視力が悪いのではっきりは分からなかったのだけど、よく目をこらすと染みじゃなくて何かが天井にへばりついているのだと気づく。
なんだよ~。
もうゴキブリが出るのかよ。
とりあえずカメラを取って望遠にして見てみると、あ、蜘蛛じゃん。
写真撮るとなんだか小さく見える。
いや、実際はかなりでかいですよ、こいつは。
さて、どうしよう。
潰すには肉厚すぎる。
ゴキブリ用の殺虫剤を噴射してみるか。
一番簡単なのは掃除機で吸い込むことだけど・・・
いや、無益な殺生は好まない。
いずれ部屋の中でえさもなく朽ちていくだろう可愛そうな蜘蛛を外に逃がしてあげることにしよう。
ビニール袋にでも閉じ込めて外に放すか。
でもどうやって入れるんだ。
ちょっと休憩して他に何かないか部屋の中を探してみると、インスタントコーヒーのビンを見つける。
これは使える。
がばってかぶせてビン底に移動したところでふたをすればいい。
にしてもまず天井にいられたらどうしようもない。
失敗して腕とかに落ちて体を伝われたら失神するかもしれない・・・
壁にでも移動してもらわないと。
情けなくもティッシュを千切って丸めて何回か投げつけてみる。
物凄いスピードで数cm動きよる。いまだに天井にいるし。
もう少し部屋の中を物色すると棒を発見。
ガムテープでビンに取り付けてみる。
棒の端を持ってビンの口を蜘蛛に近づけてみる。
ぎりぎりまで接近したところで、思いのほか蜘蛛の足が長すぎてがばってかぶせると足をはさんでしまいそうだったので躊躇する。
もう少しだけ近づけてみようと動かすと、突然蜘蛛が消える。
ビンの中に落ちたか!
恐る恐るビンを下ろしてふたをする。
ふー。
とりあえず棒を取り外す。
上の写真のビンはビンの周りのビニールラベルをはがした後で中身が良く見えるが、このときはまだビニールラベルを貼りっぱなしだったので中がよく見えない。
隙間からいろんな角度でビンの中を覗いてみるのだけど、あのでかい蜘蛛の影すら見えない。
まさかと思ってビニールラベルをはがしてみると中身からっぽ。
なにー。
あの一瞬で瞬間移動並のスピードで横に逃げていたのか。
もうどこ行ったからわからん。
見なかったことにしよう。
暫くしてまた天井を見ると、あ、いた。
もう一度今度は中がよく見える版のビンでトライ。
でも今度はちょっと近づけただけで速攻逃げられる。
クーラーの上部に逃げ込んだ模様。
机の上に週間雑誌を重ねてその上に乗って覗き込むと、いる。
棒でつついてみる。
何回かつつくとクーラーの上部からも消えた!!
ええっ。
クーラーの裏側に隙間なんかなさそうなのに。
見失ってしまったものはしょうがない。
この蜘蛛も大層怖がったことだろう。
寝る。
6畳間の真ん中にいつも布団を敷くのだけど枕元が蜘蛛の出現箇所に近いのでかなり気になる・・・
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