまる。
脳死状態の患者は非常に貴重なので臓器提供を受けてほしいが、家族は息子の死を受け止めきれない状態ですぐには判断できない。
家族と医師との葛藤。
一方音楽家のクレール(アンヌ・ドルヴァル)の心臓は末期状態にあり、生き延びるためにはもう心臓移植しかない。
しかし若くない自分が人の心臓まで使って生き延びることにクレールは抵抗を感じている。
監督は気鋭の若い女性監督らしい。
女性って感じがするわ。
凄いのは淡々と、瑞々しくもえぐってくる映像。
青春の爽やかな一ページはきらきらと輝き、家族の悲しみは地の底に沈みそうなほどにどんよりしている。
生を諦めつつあるクレールの穏やかさと悲しさは美しい映像の中で痛いほど浮き立つ。
そしてリアルすぎる手術シーン。心臓どくどくいってるし。。
クレール役のアンヌ・ドルヴァルはいくつくらいなんだろう。
すごく可愛らしいおばさんだった。
それにしても医者ってすごいよな。
人の命をあずかるってだけでもう吐きそうだ。
死ぬほど勉強して死ぬほど働いて医療ミスでも起こそうものならのほほんと生きている人たちから責められ。
映画『女神の見えざる手』
2016年 監督:ジョン・マッデン
製作国:フランス/アメリカ
at ギンレイホール
冒頭から大ピンチなんだけど、そこから時は遡る。
エリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)は超敏腕のロビイスト。
ロビイストとは特定の企業や団体の利益のために有利な政策が施行されるように政治家や官僚に働きかける人達らしい。
なにか大分怪しい感じもするけど、ちゃんとした職業らしい。
大手ロビー会社でその辣腕をふるうスローンに、銃擁護派団体からの新たな銃規制法案を潰してほしいという依頼が入ってくる。
信念からこの依頼を断ったスローンは、逆に銃規制法案を通すための長い戦いへと身を投じていく。
睡眠をほとんど取らない、プライベートも無い(恋愛はエスコートサービスで十分)。
全ては勝つためのあらゆる戦略に捧げられる。
大分人格破綻している気もするがそれすらも。。
なかなか面白かった。
ラストで明かされる長い仕込みの戦略は予測できそうで全く予測していなかったな。
ジェシカ・チャステインいいね。ケツアゴだし。
製作国:フランス/アメリカ
at ギンレイホール
冒頭から大ピンチなんだけど、そこから時は遡る。
エリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)は超敏腕のロビイスト。
ロビイストとは特定の企業や団体の利益のために有利な政策が施行されるように政治家や官僚に働きかける人達らしい。
なにか大分怪しい感じもするけど、ちゃんとした職業らしい。
大手ロビー会社でその辣腕をふるうスローンに、銃擁護派団体からの新たな銃規制法案を潰してほしいという依頼が入ってくる。
信念からこの依頼を断ったスローンは、逆に銃規制法案を通すための長い戦いへと身を投じていく。
睡眠をほとんど取らない、プライベートも無い(恋愛はエスコートサービスで十分)。
全ては勝つためのあらゆる戦略に捧げられる。
大分人格破綻している気もするがそれすらも。。
なかなか面白かった。
ラストで明かされる長い仕込みの戦略は予測できそうで全く予測していなかったな。
ジェシカ・チャステインいいね。ケツアゴだし。
2018年2月18日日曜日
映画『ベイビー・ドライバー』
2017年 監督:エドガー・ライト
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
TAXIみたいなもんかと思っていたけど、音楽に合わせた冒頭のカーアクションから鷲掴みされる。
最高に楽しめるアクション映画。
カーアクションだけでなく、恋愛要素やら銃撃戦やらベイビーの成長譚と盛りだくさん。
ストーリーはなかなか予測がつかない。
うまい具合に外してくるので。
それにしても彼女は知り合ったばかりの男に全てを投げ捨ててよくついていったよな。
冒頭のカーチェイス
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
TAXIみたいなもんかと思っていたけど、音楽に合わせた冒頭のカーアクションから鷲掴みされる。
最高に楽しめるアクション映画。
カーアクションだけでなく、恋愛要素やら銃撃戦やらベイビーの成長譚と盛りだくさん。
ストーリーはなかなか予測がつかない。
うまい具合に外してくるので。
それにしても彼女は知り合ったばかりの男に全てを投げ捨ててよくついていったよな。
冒頭のカーチェイス
映画『パターソン』
2016年 監督:ジム・ジャームッシュ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
変わらないようで変わる、変わるようで変わらない一週間。
少しづつ切り取られていつのまにか覚えてしまう通勤通路。
いつも傾くポスト。
ストーリーに絡まない双子の符牒。
なめらかなバスの風景。
日課のバーの雰囲気。
パターソンとローラのやりとり。
全てが心地よい。
ニュージャージー州パターソンに住む、街と同じ名前のパターソンはバスの運転手をしている。
パターソンは仕事の傍ら、趣味で詩をノートに書きつけている。
愛する妻ローラはあなたの詩は素晴らしいから公開すべきよと力説するがパターソンはそれほど乗り気でない。
そんなパターソンの一週間。
日常物だと、これみよがしに個性的な仲間が出てきたりしてうんざりすることも多いけど、この映画はとても静かで、そしてさりげないユーモアに溢れている。
静か、だけど結構不穏な空気も流れている。
バスの運転は事故んないか、愛犬マーヴィンは盗まれやしないかと不安になったり、バーの拳銃事件はとんでもないことにならないかとはらはらしたり。
あと、パターソンとローラの関係など本当に夫婦なのってくらいよそよそしく見えるときもある。
どちらかがどちらかを騙しているんじゃないかと勘ぐりたくもなってくるが、実際はお互いがお互いを誰よりも大事に思っている、っぽい。
言いたいことも言わない、喧嘩もしない。だけど優しさと思いやりで満ち足りている幸せな関係。
ローラなんか絶対詐欺にあっていると思ったけど。
そういえば永瀬正敏も出ていたなとふと思い出した頃に永瀬正敏が現れる。
たどたどしい英語の日本人がこの役を演じる必要など全くないけど、パターソンに勇気を与えるこの重要な役柄を無名の俳優でなく『ミステリー・トレイン』以来の出演となる永瀬正敏が演じる、ってところが最高にいいよね。
ジム・ジャームッシュは『コーヒー&シガレッツ 』以来かな。
もう今年のNo.1にしたい。
====
関係ないけど、この日は5:30起きで出勤して休日作業をした後の鑑賞となった。
土日に午前中に起きることすら稀なのに5:30起きで最高に眠い。
ジム・ジャームッシュは久しぶりに見たいが絶対寝てしまうだろうから行くかどうか迷ったけど見に来てよかった。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
変わらないようで変わる、変わるようで変わらない一週間。
少しづつ切り取られていつのまにか覚えてしまう通勤通路。
いつも傾くポスト。
ストーリーに絡まない双子の符牒。
なめらかなバスの風景。
日課のバーの雰囲気。
パターソンとローラのやりとり。
全てが心地よい。
ニュージャージー州パターソンに住む、街と同じ名前のパターソンはバスの運転手をしている。
パターソンは仕事の傍ら、趣味で詩をノートに書きつけている。
愛する妻ローラはあなたの詩は素晴らしいから公開すべきよと力説するがパターソンはそれほど乗り気でない。
そんなパターソンの一週間。
日常物だと、これみよがしに個性的な仲間が出てきたりしてうんざりすることも多いけど、この映画はとても静かで、そしてさりげないユーモアに溢れている。
静か、だけど結構不穏な空気も流れている。
バスの運転は事故んないか、愛犬マーヴィンは盗まれやしないかと不安になったり、バーの拳銃事件はとんでもないことにならないかとはらはらしたり。
あと、パターソンとローラの関係など本当に夫婦なのってくらいよそよそしく見えるときもある。
どちらかがどちらかを騙しているんじゃないかと勘ぐりたくもなってくるが、実際はお互いがお互いを誰よりも大事に思っている、っぽい。
言いたいことも言わない、喧嘩もしない。だけど優しさと思いやりで満ち足りている幸せな関係。
ローラなんか絶対詐欺にあっていると思ったけど。
そういえば永瀬正敏も出ていたなとふと思い出した頃に永瀬正敏が現れる。
たどたどしい英語の日本人がこの役を演じる必要など全くないけど、パターソンに勇気を与えるこの重要な役柄を無名の俳優でなく『ミステリー・トレイン』以来の出演となる永瀬正敏が演じる、ってところが最高にいいよね。
ジム・ジャームッシュは『コーヒー&シガレッツ 』以来かな。
もう今年のNo.1にしたい。
====
関係ないけど、この日は5:30起きで出勤して休日作業をした後の鑑賞となった。
土日に午前中に起きることすら稀なのに5:30起きで最高に眠い。
ジム・ジャームッシュは久しぶりに見たいが絶対寝てしまうだろうから行くかどうか迷ったけど見に来てよかった。
2018年2月4日日曜日
映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』
2016年 監督:ロジャー・スポティスウッド
製作国:イギリス
at ギンレイホール
薬物依存から抜け出そうともがくストリートミュージシャンでホームレス青年ジェームズと、偶然迷い込んだ茶トラの猫ボブとの物語。
実話がもとというか、ジェームズ本人が書いた本が世界中で大ベストセラーらしい。その映画化。
拾った猫がアイドル的人気になって、猫や周りの人に励まされながらどん底の生活から立ち直っていく。
ってだけなんだけど、意外とつまらなくはなかった。(別に猫好きでもないのに)
実話が元って取材に基づくとかじゃなくて本人が書いているってところが何か気持ち悪い面もある。
そしてお決まりのご本人登場もあったりする。
ボブは実際のボブなんだね。
それにしても芸達者すぎる。
製作国:イギリス
at ギンレイホール
薬物依存から抜け出そうともがくストリートミュージシャンでホームレス青年ジェームズと、偶然迷い込んだ茶トラの猫ボブとの物語。
実話がもとというか、ジェームズ本人が書いた本が世界中で大ベストセラーらしい。その映画化。
拾った猫がアイドル的人気になって、猫や周りの人に励まされながらどん底の生活から立ち直っていく。
ってだけなんだけど、意外とつまらなくはなかった。(別に猫好きでもないのに)
実話が元って取材に基づくとかじゃなくて本人が書いているってところが何か気持ち悪い面もある。
そしてお決まりのご本人登場もあったりする。
ボブは実際のボブなんだね。
それにしても芸達者すぎる。
映画『ブランカとギター弾き』
2015年 監督:長谷井宏紀
製作国:イタリア
at ギンレイホール
イタリア制作で日本人監督で舞台がフィリピン、ってなんだそれというのはおいておいて、なかなかいい映画だった。
長谷井宏紀監督がヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭の全額出資を受けて制作されたらしい。
ストリートチルドレンの少女ブランカと盲目の流しのギター弾きピーターを中心にした物語。
心温まる感動ストーリーとかサクセスストーリーとかそういう類いのものではなく、かといって説明を省きまくった芸術系というわけでもない。
ごくシンプルにストーリーは進んでいくのに、かなり面白い。
多くを説明しないのに人物描写がいいからかな。
生きるために他人にかまっていられない少年、居場所を守るために奸計をめぐらす小男と意外とそいつの言うことを信頼しているっぽいオーナー、なんかほっこりする路上の女(男)達。
少しネタバレすると、
ラストが主人公の笑顔で終わる映画にはずれは無いよね。
で、ラストの笑顔見て思い出したけど、この映画に大いに好感を持つ要因の一つに僕の大好きな映画『雨上がりの駅で』に雰囲気が似ているからというのがある。
ラストの笑顔も含め少女とおっさんという組み合わせも同じだし。
製作国:イタリア
at ギンレイホール
イタリア制作で日本人監督で舞台がフィリピン、ってなんだそれというのはおいておいて、なかなかいい映画だった。
長谷井宏紀監督がヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭の全額出資を受けて制作されたらしい。
ストリートチルドレンの少女ブランカと盲目の流しのギター弾きピーターを中心にした物語。
心温まる感動ストーリーとかサクセスストーリーとかそういう類いのものではなく、かといって説明を省きまくった芸術系というわけでもない。
ごくシンプルにストーリーは進んでいくのに、かなり面白い。
多くを説明しないのに人物描写がいいからかな。
生きるために他人にかまっていられない少年、居場所を守るために奸計をめぐらす小男と意外とそいつの言うことを信頼しているっぽいオーナー、なんかほっこりする路上の女(男)達。
少しネタバレすると、
ラストが主人公の笑顔で終わる映画にはずれは無いよね。
で、ラストの笑顔見て思い出したけど、この映画に大いに好感を持つ要因の一つに僕の大好きな映画『雨上がりの駅で』に雰囲気が似ているからというのがある。
ラストの笑顔も含め少女とおっさんという組み合わせも同じだし。
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