2004年3月16日火曜日

映画『大利根の対決』

1955年 監督:冬島泰三
BS2 録画


こないだと同じパターン。
伊藤大輔だと思って録画したが、監督、冬島泰三。
脚本が伊藤大輔だった。
主演島田正吾。『沓掛時次郎』と同じく新国劇総出演と銘打たれている。

島田正吾はまたまたやくざ渡世人役。そして花柳小菊(お安)と清水彰(徳次郎)って人が夫婦役で出てくる。
徳次郎は宮大工だが右腕を患い、湯治のために妻お安と共に湯本にやってきている。
金がなくなったため、お安が常盤節を歌って流しをやるのだけど、その声が島田正吾演じる朝吉の亡き妻お千代にそっくりだったため、朝吉が流しをするお安を呼び止める。
そして朝吉は毎日お安の芸を買うようになる。
この三者の関わり合いがどうやって「大利根の対決」につながって行くのか。なかなか面白い。

新国劇二本柱の片割れ辰巳柳太郎も出演。
この人凄い。後半ひょろっと出てきてあっという間に主役島田正吾を食ってしまいそうな勢いを見せる。もちろん島田正吾も負けてないけど。

ストーリーは結構つっこみどころがある。
お前あんなに強かったのになんでそんな急に弱くなっちゃってんの?とか、徳次郎あなたそれで納得すんのかい!とか・・・
話は大きく前半後半に分かれるかと思うが部屋の中でも見事に息が白い中展開する淡い温もりの前半、それぞれの思いが噴出する躍動の後半とそれぞれ楽しめる。

ちなみに音楽は佐藤勝。

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