BS2 録画

とにかくもう最高に面白かった。
狂おしいほどに純化された愛は神によって守られるのか?っていう映画。
パリのスラム街に住むディアーヌ(ジャネット・ゲイナー)は姉と二人で貧しく暮らしている。
姉は酒におぼれて荒みきり、妹のディアーヌを鞭で折檻する。
一方シコ(チャールズ・ファレル)は下水処理人としてパリの地下で働いている。
彼はいつも上だけを見て、いつか道路清掃人になることを夢見る。(下水処理人と道路清掃人との間には明確な身分差があるようだ)
パリのスラム街に住む以外なんの接点もない二人だが、シコはディアーヌを2度救う事になる。
1回目はマンホールから劇的に飛び出し姉に折檻されるディアーヌを救い、2回目は警察にしょっ引かれそうなディアーヌをシコの機転で救う。
・・・まあとにかくシコとディアーヌによる超大甘なメロドラマです。
恋するディアーヌの視線の麗しさ。
ふかふかの大きなベッドに埋もれてシコの着替えを被さった毛布の隙間から覗き見するディアーヌ。
ぼさぼさだった髪の毛を綺麗に撫で付け、甲斐甲斐しく朝食の支度をするディアーヌ。
恋する視線、ジャネット・ゲイナーが素晴らしい。
小柄なジャネット・ゲイナーはシコを演じるチャールズ・ファレルの肩くらいまでしか背がない。
だからキスシーンではジャネット・ゲイナーが背伸びするくらいじゃ足らず、抱きしめられたジャネット・ゲイナーは完全に宙に浮いちゃっている。
このキスシーンがまた濃厚かつ美しいんだな。
物語は1時間くらいで一応の収束(=幸せの絶頂)を見せるが、あと1時間続きがある。
不安になるよねぇ。
この映画は"見せ方"が上手くて、ただの大甘メロドラマじゃない。
放り投げられたりんごをナイフで見事に受け取った後、手際よく手に包んだりんごをナイフですっぱり二つに切る仕草。
シコの家の螺旋階段を1階から7階(第七天国)までゆっくり映し出す移動撮影。
挙げたらきりがない。
ああ、もうなんも書きたくねーや。おもろかったぁ。
0 件のコメント:
コメントを投稿