2004年7月17日土曜日

映画『幸せになるためのイタリア語講座』

2000年 監督:ロネ・シェルフィグ
at ギンレイホール


幸せになるためのイタリア語講座 デラックス版

タイトルからするとハッピーな映画のような気がするが、見始め、あまりの暗さに胃が痛くなる。
家庭や体等にそれぞれ悩みを抱えた6人の大人の男女が主人公。
大して綺麗という訳でもなく、かっこいいというわけでもない実寸大の6人の男女達。
彼らの関係性を繋げたり深めたりするのに最も重要な場として機能したのがイタリア語講座なのね。
暗い暗いとどよ~んとしていたのに見終わったときには最初の印象と違い少し爽やかな気分になっているのが面白い。
ラストシーンでの映像の手触りのあるタッチと役者達の表情が秀逸だった。

そういえば中盤くらい、オリンピアが冷蔵庫だかなんだかの前にショックで立ちすくんでいる所の全身ショットがあって、お、いいなと思って微動だにしないオリンピアを見つめていると彼女がふいに手に持っている白っぽい何か(何だか忘れた)を落とすのね。
重力に従い急速に落下する何かが、ああ、床にぶつかるぅと思っているとぶつかる零コンマ数秒前に次のシーンに変わってしまう。
・・・書いていてだから何なんだろうと思うがここで涙出た。

デンマーク映画、かつドグマ95作品。

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