2004年7月31日土曜日

箱根


ちょっと箱根に旅行。
宿の中まで入ったけど、泊まらないで帰ってきた。
泊まるとしたらホモになったときか床踏み抜いて階下に転落して地縛霊として永久に宿泊するかだから。

3D宇宙恐竜ワールドにも行ったよ。
視力が悪いせいであまり3D体験を堪能できなかったけど青いティラノサウルスがいた。

2004年7月28日水曜日

映画『HERO』

2002年 監督:チャン・イーモウ
BS2 録画


英雄 ~HERO~ 通常版

『真田風雲録』の猿飛佐助を越える人外の化生、ムーミン、あ、ウーミンが主人公。
ウーミンはこれまた人間を軽く超越した刺客であるチャンコン、ツァンジェン、フェイシエの三人を討ち果たしたために後の秦の始皇帝に謁見する事が出来たのね。
それぞれ最強の刺客であった三人が無名の男によって倒されたってところに興味を示した秦王はウーミンに経緯を聞きだす。
ウーミンの語りと秦王とのやりとりから真相が二転三転していく。

なんか始め、ギャグで撮ってるのか真面目なのかわかんなかった。
殊更に美しく見せようとしている鮮やかな映像やら、微妙にちゃっちいCGやら。
CGと言えば書道塾を襲った大量の矢のCGなんかあれはギャグなんだろうな。
矢の飛行する様をカメラが同じスピードで矢と一緒に追って行ったりとか。その時の矢は一直線に飛ばず不安定にありえないくらいゆらゆら揺れているし。

ところでこれ、日本語吹き替えで見ちゃった。
BS2って基本的に映画は字幕なんだけど、たまにヒット映画などは吹き替えで放映していたりする。
秦王の声は良かったけど、後はどうも馴染めない。特に女性の吹き替えが僕には耐えられなかった。
マギー・チャンやチャン・ツィイーの吹き替えされたおばさん声はひどいよ。
・・・ギャグかと思った理由の多くはもしかしたら吹き替えだったからなのかなぁ。

カンフー映画好きな僕としてはそれでもまあまあ面白かった。
一番の見所だったジェット・リーとドニー・イェンの戦いが映画冒頭で繰り広げられ、あっという間に終わってしまったからちょっと拍子抜けしたけど。

2004年7月26日月曜日

勤務地

今日から毎日くそ暑い中スーツ姿で築地へ。

2004年7月24日土曜日

新宿

起きて洗濯して大家の八百屋に家賃持って行ってバナナ貰って新宿に行く。

新宿に来たのは3,4年ぶりくらいかな。
新宿のディスクユニオンって行った事なかったので行ってみる。
なんとなく10ccの「シートミュージック」とデイブエドマンズ「I hear you knocking」とかいうCDを購入。

しっかし暑いなぁ。だるい。眠い。
買わなきゃいけない本があったため、紀伊国屋に行く。
Visual Basicの本を購入。重い。

午後6時前、新宿駅の南口をうろうろする。
6時頃待ち合わせしていた大学の同級生が到着。
よさげな飲み屋を探す。
段々面倒になって適当に選んで店に行って、7時半からの席予約を取る。
7時半まで時間があったのでお茶でも飲むかと思ったが、朝にパンを少しかじっただけで腹減ってたまらない上に喉もからから、ってことでビール一杯150円だかなんだかとにかくタイムサービスで安かったレストラン赤レンガに入る。
ステージがあって大人の雰囲気の落ち着いたレストランだった。
ビールが非常においしくて、店員もグラスにビールが少なくなる度に勧めてくることもあり、3杯飲む。

7時ころに店を出て再び新宿南口へ。
お友達一人合流。
もう一人合流。
少し遅れてもう一人合流。
最後の一人はさらに遅れそうとのことで五人で席予約しておいたお店へ。

今日は3対3の飲み会だった。
一緒に今日店を探した女の子から話が来て、僕は男を二人集めたのだけど上手い事集められなくて、結局高校の同級生一人と大学の同級生一人を呼んだ。
この男二人は当然面識などなく、僕としてはくせのあるこの二人が会ってること事自体かなり面白いことだったのだけど、ぎくしゃくしたりしないかという不安もあった。
でもなんだかんだいっても気さくな奴らだったからそれなりに短時間で仲良くなったみたいで安心。
なによりも場が盛り上がらなかったら僕が頑張らなきゃいけなくて、それはめんどいと無責任にも考えていたため、これで後は普通に女の子だけに意識を集中して会話を楽しめる。

遅れていた女の子もやってきて飲み会が始まる。
…いやぁ、楽しかったなぁ。
……
って実はこの先あんまし覚えていない。
ビールと酎ハイを何杯か飲んでだら段々と気分悪くなってきて何度もトイレに行った記憶はある。
一人でブルーになって暗くなっていたのもなんとなく覚えている。
そもそもずっと酒を飲んでたのって僕だけだった気がする。
他の人は1杯目以降はウーロン茶とか飲んでいて、後で聞くと合計で15杯くらいウーロン茶を注文していたらしい。
でもそれなりに盛り上がってたみたいだな。
女の子達も皆気の利くいい子達でさ。

自分が飲める酒の量って理解しているし、限界は超えない程度に飲んでいたのだけど、すきっ腹にがぶがぶ酒飲んだのが大分予想外の回り方をしてしまったらしい。
「もう一回のも」「もう一回のも」ってうわ言のように言っていた記憶があるけど、たぶんありえないだろうな。
なんだろう、このどんよりした気分。

2004年7月21日水曜日

出張

昨日20日(火)から福岡に出張。
予定では火水木まで作業して金曜に帰るはずだった。
なので金曜は有給貰って二日かけて普通と快速乗り継いで博多から東京まで帰ろっかなと密かに予定を立てていたりしていた。
福岡の出張はこれで最後っぽいし。
でも、どういうわけか昨日火曜一日で全ての作業が完了してしまい、今日東京に戻る事になる。
渋々新幹線で帰京。

2004年7月19日月曜日

映画『ハリケーン・クラブ』

1997年 監督:モーガン・J・フリーマン
BS2 録画


ニューヨークでけちな万引きを繰り返す少年達。
万引きした品物は小学生に売りつける。
それが彼らの生きる術なのだ・・・ってわけでもなさそう。ただの小遣い稼ぎっぽいし。
この少年達のリーダー的存在がマーカス君で、少年達の良き保護者(年は変わらないのに)のようないい奴。
万引きはするが車のような大物は盗まない。薬もやらない。拳銃も持たない。
CDや服などの小物はいくら盗んでもたいした事じゃないという倫理観がある。

ニューヨークに生きる少年達がそれぞれ自分の家族や生活環境の中で少年なりにあがく。
刹那に瞬間瞬間を輝かせるべくあがいているだけなのに事態はとんでもない方向に向かっていく。
ラストは希望よりも切ない。どうあがいても苦しさが続いていくような。

シンプルに面白い。

2004年7月18日日曜日

中学の

小学校中学校の時の同級生が結婚し、2次会に出席。
私服でいいというから私服で行ったら20人くらいいた中で2人しか私服がいなかった。
7,8年ぶりに会った人もいたが、長年会っていなかったという感じがしない。
それでもやっぱり中学時代は既に10年以上昔のことであり、随分と時が流れたものだと思うが人間そう本質的な部分は変わらないものだなと思う。

映画『わが青春のマリアンヌ』

1955年 監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
BS2 録画




霧の立ち込める鬱蒼とした樹木の中に佇む古城。
古城から少年達が飛び出してくる。
古城は身寄りのない子供達の寄宿舎だった。
年齢は様々で最年長で18歳。
そんな寄宿舎に一人の青年ヴァンサンがやってくる。
遠いアルゼンチンからやってきたヴァンサンには不思議な魅力がある。寄宿舎の少年達が知らない知識を持っているし、なにより森の野生動物達が友達のように自然と彼によってくる。
寄宿舎の古城は湖を望む。この湖の対岸には幽霊が出ると噂の無人の館がある。
暇をもてあそぶ少年達は館への冒険を始める。
少年達に付き合い知らず知らずに館へと運命の一歩を踏み出すヴァンサン。
ヴァンサンはこの不思議な館へ行く事で・・・
何が起こるんだろう?っていうひっぱりで30分以上。
何事かが起こって謎が渦巻きながら見入っていると映画は終わり、なんだったんだ?と考えて20分以上。
結局ストーリーの解釈としては面倒になったからやめて、ただなんかリーザちゃんが悲しい。
同年代の男共の巣に迷い込んだか弱きリーザはなぜか誰からも相手にされる事も無く、恋する乙女は鹿の大群に追っかけられ踏みつけられてしまうのであった。

2004年7月17日土曜日

映画『スパニッシュ・アパートメント』

2002年 監督:セドリック・クラピッシュ
at ギンレイホール


スパニッシュ・アパートメント

以前、好きな若手俳優は?と聞かれたら「メルヴィル・プポーとロマン・デュリス」という答えを用意していたけど、今だかつて一度もこんな質問された事が無い。
さて、この映画はそのロマン・デュリスが主演。
卒業を控えたパリの大学生グザヴィエ(ロマン・デュリス)がコネで役所に就職しようとするが、面会したお役所の大物ぺランから将来に有益だからスペインに留学してスペイン語とスペイン経済を勉強することを勧められる。
決意したグザヴィエはスペインバルセロナに留学するのであった。
紆余曲折を経て彼はあるアパートメントに住むことになる。
ここでは国籍の違う5人の若者が共同生活を営んでいた。
アパートメントの住人が巻き起こす騒動や事件や友情恋愛。
スカッと笑える青春映画。始めの方寝ちゃったけど。

この映画がヨーロッパで公開されてから、欧州の交換留学生制度の利用者が2倍近くに跳ね上がったという宣伝エピソードも普通に納得できる。
本当楽しそうだもんなぁ。

後半で最高に愉快な事件が起こる。
セドリック・クラピッシュ恐るべしと思うようなスリル興奮爆笑の山場。
この場面の後も暫く映画は続く。しかしこの山場があまりに盛り上がりすぎた為に後のシーンはぼけーっとしちゃったなぁ。

映画『幸せになるためのイタリア語講座』

2000年 監督:ロネ・シェルフィグ
at ギンレイホール


幸せになるためのイタリア語講座 デラックス版

タイトルからするとハッピーな映画のような気がするが、見始め、あまりの暗さに胃が痛くなる。
家庭や体等にそれぞれ悩みを抱えた6人の大人の男女が主人公。
大して綺麗という訳でもなく、かっこいいというわけでもない実寸大の6人の男女達。
彼らの関係性を繋げたり深めたりするのに最も重要な場として機能したのがイタリア語講座なのね。
暗い暗いとどよ~んとしていたのに見終わったときには最初の印象と違い少し爽やかな気分になっているのが面白い。
ラストシーンでの映像の手触りのあるタッチと役者達の表情が秀逸だった。

そういえば中盤くらい、オリンピアが冷蔵庫だかなんだかの前にショックで立ちすくんでいる所の全身ショットがあって、お、いいなと思って微動だにしないオリンピアを見つめていると彼女がふいに手に持っている白っぽい何か(何だか忘れた)を落とすのね。
重力に従い急速に落下する何かが、ああ、床にぶつかるぅと思っているとぶつかる零コンマ数秒前に次のシーンに変わってしまう。
・・・書いていてだから何なんだろうと思うがここで涙出た。

デンマーク映画、かつドグマ95作品。

2004年7月16日金曜日

博多→東京

※以下、福岡が地元の人しか話がよくわかんないと思います。

7/13(火)から福岡へ出張で今日帰る。
やるべき残作業もとっとと終わらせたので早く帰る必要も無く堂々と新幹線で帰る。
博多から新幹線に乗る予定は僕の中で決定事項だけど、せっかくだからローカル線に乗りたい。
前夜ネットで調べていると博多から鹿児島本線で原田へ、原田から筑豊本線(愛称:原田線)で桂川へ、そして桂川から篠栗線(愛称: 福北ゆたか線)で博多に戻ってこれるらしい。
原田から桂川への筑豊本線の路線時刻表も調べているとほとんどの列車の始発が博多になっている。
ということは博多から原田を経由して桂川に行って桂川から篠栗線で博多、と乗り換え一回で済みそう。
でも博多の時刻表を調べても筑豊本線なんて走ってないんだよね。
鹿児島本線から原田線に連絡している列車があるということだろうか。
まあ博多駅に行けばなんか分かるだろうと思う。

10時ちょっと前に博多駅にひーこらたどり着いた後構内で筑豊本線(愛称:原田線)を探す。
パソコン等の重い荷物を両手に提げ、暑苦しく着込んだスーツ姿で階段を何度も上り下りするが見つからず。
鹿児島本線の停車駅を見ても桂川が無い。
汗でシャツがかなり気持ち悪い事になっている。探す気力も失せてくる。
ふと考えてみると逆ルートでもいいんだよな。
博多から桂川方面に行く篠栗線(愛称: 福北ゆたか線)はちゃんとあるからそれ乗ろう。
発車時刻を見るとあと1分ほどしかなく、走ってホームへの階段を駆け上り篠栗線に飛び乗る。

綺麗な車内。しかし景色は普通にマンション等の立つ面白くも無い住宅街。
がっくりするがそれも一瞬で、間もなく列車からの景色は山に囲まれたのどかな田舎の風景になる。
この列車、いいねぇ。乗り心地も最高。

30分程度で次の停車駅が桂川になる。
この列車は直方という駅まで行くらしい。このままのんびり乗っていたいくらいだが6時前には会社に戻りたいしやはり降りておこう。
車内に流れた乗り換え案内をぼーっと聞いていると「原田方面の列車は14時35分2番ホームからの発車です」と言っていたように聞こえる。
14時35分?
今10時30分くらいだぞ。
「じゅうじ」が「じゅうよじ」に聞こえた?「じゅうぅじ」と発音していたとしても「ぅ」を「よ」と聞き間違えるわけないしなぁ。
とにかく桂川に着いたから降りる。
他の降車客はどどっと皆改札に集まって行く。乗っていた列車は1番ホームに止まっているようだ。
向かいのホームが2番ホームだろうと、一人連絡階段を上る。
とりあえず持っている乗車券は博多から東京の乗車券なのでこんな駅にいる事自体おかしなことで、駅員に見つかるとなんだか面倒なのでいそいそ逃げるように上る。
向かいのホームへの階段を下りていると停車している列車が見える。
行き先は博多になっている。
そっか、やっぱ14時35分は10時35分の聞き間違いか。
ホームの時計は10時32分を指している。煙草は吸えそうに無い。
列車沿いに空いてそうな席を探しながら歩いていると、どこからともなく「間もなくドアが閉まります」というアナウンスが聞こえる。
間髪いれずぷしゅっという音が聞こえる。
ん?
他に列車は止まっていないし、発車のベルも鳴っていないし、ぷしゅっという音のわりにドアは閉まっていないし・・・??
疑問に思いながら反射的に列車に乗ると、乗った瞬間ぷしゅーーっとドアが閉まった。
あれ?もう35分だったの?

空いてる席に腰掛け、外を眺める。
暫くの間ついさっきまで見ていた景色が続く。
5分くらいしてのどかな駅に停車中、向こうからすれ違いに福北ゆたか線がやってきてホームに停車する。
そこでやっと気づいたけど、今乗っている列車は福北ゆたか線のただの折り返し列車じゃん!
原田線じゃない。しまったぁ。

それにしてもなんだろう。
桂川駅にはこの電車しか止まっていなかった。あと1分くらい待てば原田線が来たのか?それとも本当に14時35分発だったのか?
失意で窓に流れる景色が少しも心に入ってこない。
もういいや、寝よ。

博多からおみやげ買って駅弁買って11時54分発東京行きののぞみで帰る。

家帰ってから調べたら、桂川と原田間の電車って1日に6本くらいしか走っていないみたい。
さらに調べていると福北ゆたか線という愛称は篠栗線と筑豊本線の両方に付けられていた。
今回乗った篠栗線は博多から桂川の後そのまま乗っていると筑豊本線になる。
合わせて福北ゆたか線という名前を付けたのだろう。
さらにややこしいことに筑豊本線は走っている区間により愛称が
①原田線(原田~桂川)
②福北ゆたか線(桂川~黒崎)
③若松線(折尾~若松)
の3種類ある。
篠栗線は筑豊本線に連絡するが、連絡して①の原田に行くのではなく、②に連絡しているようだ。
原田駅の筑豊本線(愛称:原田線)の路線時刻表を路線検索サイトで見たとき、①の原田桂川間の路線時刻だけ知りたいのに筑豊本線として②③の区間の時刻表も載っている。
②は篠栗線からの連絡だ。そうなると御親切に②の列車の始発は博多駅ですよという情報も載せる事になる。
路線時刻表の見方をよく分かっていない僕も悪いが、それにしても見ようによっては博多発で原田通って桂川に行くようにも見えなくもないし、ややこしいなぁ。

2004年7月11日日曜日

映画『ションヤンの酒家(みせ)』

2003年 監督:フォ・ジェンチイ
at ギンレイホール


ションヤンの酒家

中国の屋台街で酒家を経営するションヤン。つまみは鴨の首。
ションヤンを演じたタオ・ホンにとにかく惹き込まれる。
白い肌に美しく妖しい目。ああ、雰囲気が緑摩子に似てるや。
このションヤン(タオ・ホン)が店の前で椅子に座り客を待っている。
オレンジの電球に照らし出された物憂げな口元から煙草の煙が揺れる。

明るく商売上手なションヤン。弟は麻薬の更生施設。ダメダメな兄夫婦に代わり彼らの小さい子供を育てる。屋台街は都市開発の為に無くなるという噂を聞く。ションヤンの酒家にいつも来る頭の後退しかけたおっさん。
っていうような要素を元に話は展開。
ションヤンはおっさんと次第に恋仲になるんだけど、なぜゆえにこのおっさん。

それにしてもこの映画、ぽつりぽつりと胸に響く。
家族を支える存在であり、一人の女性であり、強くりりしくしおらしく、つんとした表情から場面場面で様々な感情を見てるものに巻き起こす主演女優のタオ・ホンがいいからな。
特に若い画家がションヤンを描いてるときはよかった。
誇張せずさらっとした演出が天秤のようにションヤンの存在と感情をくっきり浮かび上がらせる。ションヤンのキャスティングに失敗してたらつまんない作品になってたかも。

乱雑な街の上空かなり高い所を滑るあのゴンドラ、乗ってみたい。

映画『ラブストーリー』

2003年 監督:クァク・ジェヨン
at ギンレイホール


ラブストーリー

女子大生ジへの淡い恋心とジへの母親ジュヒの純愛物語が運命の線上で劇的に展開する。
こてこてのラブストーリーでいながらラストの方の追い込みと思い込みの巧みな裏切りが見事。

コメディタッチに描かれる部分も多いが恋愛コメディじゃなくてやっぱり純愛ドラマなんだな。
純愛ドラマをコメディ織り交ぜながらバランスよく描いている。
主演のソン・イェジンは泣く演技が上手い。泣くと言うか嗚咽の出し方か。

ジュヒの恋人ジュナの友達のテスはなんともいい奴だが、ジュヒの娘ジへの友達スギョンは今風で自分のことだけに必死なさみしい女性だねぇ。
でもスギョンがテスみたいな奴だったら話が2世代どころか3世代4世代と続いちゃいそうでそうなったらただのギャグになっちゃうけど。

ちりばめられたギャグに隣の隣に座っていたおっさんは爆笑し、感動感動の嵐に前の席に座っていた女性は絶えず号泣し、僕の隣に座っていたおばさんは気づいたら爆睡していた。
僕はと言うと、そこそこ面白く見たけど泣くことはできなかったな。

2004年7月10日土曜日

映画『クルックリン』

1994年 監督:スパイク・リー
BS2 録画


クルックリン (ユニバーサル・セレクション2008年第4弾) 【初回生産限定】

淀川さんの話によると「クルックリン」というのは黒人の子供が「ブルックリン」をそう発声するかららしい。
映画は70年代のブルックリン、黒人家族を描いたファミリードラマ。

オープニング、ブルックリンの住宅街で子供達が遊びまわる姿が映し出される。
休日なのかなんなのか知らんがとにかく路地に人が溢れている。
とくに用もないのに道路に面した階段に座っていたり庭のような空間でくつろいでいたり、そして一番多いのが子供達。
かけっこしたり、長縄したり、シャボン玉で遊んだり、だるまさんが転んだだったり、ベイゴマだったり、おはじきみたいのだったり、とにかく全て住宅街の路地で行われる遊び。友達、他人、関係なく一緒に遊んでるんじゃないかと思う。下町の雰囲気。
ソウルミュージックをバックにしたこのオープニングの柔らかさを見たらもうこの映画にはまっちゃう。

オープニングからゆったりと家族の食卓へと移行する。
両親と男の子四人と女の子一人の七人家族が丸テーブルを囲っての団欒。
この家族が物語の中心になる。
優しいが失業中の父親と肝っ玉母さんと悪ガキ四人+少しませた少女一人。
(どちらかというと少女トロイが主人公なのかな)
中流家族っぽいのだが、作曲家らしい父親の収入はなく、次第に家計は逼迫していく。
ってな話。
要はファミリードラマなんだよ。それもかなり描写がリアルでかつうさんくさくなく(美化されすぎていない)家族愛を描いている見事なファミリードラマ、かつソウルフル。

2004年7月7日水曜日

映画『NAGISA なぎさ』

2000年 監督:小沼勝
BS2 録画


NAGISA

「なに見てんだょ ぉどるぞ!」
夜のビーチで若い男女数人が・・・
ツイスト、ツイストツイスト!いぇいいぇい!

主人公は湘南・江ノ島に住む小学6年生の少女なぎさ。
時代設定は60年代くらいで季節は夏。
綺麗な海を背景に元気ななぎさが体験するひと夏の出来事。

キャスティングが見事。
オーディションで選ばれたという主人公なぎさを演じた松田まどかは可愛いんだか可愛くないんだかわからないがとにかく健康的で時代と風土にはまりまくっている。
駄菓子屋にたむろしていつも何か食っている親友の典子を演じた吉木誉絵の飄々とした雰囲気もいい。
東京から来た病弱な少年竹脇洋を演じた佐々木和徳は嫌味のない弱っちょろさで良い。
色が白くて化粧がけばくて服が派手で頭が悪くてっていう当時の不良娘麗子を演じた松本智代美はあまりにはまりすぎていて笑える。
深水三章やつまみ枝豆や石丸謙二郎やら・・・挙げたらきりがない。

ラストの展開はちょっと後味悪い。
それにしてもなんだろ、この映画の爽やかさは。
登場人物達の1日をめいいっぱい生き抜く健やかさと湘南の透き通った海とごった返した海水浴場と60年代の小道具とコンビニと少女と女の狭間と拒否と許容と運命とが夏の光に溢れた映像で表出されるととにかくさわやか~。

原作は村上もとかの漫画らしい。原作は「なぎさの小学6年から美大受験浪人までの成長を描いた青春ストーリー」とのこと。
今度読んでみよっと。

ちなみに映画の中の少女達は今どうなっているのかと思ってネットで写真を探したけど松田まどかと吉木誉絵は見つからなかった。
真美役の稲坂亜里沙はホームページがあって写真ものっていた。あれっ?色白で小顔のお嬢さんだったはずなのに顔でかくなってない?

2004年7月5日月曜日

映画『底抜け西部へ行く』

1956年 監督:ノーマン・タウログ
BS2 録画


ジェリー・ルイスとディーン・マーティンの底抜けシリーズ。15作目らしい。
登場人物皆が底抜けに間抜けなのかと思ったらジェリー・ルイスだけがバカで間抜けだった。
つまりジェリー・ルイスが一人で底抜けに浮いてるのね。それが結構いたい奴になってる。
でも笑えたしストーリーも面白かったな。ちょっと変えれば金持ちのぼんぼんが勇敢な西部の男に変身していく様と友情や恋を描いた2世代に渡るドラマチックで真面目な西部劇にでもなりそうな。
あれっ?脚本はシドニー・シェルダンだ!おおっそうだったのか・・・って一冊も読んだことないけどさ。

ジェリー・ルイスが保安官に任命された後、ちょっと活躍してから一人で踊り歌うシーンは格別に愉快。観客がちょっとわざとらしいが。

クリント・イーストウッドが端役で出演していたらしい。

2004年7月4日日曜日

映画『港のロキシー』

1999年 監督:あがた森魚
BS2 録画


港のロキシー(二枚組限定特別セット)

あがた森魚の監督3作目。
期待していなかったというかあまり興味も湧かないまま見始めたけど、思っていたよりかは面白かった。
だって「んぅふぅ~ん、オフサイドオフサイドレッドカ~ド、ぷん」だもんな。
うざったかった演出も段々気にならなくなる。
インラインスケートでの疾走シーンはどれもいいね。

健三役を演じた河原孝俊がプロレスラーの秋山準をかっこよくしたような顔をしていた。
健三はオリンピック候補のアイスホッケー選手だが闘争本能の塊のようなやつ。ガタイもよく、怒鳴るときの声が渋い。ゥオリャァ~って声を発するときの渋さとバカっぽさの同居がかっこいい。

菜穂子役の藤丸美哉はなかなか綺麗な人だった。少しふっくらして。あんまり映画に出ていないみたいだけど今何やってるんだろう?もったいない。

これってオフレコなのかな。役者がほとんど棒読みなのは相変わらずだけど、時折アニメの声優が声を入れてるんじゃないかと思う喋り方もある。

2004年7月3日土曜日

映画『富士に立つ若武者』

1961年 監督:沢島忠
BS2 録画




源頼朝が主人公。頼朝かぁ、なんかめんどくさそうだなと思って見始めたけど、歴史スペクタクルではなくて普通に時代劇だった。
伊豆の配所に流された頼朝と北条政子とのなりそめから、憎き平家を倒すために決起するまでを描く。

頼朝に大川橋蔵。
北条政子に三田佳子。この人の若い頃の姿を初めて見たかもしれない。
でも僕はやっぱし志乃役を演じた桜町弘子さんの方がいいな。不幸な役がよく似合う。