2004年3月20日土曜日

映画『或る夜の出来事』

1934年 監督:フランク・キャプラ
BS2 録画


或る夜の出来事

アメリカの広大な大陸を横断する長距離バス。窓の外は真っ暗の夜中。明るい車内ではバイオリンやギターの伴奏で男が歌を歌う。「ブランコ乗りの歌」。
男の歌がサビに差し掛かった時乗客が一斉にウオゥーオゥと掛け声を出したと思ったら、乗客全員でサビを斉唱。た、楽しい~。
サビが終わるとじゃあ俺が2番歌うと別の男が歌いだす。サビでは再び楽しく斉唱。
続いて3番もこれまた別の男が歌いだす。がたがた揺れる車内の通路で踊りだす乗客達。運転手までが歌っている。
見知らぬ人たちと歌い合う夜、長い旅路のバスの中。楽しくてなんと高揚する事か。
ストーリーの展開上で言えば、主人公二人の距離が少し縮まった地点であり、次の展開への伏線も織り込まれているというシーン。
映画は最後まで飽きる瞬間がない。

監督フランク・キャプラの名作。恋愛コメディ。
僕は見ながら終始にやにやしていたのではないだろうか。気味悪いほどに。
恋愛部分でにやにや、コメディ部分でにやにや。

主演にクラーク・ゲイブル。(当時30歳くらいだと思うが、ちょび髭なんか生やしていかした奴だ)
そしてクローデット・コルベール。(顔立ちは好きじゃないんだけど、わらの上で寝そべってゲイブルを見つめる目の美しさよ。目じりに溜まった涙が悲しい)

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