2011年3月13日日曜日

映画『クロッシング』

2009年 監督:アントワーン・フークア
at ギンレイホール


クロッシング [DVD]

なかなか重厚なドラマだった。
イーサン・ホークとドン・チードルとリチャード・ギア。
麻薬捜査官と潜入捜査官と警官という何の接点もない3人の刑事の群像劇。
接点の無い独立したような話を一つ一つ思い出すとたいした話じゃないなと思うけど、犯罪多発エリアなので全体として緊迫感に溢れ、同一の時と地域で直接は交わらない3人の固有の物語が同時進行していく妙は群像劇そのもので面白い。
命をかけて働いていても報われるどころか人生の行く先はどんどん暗くなっていく。
何のために働いているのか。何が、誰が悪なのか。全ての境界は曖昧で鬱屈している。
ラストを阿呆なくらいに定型的な解釈をすると、理由は何であれ法を踏み外した者と踏み外さなかった者で結末が変わる。

リチャード・ギアはあんまり好きな役者じゃないけど、この年でばりばりの濡れ場を演じているのには感心する。

エレン・バーキン(が演じる役柄)がぶん殴りたいくらいむかつくわー。

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