at ギンレイホール

とにかく主演のスカーレット・ヨハンソンが唯一映画の中に存在している人物かのような美しい佇まい。
禁欲的に落ち着いた映像の中、これまた禁欲的に頭巾で頭髪を覆い隠したスカーレット。
顔立ちが美しいというよりも服や頭巾では隠しきれない官能的魅力がスカーレットからあふれ出ている。
オランダの巨匠フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」にまつわるお話。
11人の大家族を養った寡作のフェルメールの生活や経歴には謎が多い。
この映画はトレイシー・シュヴァリエのベストセラー小説の映画化。
フェルメール(コリン・ファース)の家に使用人としてグリート(スカーレット・ヨハンソン)がやってくる。
気位高いフェルメールの妻や、くそがきに精神を侵食されるグリートが唯一安らげる場所はフェルメールのそこだけ聖域のようなアトリエ。
アトリエの掃除をせっせとするグリートと、聖域の主フェルメール。
グリート自身が否応なく放つ魅力とその隠された審美眼に惹かれたフェルメールは次第にグリートをアトリエに引きとめ製作の手伝いをさせるようになる。
だが、まあ、いろいろあるよな、当然。身分差とか一方は既婚だとか。ふつーに。
ストーリー上あっさりとしているけど、官能と醜さはそれなりに表現。だってフェルメールはあの奥さんとの間にぽんぽん子供作っちゃってるんだもんな。
フェルメールの妻(エシー・デイヴィス)はあまり美人じゃない。
だが一途に夫を愛しているのね。
ラストの方の嫉妬感情のとめどない表出シーンでは、顔くしゃくしゃ目しょぼしょぼで凄い顔しているのだけど・・・なんかかわいい人だ。
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