2010年11月23日火曜日

映画『華麗なるアリバイ』

2007年 監督:パスカル・ボニゼール
at ギンレイホール


アガサ・クリスティー 華麗なるアリバイ [DVD]

上院議員の邸宅で行なわれた親族、親しい友人のみのパーティで殺人事件発生。
8人全員が容疑者。
動機は、愛。

という予告編を見たとき、登場人物多くてかったるそうだな、事件発生後にどうせ容疑者達が言い争ったり被害者との関係が顕になったりとだらだら進んでいくんでしょ。
と全く見る気が起きず。
フランス映画界の豪華キャストで送ると言われても、無知ゆえにミュウ=ミュウしか知らない。

このテンションの低さを救ったのはマルト役のセリーヌ・サレットで、このぺちゃぱいの女性がいじらしくて可愛い。(むー、検索しても全然情報が得られない)
そんな入りだったけどいつの間にかこの映画自体に引き込まれていることに気付く。
これ、面白いです。
特にラストの方なんて初期のダリオ・アルジェントのホラーサスペンスのようにどきどきして怖い。
ただでさえ犯人が恐ろしいのに足もすくむ高所で不安定な足場の落下の恐怖が加わったら盛り上がる要素満載です。
ラストの怒涛の展開、演出はヒッチコックぽくもあったな。
大注目のマルトの想い人、いい奴フィリップ(マチュー・ドゥミ)が後半中心になるので愛にも溢れ。

監督は聞きなれないけど脚本家として活躍している人らしい。
フィルモグラフィー見ると、おお、ジャック・リヴェットのほとんどの作品の脚本に関わっている。
初監督だけどキャリアはかなりのベテランだった。

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