2009年6月14日日曜日

映画『ディファイアンス』

2008年 監督:エドワード・ズウィック
at ギンレイホール


ディファイアンス プレミアム・エディション [DVD]

1941年、第二次世界大戦下、ナチスドイツは数え切れないユダヤ人を虐殺していった。
そしてここに、もう一人のシンドラーがいた。

という予告編のナレーションから、これみよがしな戦争感動大作って感じでつまらなそうだなと思っていたのだけど、意外や面白い。
ラストの方のズシュの出来すぎなくらいかっこいい見せ場には泣きそうになったし。

舞台はベラルーシ。
ナチスのユダヤ人狩りから逃れたズシュ・ビエルスキ(リーヴ・シュレイバー)、アザエル・ビエルスキ(ジェイミー・ベル)、アーロン・ビエルスキ(ジョージ・マッケイ)の3人は森の中へと逃げ込む。
やがて長兄のトゥヴィア・ビエルスキ(ダニエル・クレイグ)も合流。
初めズシュが主人公でかつズシュだけユダヤ人で無いのだと思っていたや。
いつの間にか主役が冴えないおっさんのトゥヴィアに変わって行き、同時にズシュもユダヤ人でかつトゥヴィアと兄弟だと中盤でようやく気づく。
ああ、じゃあ最初の4人は4兄弟ってことか。
トゥヴィア役のダニエル・クレイグとズシュ役のリーヴ・シュレイバーは民族が全然違うと思うくらい似ていないからな。

初めの4人がいつのまにか100人くらいに増えて、極寒の森の中で密かな自衛コミュニティを築いていく。
最終的には1200人もの数になっていたらしい。
これほどの数のユダヤ人を救ったヒーロービエルスキ兄弟。
綺麗な面だけ取って神格化されるかといえばそこは事実に基づきかつ娯楽的に残虐な面も映し出す。
復讐でばしばしナチスの協力者とか殺すからね。
コミュニティの住人が一人のドイツ兵をよってたかってなぶり殺すのを疲れきった表情で黙って見ていたり。
じいさんからミルクを略奪したり・・・
でもやっぱりヒーローなんだよな。
特においしいところをかっさらうズシュはさすがです。

困難を極める食料確保、コミュニティ内の反乱、兄弟の確執、厳しいなんてもんじゃない冬、ロマンス、ナチスとの戦闘、等々で136分という長さも苦も無く見れる。
どこまで事実に基づいているか知らないけど、良質のエンターテインメントにもなっているから面白い。

ビエルスキ兄弟の相手役がまた綺麗。
ミア・ワシコウスカが色白の美少女でアレクサ・ダヴァロスが意思の強そうな顔した美人。
なんだけど我らがヒーロー、ズシュの相手だけ年いってるよな。イーベン・ヤイレ。
三男のアザエルが追っ手を待ち構えるときのミア・ワシコウスカの泣き顔がかわいい。
せっかく死線をくぐりぬけたのになぁ。

ダニエル・クレイグは6代目ジェームズ・ボンドをやっているらしい。

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