2009年4月9日木曜日

平泉(三日目:帰路)

to 仙台


7時頃起きて朝食を食べた後、チェックアウトの準備。



チェックアウト後、一ノ関駅で乗車券を買おうとみどりの窓口に行く。
並んでいると係りのおじさんに自動券売機に案内される。
慌てて乗車券だけ買いたいのですがと言うとこちらでも買えますよと言われ、ついでに東京までの乗車券で仙台で途中下車したいのですがと聞くと、これも大丈夫ですよと言うので安心して購入。
長距離の乗車券は途中下車可能なんだねぇ。
途中下車できるということをうっすら知っていたけども半分信じられず生きてきた。
今までの人生をかなり無駄に過ごした気がする。

電車まで時間があるので会社へのお土産を買ってから駅前をふらつく。
よくよく考えると今回の旅行で若い女の子(地元の人でも旅行者でも)を全然見かけていない。
駅前で道行く人を眺めていたけど、いるのは制服の中学生か高校生の女の子くらい。
まあ、都市部でもないし平日だし、学生くらいしかいないか。

時間が来て東北本線に乗り込む。
やっぱりボックスシートじゃなくてロングシート。

どこかの駅で黒タイツの女の子が向かいの席に座り、暫くしてその子は空いた端の席に移動。
またどこかの駅で別の黒タイツの女の子が乗り込んできて向かいの席に座る。
黒タイツ率高いな。

乗り降りする人たちや窓の外を見つつ、半分以上つまらなくてうつらうつら寝つつ、気づいたら仙台到着。10時46分。

仙台


改札の窓口で途中下車したいのですがと言って乗車券を見せるとそのまま通してくれる。
仙台で牛タンを食おうとしているのだけど、昼にはまだ早い。
少し散歩する。

さすが仙台。人が多いし若い子だらけ。
仙台来たのは高校生の時分以来で懐かしい。
当時仙台で右を見ても左を見ても美人しかいないのでびっくりしたのだけど、今見ると別にそんなでもないかな。
どちらかというとぽっちゃり、というか脚が太目の子が多いのだけど、モデルみたいにすらっとした子もちらほらいたりもする。

仙台でかいな。
駅前にあおば通り、広瀬通り、南町通りと比較的広い道路が3本延びていて、かつその周辺が全て栄えている。
確かどこかにアーケードがあったはずと思って歩き回っで探して散歩。

今日はまだそんなに歩いていないけど昨日までの疲れで結構足が痛くなってきたのでどこかの店に入ろうと思う。
Googleマップで検索して一番近かった牛タンの店に入る。11時半くらい。
牛たん炭焼 利久 中央通り店‎。
100円でとろろが付きますというので付けて貰う。
肉厚でうまい。

さて、次行こう。
みどりの窓口で時刻表の路線図を眺めていると、東京まで行くのに東北本線じゃなくて常磐線も使えるなと思って計画変更。
東北本線はボックスタイプの席じゃないみたいだし。
常磐線は次は13時15分発。
20分くらい時間があるので駅前で時間を潰す。

to 福島


常磐線、結構混んでいる上にまたしてもロングシート。
しかも座れない。
なんか足が痛くてもう電車の中で立っていることが最高に苦痛になってくる。
しかも今後座れたとしてもボックスシートじゃなくてロングシート。
確か終点いわきまで2,3時間だったと思うけどそんなに長い時間ロングシートに座っているなんて我慢できない。
どうしようかと思いながら迷っていると窓の外に止まっている下りの東北本線がボックスシートになっている。
確か常磐線は暫く東北本線と同じ駅に止まってどこかの駅から分かれるような路線図になっていたなと思い出す。
やっぱり東北本線でしょと思って名取で降りる。

10分後くらいにやってきた東北本線に乗り込む。
あ、ロングシート。
殺意すら覚える。
地方の路線でなんで東京みたいなロングシートに座らなきゃならないんだ。
ボックスシートで外を眺めてのんびりするのが最高に楽しいのに。

とりあえずシルバーシートに腰掛ける。
この電車はどこまで行くのだろうと思ってWillcom03でネットにつないで検索していたのだけど、リンク押しても反応しないわ遅いわスクロールしようとしたらズームになるわでいらいらしてずっといじっていた。
シルバーシートで携帯をいじり続けるとはマナーもくそもないのだけど、すいていたので許してほしい。

船岡駅当たりだったと思うけど、窓の外を御覧下さい、暫くスピードを落としますみたいな車内アナウンスが入って、なんだろうと外を見ると満開の桜並木。
白石川堤の桜は結構有名らしい。
降りようかと思ったけど足も痛いので断念。

福島で終着。14:54。

福島


福島。
ああ、そういえば福島だ。学生の頃無賃で普通列車で福島まで来て、構内でバイト先に電話して辞めますと言い、帰りの電車で駅員に見つかって金払ったのは。
懐かしい。

改札で窓口の方行って途中下車したいと言うと、自動改札で通れますよと言う。
えっ飲み込まれたりしないですか?と聞きながら試してみるとちゃんと乗車券が出てくる。
知らなかった。

福島は初めて降りる。
降りたはいいけど何もない。
適当に散歩。
BOOKOFFがあったのでちょっと物色。
CDとか掘り出し物が安く売っていたりしないかと思って探してみたけどやっぱりどれも妥当な値段に。
文庫本もどこのBOOKOFFにもあるような品揃え。

黒磯まで行く電車が16:28なので結構時間がある。
寺があったので入ったりして時間を潰す。



どこかの商店街の右側の歩道を歩いていたとき、この先は何もなさそうだな、と思って信号を渡って反対側に行こうと足を止めるか止めないかの瞬間、目の前にゴスロリの格好をした女の子が店先から出てきてこっちを見ているのが目に入る。
信号を渡るために体の向きを道路に対面させてしまったため、もう視界に入らない。
顔を右に向ければ見えるのだけど、なんか勇気が出ない。
だってなんか異様な感じがするじゃん。福島の平日の人がほとんどいない商店街でゴスロリの女の子って。
信号が青になったので渡ってそのまままっすぐ進む。
でもなんか気になる。
あの子は何の店の前に立っていたのだろう。
メイド喫茶みたいな店かイメクラか。
電車の時間が迫っているものの、右折してぐるっと回って先ほどの商店街に出る。
もう女の子は立っていなかったけど店は分かった。
普通に?ゴスロリファッション専門店だった。

駅ビルの1階になぜかある綺麗なゲームセンターをふらついた後にマガジンを買って駅構内へ。

to 宇都宮


16:28福島発東北本線。
念願のボックスシート。
でも座れなかったので暫く立っている。
10分くらいして気づくと4席のボックスシートがまるまる空いていたので座る。
なぜか立っている人がちらほらいたので空いてないのかと思った。
はあ、落ち着く。

どこかの駅で制服姿の学生がたくさん構内にいる駅があって、その駅から乗ってきたセーラー服の女の子が二人僕の前の席に座る。
二人は二言三言しゃべった後に一人が本を読み出してすぐ静かになる。
外も暗くなってきた頃に前の席の女の子が読んでいる本を覗くと、英語。
教材かな。
女の子の顔を見るとちょっとびっくりしたのだけど顔立ちが日本人じゃなくて北欧系の顔をしている。
ああ、セーラー服の違和感。
暫くしてどこかの駅で二人は降りていった。

黒磯で乗り換え。
18:38発。
次はロングシート。
向かいの席の40くらいのおっさんが外真っ暗で窓の外なんてみえないのにずっと顔を上げていてうざい。
とにかく気にしないようにして福島で買った少年マガジンを読む。

宇都宮着。19:27。

宇都宮


降りる気は無かったのだけど時間的に夕飯じゃんと思って餃子でも食べようと下車。
自動改札を通るか少し迷う。
入れて出てこなかったときの保険のために駅員に一声かけたほうがいいかな。
でも、えいやっと自動改札に入れてみたらちゃんと出てきて安心。

この街も10年ぶりくらいかな。
少しふらふら歩いて喫煙所見つけて煙草を一服。
Googleマップで餃子を検索すると店は駅周辺か、かなり歩いたところに固まっている。
少し歩いたところにないものかと思って散歩してみる。
駅前の交差点の角に餃子の王将みたいな雰囲気の餃子屋があったけどなんか入る気がしない。

ああ、無いや。
あまり遠くまで行く気もないので駅ビルのPASEOにあるらしい餃子屋に行こうと思う。
歩いていると1階にみんみんがあるのが見える。
みんみんでもいいかなと思いつつもとりあえずPASEOの上の階のレストラン街に行ってみる。
むー、どの店なのかよくわからない。
みんみんでいいや。
と、みんみんに行ってみたら営業終了の看板が出てる~。
散歩なんかしている場合じゃないですよ。

どうしよう西口出て左の方にある店は前に食べたことあるしなぁ。
少し歩いてみるかと思って大通りをまっすぐ歩いてみる。
人があまりいないし店も無い。
左手に昔ママチャリで自転車旅行していたときに泊まったビジネスホテルが変わらず営業していて懐かしい。
歩いているとなんかこりゃ駄目だわと思って引き返す。
さっきの入る気しなかった店でいいや。

入ると窓沿いのカウンター席の一番端の壁とカウンターに挟まれて狭っくるしく、かつかなり近い隣の席に座っているおっさんが煙草の箱やらなにやら散らかしまくっていてたぶんこの店で一番座りたくないと思われる席に案内される。
でかいリュックしょったまま座ると身動きが取れない。
すぐ隣に座ったためか隣のすでに食い終わっていたおっさんが席を立つ。
カウンターテーブルの汚れを確かめてからリュックをテーブルの上に壁に寄りかからせて置く。
ふー、少しすっきり。

いろんな種類の餃子が楽しめるというセットを頼む。
1種類1個で12個くらいあったけど一つ一つ何の味か確かめるのも面倒なので(味わうほどではなかったので)とりあえずばくばく食って会計へ。
伝票を持っていくとき店員がレジから「ありがとうございます」、と言ったかどうかは忘れた。
何か言っていたような気もする。
ただ、伝票をレジに置いてから千いくらかをちょうど払って店を出るまで、店員が僕に対して一言も発しなかったのは確か。
異様じゃん。
普通、いくらになりますとか、ちょうどいただきますとか、出るときにありがとうございましたとか言うでしょ。
ちょうどの金額を出した後、出ていいのかどうか迷って店員を見ると、にこにこ顔が顔面にへばり付いて固まったようなおっさんがにやけた面でレシートが出るのを指を開いて待っていた。
視線はレシートに向いてこちらを見向きもしない。
レシートが出終わった瞬間にびりっと切り取って無言ですっと渡してくるので受け取ってレジを離れる。
僕の後ろに並んでいたらしい常連っぽい人が続けてレジ前に来た時に、あの店員が「ありがとうございますぅ~」と気持ち悪い猫なで声を発するのを背後に聞きながら店を出る。
迷わずみんみんに直行しておけばよかった。
無計画の旅は即断即決に限る。決めたら決して後悔しない前提で!

to 東京


21:06発の新幹線で東京へ。
窓の外は見えないのでマガジンを読む。
東京のネオンを新幹線から見ていると、わずか三日ながらああ帰ってきたなと思う。
そんな感慨も束の間、京浜東北が座れない上にぎゅうぎゅうに混んでいて足の疲労が限界点を突破していた僕には地獄だった。

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