BS2 録画

『千年女優』からのギャップが・・・
純愛自分大好き少女から心寂しきファムファタールへ。
輪郭のくっきりした映像からもやもやした光と妖しい色彩感覚の世界へ。
ブリジット・バルドー主演。当時とても40目前だったとは思えない。
他にジェーン・バーキンまで出演している、という映画。
副題が「ドン・ファンがもし女だったら」。
親の遺産で金に困らないジャンヌ(ブリジット・バルドー)がその持て余した美貌を使って様々な男を誘惑、破滅させていく。
誰にも理解されない空虚な心を埋めるべくもがき苦しむ悲しき女。
色彩、衣装、ゴシック風音楽、不自然なカメラの動き、不自然なアングル、不自然なシチュエーション、もう全てが怪しくて妖しい。
ジャンヌのせいで地位も家族も失った男が失意の中彷徨う場所がなぜ食肉の解体場なんだ?
なんなんだ、男の家の異様なまでに赤い色した趣味の悪い部屋は。
挙げたらきりがないくらいにあふれる不自然、無意味、奇抜、チープ、そして思いのほか堅実なシーンのひとつひとつがとても面白い。
0 件のコメント:
コメントを投稿