2004年12月29日水曜日

映画『涙を、獅子のたて髪に』

1962年 監督:篠田正浩
BS2 録画


幼少の頃の命の恩人である木谷(南原宏司)の元で働く三郎(藤木孝)。
海運業者の木谷の命令で港湾労務者をとりしきる。
日雇いの港湾労務者達はあまりの賃金の安さに組合を結成しようと影で動いていた。
木谷の命令で妨害する三郎。
犬、港のダニと言われようが恩人である木谷を裏切れない。
木谷に対する疑問3割、信奉7割。
三郎はある日野良犬をギャフンと言わすことでユキ(加賀まり子)を助けて恋仲になる。
二人は少年少女のように戯れ未来は明るいと思いきや、会社と港湾労務者の対立は三郎の運命を悲惨に揺り動かし、判明する事実の波は彼の拠り所を悉く奪い去っていく。

オープニングで若者が走るシーンから引き込まれ、タイトルと共に哀愁を帯びながらもどこか冷たいメロディーが被さった時点で泣ける。
確か5・6年前にもこの映画を見ているがやっぱりオープニングの印象が強く残っている。
音楽:武満徹
脚本:寺山修司、水沼一郎、篠田正浩

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