2003年10月17日金曜日

映画『エルミタージュ幻想』

2002年 監督:アレクサンドル・ソクーロフ
at ギンレイホール


エルミタージュ幻想

1本目に見た映画の眠気が一気に押し寄せたか、最後までずっとうとうと気味だった。

決してつまらなかったわけじゃない。でも画面を見ているといつのまにか視点がぼやけてまぶたが閉じていく。

一人の男がエルミタージュ美術館に迷い込む。その男の視点がカメラになる。男が見ている光景がカメラに映しだされているのだから当然男の姿は映らない。
男が歩けばカメラも前に進み、首を回せばカメラも回る。そんなゆらゆら感で眠くなるのかなぁ。

エルミタージュ内が18世紀だか19世紀の人物で溢れかえり、眠気の後再び目を開けたらいつのまにか現代のエルミタージュ美術館の光景になっていたりする。

印象に残っていることと言えば、男と一緒に館内を旅することになるキュイスティーヌが、邪魔だから出て行けと促されながらも金箔のちりばめられた一つの食器に見とれていたその目の輝きと、舞踏会が終わって「私はここに残る」と言ったときの表情。

今度10時間睡眠を2日くらい続けてから見てみよっと。

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