2003年10月17日金曜日

映画『めぐりあう時間たち』

2002年 監督:スティーヴン・ダルドリー
at ギンレイホール


めぐりあう時間たち

何回あくびしただろう。1回2回3回…8回…12回13回……

ぼけーっとしてたら終わっちゃったよ。

1941年から物語が始まる。すぐ1951に飛んで、またすぐに1923に飛ぶ。そんで次は2001年。
この内、1923と1951と2001の3つの時代が平行して描かれる。
ヴァージニア・ウルフの『ダロウェイ夫人』に絡めて3つの物語が進行して微妙に交差する。

気に入ったのは1951のジュリアンムーア。
夫の誕生日にケーキを作るのだが、黒い生地の周りにデコレーションするクリームの色がなんと青!
結構グロテスクな色合い。
1回目に作ったケーキは失敗だと言って、ゴミ箱の上からケーキをするする滑らせてグチャ。
2回目に作ったときも懲りずに青クリーム。
ケーキに毒でも入っていそうな勢いである。
トカゲでもカエルでもまがまがしい色しているのは大抵毒持ちだし。

ケーキに毒なんて入っていないのだけど、ジュリアンムーアの演技が上手いのかなんなのか、ローラって女性の裏が少しも見えない。
いつも悲しげで無口でいて、冷酷そうでもある。
でもローラは人に危害を加えるような人ではなかった。
危害は自分に対して与える。つまり自殺を試みる。
自殺する背景は?知らない。
なんかはっきりした理由がなくてもどうしようもなく死にたくなるときってあるのだろうな。

理由付けがほしかったら、それは彼女の夫に求めるとよい。
設定ではローラは無口で目立たない子だったが、夫は彼女にほれ込んで結婚したらしい。
ローラは年食ってるがまあ美人である。対する夫のダンはいかつい顔をしている。
普通ならつりあわない顔合わせだがダンは強引にアタックし、自主性のないローラは流されて普通にダンを愛するようになり、結婚した、ということにしておこう。
ローラは普通にダンを愛していたが、次第に気づく。私の夫は優しくいい人ではあるがかっこよくはない、よなぁって。
でも別れる勇気もなくて故に自殺を試みる・・・

ダン役はジョン・C・ライリー。『ブギーナイツ』や『25年目のキス』に出ていた人。結構いい顔している(整っているとかじゃなくて)。

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