BS2 録画

モーガン・フリーマンが運転する車の後部座席にジェシカ・タンディ。
この写真見たらやっぱわくわくしちゃうわな。
見始めるとなんだか画面はいやに光に溢れてもわっとしてるわ、でぷっと肥えたダン・エイクロイドは大仰な演技してるわで、失敗したかなと思う。
しかしそれも最初のみで段々慣れてくると引き込まれる。
ばあさんジェシカ・タンディが車で軽い事故を起こす。保険金ががっぽり入る。
保険会社は大損。それで保険会社に入れなくなったばあさんは車の運転ができなくなる。
車がないと不便なアメリカ。息子のダン・エイクロイドが雇ったのは初老のモーガン・フリーマン。
ばあさんはプライド高く気難しいため、運転手なんかいらん、私はそんな身分じゃないとつっぱねる。
気難しいばあさんと初老の黒人との心のふれあいを描いたヒューマンドラマ。それ以上でもそれ以下でもないのに結構面白かった。
ジェシカ・タンディは品がある。育ちがどうとかじゃなくて持って生まれた気品。
ジェシカ・タンディはブリジット・フォンダ目当てに見た『カミーラ/あなたといた夏』でしか見たことないのだけど、『カミーラ~』では確かブリジット・フォンダと一緒にすっぽんぽんになって浜辺で泳いでいたよな。
「初めてモビールに行ったのは兄の結婚式、1988年よ。12だったわ」
え!!お前今いくつだよ!
いや、まてよ、この映画の時代設定は現代じゃなくもっと古いのか。そういえば車も調度品も古かった気がする。
調べてみたら映画は1948年から始まっていたみたい。
その後映画が終わるまで20年間くらい進む。
気づいたらダン・エイクロイドが白髪に成り、モーガン・フリーマンはびっこを引き、ジェシカ・タンディはあばたができる。
メークが凄い。
ラストなんか平常心で見れない。
真っ赤なローブのようなドレスを着たジェシカ・タンディが「元気なの?(How are you?)」とモーガンに聞くと、モーガンは「まあ何とかやってます」と答える。
笑うジェシカ。
そして言う「me too」
この笑いながら言った「me too」。かすれて震えた、弱弱しく消えそうな、命の輪郭が装飾なしに浮き出ているような、声。
これほどまでに命を具象化したシーンは滅多にお目にかかれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿