2018年 監督:ポール・ダノ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
家族でモンタナ州の田舎町に引っ越してきた14歳のジョー(エド・オクセンボールド)。
年若い父ジェリー(ジェイク・ギレンホール)と母ジャネット(キャリー・マリガン)は仲睦まじく、幸せを絵に書いたような家族になっている。
しかしジェリーが職場を首になったところから雲行きが怪しくなり。。
いい映画だけどのめり込むほどではないと思っていたけど、ラストシーンで一気に昇華される。
どことなくぎこちない笑顔の二人とか、その二人に挟まれたジョー君の表情とか、もう久しぶりに泣いた。
ジョー君役のエド・オクセンボールドはのぺっとした顔をしていて、阿呆っぽく見えなくもないけど、実際はかなりクレバーなんだろうな。
あまり感情を表出しない役柄だけど、戸惑いの少し目が泳いだ感じとか、時折両親よりも大人に見えるような意志の強さとか、うまい。
キャリー・マリガンもよくて、いい妻から悪女かよわい女強い女いい女等々をすぅーっと演じている。
なかなかいい映画だった。
2019年12月1日日曜日
2019年11月17日日曜日
映画『長いお別れ』
2019年 監督:中野量太
製作国:日本
at ギンレイホール
蒼井優演じる芙美と一緒に暮らしているらしき男性が中学生っぽいのだが、息子役でも弟役でもなんだか年が合わないと思って悩んでいたら、まさかの恋人役だった。
中学生じゃなくて社会人らしい。
父親(山崎努)が認知症になった。
妻(松原智恵子)は献身的に夫を支え、二人の娘(蒼井優と竹内結子)もサポートする。ただし姉の方はアメリカ暮らしだけど。
中野量太監督って、光に溢れてはっきりくっきりした映像の中で力強い人達を描きながらも、同時に人間の外観やら内面の醜い部分をさらっと映像に載せるっていう印象がある。
今回もそんな感じ。
万引で捕まった時のスーパーの店員は殴りたいくらい腹立つ。
お母さんたちみたいな夫婦になりたかったと言う長女の夫(北村有起哉)は一体何が悪いのか。
少し冷たい感じはするが(部屋はいつも薄暗い印象だし)、父親(山崎努)が気さくだったとも思えない。
結局は妻が我を捨てて、というか何より夫が第一で夫を支えることが生きがいという昔ながらのスタイルであれば、よほどひどい夫でない限りは夫婦円満ってことに帰結するのではないかと思った。
製作国:日本
at ギンレイホール
蒼井優演じる芙美と一緒に暮らしているらしき男性が中学生っぽいのだが、息子役でも弟役でもなんだか年が合わないと思って悩んでいたら、まさかの恋人役だった。
中学生じゃなくて社会人らしい。
父親(山崎努)が認知症になった。
妻(松原智恵子)は献身的に夫を支え、二人の娘(蒼井優と竹内結子)もサポートする。ただし姉の方はアメリカ暮らしだけど。
中野量太監督って、光に溢れてはっきりくっきりした映像の中で力強い人達を描きながらも、同時に人間の外観やら内面の醜い部分をさらっと映像に載せるっていう印象がある。
今回もそんな感じ。
万引で捕まった時のスーパーの店員は殴りたいくらい腹立つ。
お母さんたちみたいな夫婦になりたかったと言う長女の夫(北村有起哉)は一体何が悪いのか。
少し冷たい感じはするが(部屋はいつも薄暗い印象だし)、父親(山崎努)が気さくだったとも思えない。
結局は妻が我を捨てて、というか何より夫が第一で夫を支えることが生きがいという昔ながらのスタイルであれば、よほどひどい夫でない限りは夫婦円満ってことに帰結するのではないかと思った。
映画『洗骨』
2018年 監督:照屋年之
製作国:日本
at ギンレイホール
冒頭の棺の縁に腕と頭をもたれかけさせてる喪服の女性、ってだけでかなり気に入った。
この女優さん水崎綾女、いいね。
ちゃんと沖縄って顔立ちだし。
と思って検索してみたら沖縄出身じゃなかった。
粟国島等に残る風習「洗骨」のために集まった家族の再生の物語。
ちゃんとした家族ドラマに程よく笑いが盛り込まれていてなかなか楽しい。
シリアスの後に笑いでオチをつけるのもやりすぎると邪魔になるけど、むしろシリアスを重層的なものに変容させるから凄い。
深夜の家族の真剣なぶつかり合いの後の「よそでやってくれよ~」なんか、客観的な視点を突如放り込むことでしらけさせるどころか当人たちに閉じていた世界がこの笑いで一気に広がりを見せていく。
吉本が制作に関わっているから笑いが多いのかと思っていたけど、監督の照屋年之ってガレッジセールのゴリだったんだね。
しかもぽっと出で映画監督やってみました、とかじゃなくて、この十数年で短編をいくつも撮ってきた上でのこの映画、ってことらしい。
ちゃんとしている。
脚本も書いているし。
覇気の無いしょぼい親父役に奥田瑛二を持ってきたところは誰が決めたんだろう。
奥田瑛二のイメージと違うのに、映画では本当にしょぼくれまくっていてどハマリしていた。
骨は髪とか肉っぽいものが付いていて、美術すごいなぁ。
製作国:日本
at ギンレイホール
冒頭の棺の縁に腕と頭をもたれかけさせてる喪服の女性、ってだけでかなり気に入った。
この女優さん水崎綾女、いいね。
ちゃんと沖縄って顔立ちだし。
と思って検索してみたら沖縄出身じゃなかった。
粟国島等に残る風習「洗骨」のために集まった家族の再生の物語。
ちゃんとした家族ドラマに程よく笑いが盛り込まれていてなかなか楽しい。
シリアスの後に笑いでオチをつけるのもやりすぎると邪魔になるけど、むしろシリアスを重層的なものに変容させるから凄い。
深夜の家族の真剣なぶつかり合いの後の「よそでやってくれよ~」なんか、客観的な視点を突如放り込むことでしらけさせるどころか当人たちに閉じていた世界がこの笑いで一気に広がりを見せていく。
吉本が制作に関わっているから笑いが多いのかと思っていたけど、監督の照屋年之ってガレッジセールのゴリだったんだね。
しかもぽっと出で映画監督やってみました、とかじゃなくて、この十数年で短編をいくつも撮ってきた上でのこの映画、ってことらしい。
ちゃんとしている。
脚本も書いているし。
覇気の無いしょぼい親父役に奥田瑛二を持ってきたところは誰が決めたんだろう。
奥田瑛二のイメージと違うのに、映画では本当にしょぼくれまくっていてどハマリしていた。
骨は髪とか肉っぽいものが付いていて、美術すごいなぁ。
2019年11月3日日曜日
映画『芳華-Youth-』
2017年 監督:フォン・シャオガン
製作国:中国
at ギンレイホール
この予告編見たら、軍の歌劇団“文芸工作団(文工団)”に所属する若者たちが時代に翻弄されながらも力強く生きる壮大なドラマ、、と思うじゃん。
当たらずも遠からずなんだけど、結構期待を裏切ってくる。
語り部であるスイツ(チョン・チューシー)が冒頭に主人公はリウ・フォン(ホアン・シュエン)とホー・シャオピン(ミャオ・ミャオ)の二人である、というのが後々までジャブのように効いてくる。
誰からも愛されて頼りになり"善人"認定されている模範兵リウ・フォンと、農村の貧しい出自で文工団に入団したシャオピンが、この歌とダンスに溢れた文工団でどんなドラマを見せてくれるんだろう。
なんて考えてしまうと、お前そっちかい!とか抜けるんかい!とか脇役だと思っていたスイツが出しゃばりすぎて実は主人公お前なんじゃないんかい!とかいろいろ突っ込むことになる。
中でも文工団での悲しみの大宴会シーンは、主人公であるシャオピンが見切りを付けた団体というレッテルを貼った上で見ることになるので、寂しい悲しい以外にお前らシャオピンちゃんをよくも、っていう冷めた視点も加わって面白い。
それにしても若者たちの青春の場(醜い面も含め)みたいな平和な所にいたはずのリウ・フォンとシャオピンが辿る道のりの落差がすさまじい。
シャオピンはよく復活したよなぁ。
戦闘シーンはばりばりのCGだけど結構残酷で迫力があった。
予告編見て楽しみだったダンスシーンだけど、あまり多くなかった。
最初の方はダンスというかこれはもしや美脚をひたすら愛でる映画なのかと思ったけどダンスシーンがなければ美脚の出番も無い。(水着シーンはある)
ダンスシーンの少なさの不満はあるけど、予測し難いストーリー展開や、いじめや恋愛や時代や戦争やらの様々な残酷が詰まっているところとか、そんな中で主人公二人のラストの温もりにはほっこりさせられたりして、面白い映画だった。
製作国:中国
at ギンレイホール
この予告編見たら、軍の歌劇団“文芸工作団(文工団)”に所属する若者たちが時代に翻弄されながらも力強く生きる壮大なドラマ、、と思うじゃん。
当たらずも遠からずなんだけど、結構期待を裏切ってくる。
語り部であるスイツ(チョン・チューシー)が冒頭に主人公はリウ・フォン(ホアン・シュエン)とホー・シャオピン(ミャオ・ミャオ)の二人である、というのが後々までジャブのように効いてくる。
誰からも愛されて頼りになり"善人"認定されている模範兵リウ・フォンと、農村の貧しい出自で文工団に入団したシャオピンが、この歌とダンスに溢れた文工団でどんなドラマを見せてくれるんだろう。
なんて考えてしまうと、お前そっちかい!とか抜けるんかい!とか脇役だと思っていたスイツが出しゃばりすぎて実は主人公お前なんじゃないんかい!とかいろいろ突っ込むことになる。
中でも文工団での悲しみの大宴会シーンは、主人公であるシャオピンが見切りを付けた団体というレッテルを貼った上で見ることになるので、寂しい悲しい以外にお前らシャオピンちゃんをよくも、っていう冷めた視点も加わって面白い。
それにしても若者たちの青春の場(醜い面も含め)みたいな平和な所にいたはずのリウ・フォンとシャオピンが辿る道のりの落差がすさまじい。
シャオピンはよく復活したよなぁ。
戦闘シーンはばりばりのCGだけど結構残酷で迫力があった。
予告編見て楽しみだったダンスシーンだけど、あまり多くなかった。
最初の方はダンスというかこれはもしや美脚をひたすら愛でる映画なのかと思ったけどダンスシーンがなければ美脚の出番も無い。(水着シーンはある)
ダンスシーンの少なさの不満はあるけど、予測し難いストーリー展開や、いじめや恋愛や時代や戦争やらの様々な残酷が詰まっているところとか、そんな中で主人公二人のラストの温もりにはほっこりさせられたりして、面白い映画だった。
映画『僕たちは希望という名の列車に乗った』
2018年 監督:ラース・クラウメ
製作国:ドイツ
at ギンレイホール
ベルリンの壁が築かれる前の1956年の東ベルリン。
エリート高校の仲のいいテオ(レオナルド・シャイヒャー)とクルト(トム・グラメンツ)は度々列車で西に行っていたが、ある時西の映画館でハンガリー動乱のニュース映像を見る。
多くの市民が犠牲になり、その中に有名なサッカー選手も含まれることを知り、クラスの皆に呼びかけて2分間の黙祷を捧げる。
テオはどちらかというと遊び半分だったのかな。
いずれにしろこの黙祷が大問題に発展し、国家による首謀者探しと、仲間や恋人の裏切りやら家族の事情やらいろんなもんが絡んだ人間ドラマが展開される。
まあまあ面白かったけどすぐ忘れそうだな。
クルトとその父親が民族レベルで似ていないのでこれはなんかあるな、と睨んでいたが何もなかった。
テオの親父役ロナルト・ツェアフェルトがいかした親父だった。
穏便に済まそうとしていたのに事を大きくした原因を作ったやつがメガネの真面目そうな小男っていうのはそれっぽい。
それにしても皆すぐ激昂する。怖い民族だ。
原作はディートリッヒ・ガルスカって人が書いた『沈黙する教室 1956年東ドイツ―自由のために国境を越えた高校生たちの真実の物語』で、実話らしい。
製作国:ドイツ
at ギンレイホール
ベルリンの壁が築かれる前の1956年の東ベルリン。
エリート高校の仲のいいテオ(レオナルド・シャイヒャー)とクルト(トム・グラメンツ)は度々列車で西に行っていたが、ある時西の映画館でハンガリー動乱のニュース映像を見る。
多くの市民が犠牲になり、その中に有名なサッカー選手も含まれることを知り、クラスの皆に呼びかけて2分間の黙祷を捧げる。
テオはどちらかというと遊び半分だったのかな。
いずれにしろこの黙祷が大問題に発展し、国家による首謀者探しと、仲間や恋人の裏切りやら家族の事情やらいろんなもんが絡んだ人間ドラマが展開される。
まあまあ面白かったけどすぐ忘れそうだな。
クルトとその父親が民族レベルで似ていないのでこれはなんかあるな、と睨んでいたが何もなかった。
テオの親父役ロナルト・ツェアフェルトがいかした親父だった。
穏便に済まそうとしていたのに事を大きくした原因を作ったやつがメガネの真面目そうな小男っていうのはそれっぽい。
それにしても皆すぐ激昂する。怖い民族だ。
原作はディートリッヒ・ガルスカって人が書いた『沈黙する教室 1956年東ドイツ―自由のために国境を越えた高校生たちの真実の物語』で、実話らしい。
2019年10月20日日曜日
映画『希望の灯り』
2018年 監督:トーマス・ステューバー
製作国:ドイツ
at ギンレイホール
予告編見て面白そうなやつって、たいてい本編がつまらないのだけど、これは期待通りに面白かった。
東西統一後のドイツで、クリスティアン(フランツ・ロゴフスキ)は巨大スーパーマーケットの在庫係として働き始める。
無口で内気な青年クリスティアンが、上司のイケてる中年おやじブルーノ(ペーター・クルト)の指導の元、苦手なフォークリフトの操作に四苦八苦しながらも真面目に黙々と働き、いつもにこにこ笑顔の人妻マリオン(ザンドラ・ヒュラー)に恋し、っていう話。
音の使い方がすごくよくて、そしてこういう音にこだわる人ってあまり音楽を使わないのだけど、この監督は音楽もがんがん使う。
その音楽がまたいいんだな。
盛り場でのファミコン音楽みたいなピコピコ音とか。
そこでこの音楽かよっていうのもあって、単純に悲しい場面で楽しい音楽流すとかそういうチープな話じゃなくて、もっと刺激的に映像を変容させていくような音楽の使い方というか、説明が難しいし記憶も曖昧だけど、一言でいうならとにかくセンスがいい。
映画の多くを占める無機的な倉庫も様々な表情を見せて面白いけど、店の外のあまりの何もなさにはびっくりする。
予告編にもあるけど、トラックのヘッドライトがひたすら連なる夜の道のシーンはよかったな。
原作はクレメンス・マイヤーって人の短編小説で、脚本も担当していて、しかもマリオンの夫役で出演もしているらしい。(らしいというのはあまり覚えていないから)
クレメンス・マイヤーとトーマス・ステューバーは過去にも何回かタッグを組んでいるらしく、今後も名作をいっぱい撮って欲しいなぁと思う。
製作国:ドイツ
at ギンレイホール
予告編見て面白そうなやつって、たいてい本編がつまらないのだけど、これは期待通りに面白かった。
東西統一後のドイツで、クリスティアン(フランツ・ロゴフスキ)は巨大スーパーマーケットの在庫係として働き始める。
無口で内気な青年クリスティアンが、上司のイケてる中年おやじブルーノ(ペーター・クルト)の指導の元、苦手なフォークリフトの操作に四苦八苦しながらも真面目に黙々と働き、いつもにこにこ笑顔の人妻マリオン(ザンドラ・ヒュラー)に恋し、っていう話。
音の使い方がすごくよくて、そしてこういう音にこだわる人ってあまり音楽を使わないのだけど、この監督は音楽もがんがん使う。
その音楽がまたいいんだな。
盛り場でのファミコン音楽みたいなピコピコ音とか。
そこでこの音楽かよっていうのもあって、単純に悲しい場面で楽しい音楽流すとかそういうチープな話じゃなくて、もっと刺激的に映像を変容させていくような音楽の使い方というか、説明が難しいし記憶も曖昧だけど、一言でいうならとにかくセンスがいい。
映画の多くを占める無機的な倉庫も様々な表情を見せて面白いけど、店の外のあまりの何もなさにはびっくりする。
予告編にもあるけど、トラックのヘッドライトがひたすら連なる夜の道のシーンはよかったな。
原作はクレメンス・マイヤーって人の短編小説で、脚本も担当していて、しかもマリオンの夫役で出演もしているらしい。(らしいというのはあまり覚えていないから)
クレメンス・マイヤーとトーマス・ステューバーは過去にも何回かタッグを組んでいるらしく、今後も名作をいっぱい撮って欲しいなぁと思う。
映画『誰もがそれを知っている』
2018年 監督:アスガー・ファルハディ
製作国:スペイン/フランス/イタリア
at ギンレイホール
時計塔の中って怖いよね。
あの歯車とか巻き込まれたら大惨事だし。
そういう緊張感の欠片もない若者たちや鳩にこっちが緊張する。
そして何より時計塔の中が出てくるのは名作と決まっている。
文字盤の割れた隙間も映える。
ラウラ(ペネロペ・クルス)は妹の結婚式に出席するために子供を連れて帰郷する。
家族や幼馴染のパコ(ハビエル・バルデム)と再会してまぶしいくらいの賑やかさに溢れる。
結婚式も幸せに幕を閉じようとした矢先、ラウラの娘イレーネが家の中から突然失踪する。
ほどなく誘拐犯から連絡がきて。。
ミステリーだけどあまり謎解きのヒントのようなものはなく、小出しにされる過去やら秘密やらの人間関係の変化が主軸になっている。
見終わってから知ったけど、監督はアスガー・ファルハディだった。
生意気ざかりで未来に希望しか見えていなかったイレーネの今後が心配だ。
製作国:スペイン/フランス/イタリア
at ギンレイホール
時計塔の中って怖いよね。
あの歯車とか巻き込まれたら大惨事だし。
そういう緊張感の欠片もない若者たちや鳩にこっちが緊張する。
そして何より時計塔の中が出てくるのは名作と決まっている。
文字盤の割れた隙間も映える。
ラウラ(ペネロペ・クルス)は妹の結婚式に出席するために子供を連れて帰郷する。
家族や幼馴染のパコ(ハビエル・バルデム)と再会してまぶしいくらいの賑やかさに溢れる。
結婚式も幸せに幕を閉じようとした矢先、ラウラの娘イレーネが家の中から突然失踪する。
ほどなく誘拐犯から連絡がきて。。
ミステリーだけどあまり謎解きのヒントのようなものはなく、小出しにされる過去やら秘密やらの人間関係の変化が主軸になっている。
見終わってから知ったけど、監督はアスガー・ファルハディだった。
生意気ざかりで未来に希望しか見えていなかったイレーネの今後が心配だ。
2019年10月6日日曜日
映画『グリーンブック』
2018年 監督:ピーター・ファレリー
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
1962年、ニューヨークのナイトクラブで用心棒をしているトニー(ヴィゴ・モーテンセン)は粗野で無教養だが、その腕っぷしやはったりで周りからの信頼が厚い。愛する妻と子持ち。
一方カーネギーホールに住むドクター・ドナルド・シャーリー(マハーシャラ・アリ)は天才ピアニストで、本当はクラシックをやりたいが、黒人ということで一般受けのいいポップな曲をやらされている。
このドクター・シャーリーのお抱え運転手としてトニーが採用され、黒人差別が色濃い南部の演奏旅行に出かけるロードムービー。
トニーは周りに流されてか、どちらかというと黒人差別主義者だった。
このトニーがドクター・シャーリーの人柄に触れて変わっていく、みたいな単純な筋書きにはならず(最終的にはそうだけど)、ドクター・シャーリーの最初の印象がまた高圧的で嫌な感じの奴なのね。
この二人が仲良くなるなんて考えられないところからスタートし、旅を通じて黒人差別の実態やドクター・シャーリーの心の内に触れていくことで次第に、っていう話。
ギャングでもないのに暴力に躊躇ないトニーが、いい年してなにやってんのこいつと思いながらも無性にかっこいい。
筋骨隆々じゃなくてちょっとぽっちゃり気味の程よい筋肉感がリアルだし、ヴィゴ・モーテンセンのクールな目もかっこいい。
ピザを二つ折りにしてかぶりつきたくなってくる。ケンタッキーはなんか気持ち悪かったけど。
トニーの妻役リンダ・カーデリーニは40過ぎているのに天使かってくらいキュートだった。テレビを中心に活動していた人っぽい。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
1962年、ニューヨークのナイトクラブで用心棒をしているトニー(ヴィゴ・モーテンセン)は粗野で無教養だが、その腕っぷしやはったりで周りからの信頼が厚い。愛する妻と子持ち。
一方カーネギーホールに住むドクター・ドナルド・シャーリー(マハーシャラ・アリ)は天才ピアニストで、本当はクラシックをやりたいが、黒人ということで一般受けのいいポップな曲をやらされている。
このドクター・シャーリーのお抱え運転手としてトニーが採用され、黒人差別が色濃い南部の演奏旅行に出かけるロードムービー。
トニーは周りに流されてか、どちらかというと黒人差別主義者だった。
このトニーがドクター・シャーリーの人柄に触れて変わっていく、みたいな単純な筋書きにはならず(最終的にはそうだけど)、ドクター・シャーリーの最初の印象がまた高圧的で嫌な感じの奴なのね。
この二人が仲良くなるなんて考えられないところからスタートし、旅を通じて黒人差別の実態やドクター・シャーリーの心の内に触れていくことで次第に、っていう話。
ギャングでもないのに暴力に躊躇ないトニーが、いい年してなにやってんのこいつと思いながらも無性にかっこいい。
筋骨隆々じゃなくてちょっとぽっちゃり気味の程よい筋肉感がリアルだし、ヴィゴ・モーテンセンのクールな目もかっこいい。
ピザを二つ折りにしてかぶりつきたくなってくる。ケンタッキーはなんか気持ち悪かったけど。
トニーの妻役リンダ・カーデリーニは40過ぎているのに天使かってくらいキュートだった。テレビを中心に活動していた人っぽい。
映画『ブラック・クランズマン』
2018年 監督:スパイク・リー
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
1970年代、コロラド州の警察署で初の黒人警官に採用されたロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、白人至上主義のKKKに電話をかけ、潜入捜査を試みる。
といっても黒人じゃ入れないので実際に潜入するのは同僚のフリップ・ジマーマン(アダム・ドライヴァー)が選ばれる。
電話担当のロン、潜入担当のフリップの二人による緊張と笑いと痛快の捜査が始まる。
最初のほうなかなか話が進まないので、黒人達が踊っているシーンとか眠気のピークで少し寝てしまった。
起きたあとは特に展開の矛盾も感じなかったので、きっとたいしたシーンじゃなかったのだろう。。
ロンとフリップは声が明らかに違うし、フリップがそのまま電話担当にもなればいい気もするけど、そうするとロンの仕事がなくなっちゃうし、声の違いがばれるかもという緊張感を生むし、一応
ロンは口が達者(潜入するフリップの方が口が達者である必要があるけど)という設定みたいだから、これでいいのだろう。
というか実話に基づいているんだね。
KKKのメンバーは指導者のデビッド・デューク(トファー・グレイス)を含め、彼らをコケにするあまり、とんでもないアホとして描かれている。
実際レイシストなんて実際そうなのかもしれないし、最後に彼らが実行しようとしたことはひどいけれど、それでも彼ら(一部)の結末が可愛そうだなと思ってしまった。
KKKの対比としてか、ブラックパワーを叫ぶ黒人至上主義集団みたいなものも出てくる。こっちは味方。
以下少しネタバレ
最後の方で銃を構えたロンと彼女を正面から捉えて距離を保ちながら引いていくシーンは昔の黒人ギャング映画みたいでかっこいい。
と思ったらその後の映像、2017年に起きた白人至上主義者の反対デモに車が突っ込む映像が強烈で全てがふっとんだ。
本作がいろいろ茶化しながらコメディ風にシリアスを描いている分、生の泣き叫ぶ声の前では薄い紙切れのように吹き飛ばされる。
このラストに差し込まれる実際の映像にはネットで検索するといろいろ賛否両論が巻き起こっているみたいね。
レイシストが大統領であることとか、現代アメリカへの危機感を啓示するために、むしろ最後のこのドキュメント映像が主で、そのつなぎやおまけとして本編映像が作られたに違いないな。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
1970年代、コロラド州の警察署で初の黒人警官に採用されたロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、白人至上主義のKKKに電話をかけ、潜入捜査を試みる。
といっても黒人じゃ入れないので実際に潜入するのは同僚のフリップ・ジマーマン(アダム・ドライヴァー)が選ばれる。
電話担当のロン、潜入担当のフリップの二人による緊張と笑いと痛快の捜査が始まる。
最初のほうなかなか話が進まないので、黒人達が踊っているシーンとか眠気のピークで少し寝てしまった。
起きたあとは特に展開の矛盾も感じなかったので、きっとたいしたシーンじゃなかったのだろう。。
ロンとフリップは声が明らかに違うし、フリップがそのまま電話担当にもなればいい気もするけど、そうするとロンの仕事がなくなっちゃうし、声の違いがばれるかもという緊張感を生むし、一応
ロンは口が達者(潜入するフリップの方が口が達者である必要があるけど)という設定みたいだから、これでいいのだろう。
というか実話に基づいているんだね。
KKKのメンバーは指導者のデビッド・デューク(トファー・グレイス)を含め、彼らをコケにするあまり、とんでもないアホとして描かれている。
実際レイシストなんて実際そうなのかもしれないし、最後に彼らが実行しようとしたことはひどいけれど、それでも彼ら(一部)の結末が可愛そうだなと思ってしまった。
KKKの対比としてか、ブラックパワーを叫ぶ黒人至上主義集団みたいなものも出てくる。こっちは味方。
以下少しネタバレ
最後の方で銃を構えたロンと彼女を正面から捉えて距離を保ちながら引いていくシーンは昔の黒人ギャング映画みたいでかっこいい。
と思ったらその後の映像、2017年に起きた白人至上主義者の反対デモに車が突っ込む映像が強烈で全てがふっとんだ。
本作がいろいろ茶化しながらコメディ風にシリアスを描いている分、生の泣き叫ぶ声の前では薄い紙切れのように吹き飛ばされる。
このラストに差し込まれる実際の映像にはネットで検索するといろいろ賛否両論が巻き起こっているみたいね。
レイシストが大統領であることとか、現代アメリカへの危機感を啓示するために、むしろ最後のこのドキュメント映像が主で、そのつなぎやおまけとして本編映像が作られたに違いないな。
2019年9月29日日曜日
映画『ドント・ウォーリー』
2018年 監督:ガス・ヴァン・サント
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
アル中の青年ジョン(ホアキン・フェニックス)が、飲酒を引き金に事故にあって脊髄損傷で車椅子生活になる。
絶望からますます酒がやめられず、希望もくそもない状態だったが、ついに断酒を決意する。
実在の風刺漫画家ジョン・キャラハンの物語。
時間軸があらゆる地点に飛びまくるのがなかなか分かりづらい。
ぱっと見事故前事故後なら分かるが、事故後はあまり区別つかないしなぁ。
でもまあ面白かった。
ドニー(ジョナ・ヒル)が主催する断酒のグループセラピーが、たまに怪しい自己啓発グループに見えたりもするけど、このセラピー、そしていつの間にか仲良くなったドニーの言葉に救われていく。
愚痴や悪口を喋りだすジョンに対して「君自身の話をしろ」と諌め誘導するのも上手い。
そしてドニー自身もまだ問題を抱えていて。。
ドニーを演じたのはジョナ・ヒルなんだよね。
おたく系のはずが、ちょっとぽっちゃりだけど髭面ブロンドのイケメンになっている。
ジョンの恋人役にルーニー・マーラ。
役柄もそうだけど天使か、と思う。いつの間にか30超えているんだね。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
アル中の青年ジョン(ホアキン・フェニックス)が、飲酒を引き金に事故にあって脊髄損傷で車椅子生活になる。
絶望からますます酒がやめられず、希望もくそもない状態だったが、ついに断酒を決意する。
実在の風刺漫画家ジョン・キャラハンの物語。
時間軸があらゆる地点に飛びまくるのがなかなか分かりづらい。
ぱっと見事故前事故後なら分かるが、事故後はあまり区別つかないしなぁ。
でもまあ面白かった。
ドニー(ジョナ・ヒル)が主催する断酒のグループセラピーが、たまに怪しい自己啓発グループに見えたりもするけど、このセラピー、そしていつの間にか仲良くなったドニーの言葉に救われていく。
愚痴や悪口を喋りだすジョンに対して「君自身の話をしろ」と諌め誘導するのも上手い。
そしてドニー自身もまだ問題を抱えていて。。
ドニーを演じたのはジョナ・ヒルなんだよね。
おたく系のはずが、ちょっとぽっちゃりだけど髭面ブロンドのイケメンになっている。
ジョンの恋人役にルーニー・マーラ。
役柄もそうだけど天使か、と思う。いつの間にか30超えているんだね。
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