BS2 録画
![巴里(パリ)のアメリカ人 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/21DW2GQDW7L._SL160_.jpg)
『フラッシュダンス』があまりに物足りなかったので、エンドロールもそこそこにもっと「映画観た」と思えるような映画を続けて観ようとHDDレコーダーの録画リストを物色していたら、『巴里のアメリカ人』があった。
どうせお気楽ムービーを作るならMGMミュージカルのように徹底的にやらなきゃ駄目でしょ、ってことでダンスつながりということもあって『巴里のアメリカ人』を見ることにする。
むぅ、ちょっとお気楽すぎたかもしれない。。。
ジーン・ケリーが踊りだすまでが長い。
タップダンス無しかと思ってちょっと焦った。
それにしてもジーン・ケリーのタップダンスシーンが少ない。
と思ったら最後にながーいミュージカルシーンがある。18分あるらしい。
この壮大なミュージカルシーンに向けてそれまでは抑えていたのか!
長々続くお気楽ストーリーも全てはラストのミュージカルシーンのための布石に過ぎない。
アイデアマンだがガタイのいい肉体派の気のいいあんちゃんジーン・ケリーが画家って!
しかも早く生まれすぎた才能ある若手画家っていう設定にばりばりの違和感を感じても、布石なので我慢しよう。
ジーン・ケリー演じるジェリーの友人役で、自称コンサートピアニストのアダムという人物が出てくる。
アダムはよくピアノを弾いているんだけど、弾いているふりだと思ってよく見ていたら、これが本当に弾いているようで、しかも上手い。
キートンの即席百人芸のパロディーのような見所シーンでは、ガーシュウィンのヘ調の協奏曲第三楽章をこれでもかと軽やかに弾きこなしている。
ピアノが弾ける俳優っていうレベルじゃない気がして、一体何者だろうと思ったら有名なピアニストで作曲家らしい。
オスカー・レヴァント。
『巴里のアメリカ人』はそもそもガーシュウィンの「パリのアメリカ人」であり、ガーシュウィンの曲が歌曲も含めてふんだんに使用されている。
オスカー・レヴァントはガーシュウィンの親友だったことから本作への出演が決定したとのこと。
ただ親友ってだけじゃなくて、ラプソディ・イン・ブルーやヘ調の協奏曲を有名にしたのは彼の功績が大きいらしい。
俳優としても結構映画に出ていて『バンド・ワゴン』なんかにも出演していたらしい。全然記憶に無い。
バレリーナとして巡業中にジーン・ケリーにスカウトされたというレスリー・キャロンを中心にバレエの動きを取り入れたダンス、そして歌と上述のオスカー・レヴァントの独演やジーン・ケリーとの共演、「パリのアメリカ人」の音楽にのせてめくるめく展開するラストのミュージカルシーン。
ストーリーはくそだったけどこう書きながら見直していると結構見所がたくさんあるなぁと思えてきた。
カフェでの最初のミュージカルシーンでは、シーンの最後の方でジーン・ケリーの帽子が落ちてしまって、それをキャッチしようとする仕草が入っている。
カットしなかったのは少し長めのカットだから撮り直すのが面倒だったのかな。

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