2004年3月11日木曜日

映画『真昼の決闘』

1952年 監督:フレッド・ジンネマン
BS2 録画


真昼の決闘

フレッド・ジンネマンの西部劇。
主演はゲイリー・クーパーにグレイス・ケリー。

保安官ケイン(ゲイリー・クーパー)は昔荒くれ者のミラーを刑務所に送り込んだ。
しかしミラーが釈放され街に戻ってくるという情報が流れる。
ミラーはケインを恨んでいるため復讐心に燃えている。
のぞむところだ、決闘だ、コラー!

敵は4人。
「2人で4人と・・・自殺同然だ」
と脇役が言うのだけど、ゲイリー・クーパー1人で4人くらいちゃっちゃと殺れないのか。
市川右太衛門なら1人で何十人も切り倒すぜ。しかもたった一本の同じ刀で。
なんだか冴えない顔した若い男と殴り合いするケイン(ゲイリー・クーパー)があまり強くない。
何発も殴られながらやっとの思いで若い男を倒す。
これからやってくる一大決闘の中心人物たるケインだが、見ている方ははらはらしてしょうがない。
強いのだけど圧倒的には強くない主人公。
しかも彼は街のヒーローじゃない。彼を認める者あり、認めない者あり。
ミラーとの決闘に臨もうとするケインという1人の男を見つめる視線が幾通りも描かれる。
まあ、これから命を懸けて戦おうとする勇敢な男が孤独でびみょーな立場に立たされ、戦う前からひーこらやつれちゃって悲しい。(見方を変えれば笑えるかもしれない)

リアル西部劇。(銃で撃たれた人間が簡単にすぐ死んだりするけど)
オープニングはかっこいい。全編じゃなく、時折かっこいいシーンがあったりする。
全体的にいえば渋かっこいいとでも表現してみるか。

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