2007年2月18日日曜日

映画『サンキュー・スモーキング』

2006年 監督:ジェイソン・ライトマン
at ギンレイホール


サンキュー・スモーキング (特別編)

ウディ・アレンが長すぎて疲労感が残っていたので軽いコメディが嬉しい。
タバコ研究アカデミーのスポークスマンのニック・ネイラーは、たばこ業界の顔として日々闘っていた。
政府や各市民団体から非難を受けて苦しい立場のたばこ業界。
その非難を一手に引き受けるのがたばこ業界の「顔」。
たばこが有害なことは誰でも知っている。ニック・ネイラーも例外ではない。
しかし彼はたばこを擁護しなければならない。
ここに葛藤や苦しみ辛さが必然と存在するはずだけど、ニック・ネイラーはそういう男ではなった。
降り注ぐ批判の言葉を、相手の知識不足を切捨て、相手の矛盾をつつき、つまりあれやこれや相手の揚げ足を取って優位な立場になることでさらりと交わしていく。
葛藤がないのは彼は別に嘘をついてないから。(冗談での発言は除いて)
たばこの非難を擁護するが別に吸えと勧めるわけでもない。吸う吸わないは自分で選べと。
矢面に立って悪者になる辛さが無いのは逆境であればあるほど楽しいと思う男だったから。
まあ、これらが本当に彼の心に存在しないってわけでも無いのだけど。

主演がアーロン・エッカート。
この人『ブラック・ダリア』でリー役をやった人だな。
このあご兄ちゃんがいい感じでうさんくさい。頭が切れるように見えないところがまたうさんくさい。
ディベートシーンもそんなに凄かったわけでもないしな。

そういえば一回も喫煙シーンが無かったな。

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