2004年10月31日日曜日

映画『禁断の惑星』

1956年 監督:フレッド・マクロード・ウィルコックス
BS2 録画


禁断の惑星

宇宙をバックに電子音とともに「FORBIDDEN PLANET」というタイトルが出たときにはどきどきする。
ファミコンの音楽のような電子音がいかす。
僕はとりあえずレイ・ハリーハウゼンが手がけた映画のように、怪物とかがわんさか出てくれば満足だったのだけど、この映画は結構真面目で、円盤型の宇宙船が惑星に着陸するとき「人口重力OFF」とか、惑星が爆発するから1億6千万キロ離れろとか言ったりするし、ストーリーも人間の肉体と精神の因果を扱った微妙に高尚なお話となっていて、ぽけーっとしてしまった。
はちゃめちゃと言えばはちゃめちゃかもしれないが、いくらか論理的にまとまったSF作品。

恐ろしい映画でもある。
光速から普通の速度に落とすとき、人間は特別な装置の中で守られていなければいけないらしいが、そんな大事な装置に乗組員全員が正しく入っているかなど確認すらしない。
艦長は減速するから各自位置に着け、くらいしか言わないし。装置に入り損ねた奴はどうなっちゃうんだろう。
惑星に着陸すると、砂煙を上げて猛スピードでなにかが接近してくる。ロビー・ザロボットの衝撃的登場シーン。
この有名なロボットの造型が凄い。頭についている半円のガラス窓の中に三つの球がくるくる回転しているし、耳あたりから突き出たレーダーみたいなわっかもくるくる回っているし、だいたい足が四つの球の連鎖で成り立っているっていう不安定感が恐ろしい。
怪物は部屋に遺体が散乱するほど暴れっぷりが残酷だし。
そしてなにより恐ろしいのはアルタのあまりに短いミニスカートなのであった。
唯一の女性アルタのミニスカートが全ての元凶だよ。まったく。

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