平泉へ
宿で朝飯食って出発。
7時起きでゆっくりしてから出発したから8時半頃かな。
どうしようか迷ったけどリュックは置きっぱなしにして手ぶらで。
平泉方面に行く列車が止まっていたので乗り込もうとしたのだけどドアが開いていない。
ドアの横にボタンが付いていて押さないと開かないらしい。
押して入って座る。
暫くしてドア付近の席で新聞読んでいたおっさんが開きっぱなしのドアをボタン押して閉める。
開いたら閉めなきゃいけなかったらしい。
東北地方で寒いから無駄にドア開けないようにこういう方式なのかねぇ。
そして悲しいことに全車両ロングシート。
前の席の人には申し訳ないがぼーっと前の人の頭上から見える窓の外を眺める。
河川の土手みたいな盛り上がりが延々と景色をふさいでいるのを見て嫌になって寝る。
平泉到着。
なんか一ノ関と雰囲気が違う。
晴天のせいもあるけど町並みが非常に美しい。
まずは毛越寺までのんびり歩いていく。
毛越寺
入ってまずびっくりするのは植わっている木がどれも凄いところ。
本道の右側に広がる広大な庭園が見所になっている。
ああ、ここ凄い落ち着く。
午前の柔らかな陽光が緑と池の水に映え、時折涼やかな風が体を通り抜ける。
写真を結構撮ったのだけど緑の色が上手く出ていないなぁ。
爽やかだったはずなのにどこか侘しい雰囲気。
途中で日陰にある灰色の石造を写したらあまりに見た目の色と違うのでホワイトバランスを設定しなおす。
光源により色が変わるのは分かるけど、日陰、日向や陽の強さでも変わるのね。
昨日の設定で写すと色が赤茶ける。
写真難しいな。
なにも、作品を撮りたいとかいう訳じゃなくて、記憶の補助として見たままの色を可能な限り再現して写したいだけなんだけど、それが難しい。
ホワイトバランスを設定しなおすと少しはましになるけどまだ微妙。
何か悩んできたのでホワイトバランスをAUTOにして写して比較してみたら明らかにマニュアル設定したほうがましだったので少し気がまぎれる。
マニュアル設定
AUTO
あと、日陰部分がどうしても暗くなるので露出補正して撮り直したりしていたのだけど、暗いからといって露出補正はしない方がいいのかな。
+に補正して写した写真は日陰部分はよく写り色合いもよくなるのだけど、陽光が当たっている部分は逆に白っぽくなり、明るい空の色は白飛びする。
暗いところに強ければいいのだけど。
明暗のコントラストの一方を取ると一方の色が死ぬ。
ISOを上げれば少し変わるのかなぁ。今度やってみよう。
※
前のカメラは夜でも肉眼で数メートル先が見えるくらいの明るさがあればフラッシュ無しでも撮影できていて、何が違うのだろうと調べてみると、2001年当時CCDが1/1.8インチという大型のために少し注目された機種だったらしい。F2.8~4.8。現カメラは1/2.3型、F3.3~F5.2。いろいろ調べていると面白いな。コンデジ毎に個性があって。
いつも設定いじらずオートで撮影していたから気にしなかったけど今のカメラの特徴を利用していっぱい撮影したくなってきた。
雰囲気優先で考えて撮ると面白くなるかも。
あと、調べているとファームウェアが既に3回くらいバージョンアップしていて、そのうちの一つに「ホワイトバランスの精度を向上しました」という更新があるのでさっそく入れてみた。
今度外で撮ってみよう。
前のカメラは夜でも肉眼で数メートル先が見えるくらいの明るさがあればフラッシュ無しでも撮影できていて、何が違うのだろうと調べてみると、2001年当時CCDが1/1.8インチという大型のために少し注目された機種だったらしい。F2.8~4.8。現カメラは1/2.3型、F3.3~F5.2。いろいろ調べていると面白いな。コンデジ毎に個性があって。
いつも設定いじらずオートで撮影していたから気にしなかったけど今のカメラの特徴を利用していっぱい撮影したくなってきた。
雰囲気優先で考えて撮ると面白くなるかも。
あと、調べているとファームウェアが既に3回くらいバージョンアップしていて、そのうちの一つに「ホワイトバランスの精度を向上しました」という更新があるのでさっそく入れてみた。
今度外で撮ってみよう。
観自在王院跡
「跡」だね。
広い。
何も無い。
跡と言えば毛越寺だってほとんど跡と復元だったのだけど。
to中尊寺
結構距離ありそうな気もしたけど金鶏山の麓にある義経の墓も見てみたいしということで歩いて中尊寺まで行くことにする。
げげ、上り坂。
上っていくと右手に熊野三社という神社がある。
なにやら工事中みたいだけど入ってみる。
普通の神社。
熊野三社を出たところで平泉駅で取って来たガイドマップのチラシに載っている地図を見てみると、金鶏山の入り口をとっくに通り過ぎている。
どうしよう。
緩やかとはいえ上り坂をここまで上ってきたのに引き返してまた戻ってくるのも嫌だな。
でも墓が・・・
とはいえたかが墓だぜ・・・
本物かどうかも分からないしどんなに立派だったとしても何も面白くないだろうし。
あれこれ考えるのも面倒なので来た道をすたすた下ることにする。
写真の奥に見える鳥居が金鶏山の入り口。
藤原秀衡の時代に一晩で築き上げられたと伝えられているらしい。
造り山とも呼ばれる。
頂上にはかつて複数の経塚があったという信仰の山。
墓。
義経の墓じゃなくて「義経妻子の墓」だった。
せっかくなので金鶏山に登ってみる。
写真撮ったら全然分からない写りになっちゃったけど、傾斜40度はあるんじゃないかと思うくらいの急勾配。
写真撮っているときによろけてかなり危ない思いをした。
急勾配なのでまっすぐ立つのもおぼつかない。
こけたら死なないまでも間違いなく重傷を負う。
上りより下りが怖い。
落ち葉は掃かれているものの多少はやっぱり道の上に落ち葉が落ちていて、滑ったら下る勢いでそのまま転げ落ちそう。
中尊寺
入り口付近にどでかい弁慶の墓。
また上り坂。
上る。料金所はどこだろうと疑問に思いながら。
今まで行ったところは誰もいないか老夫婦がいるか暇な学生カップルがいるかおばちゃんがいるかと、ほとんど人を見なかったのだけど、さすが中尊寺、坂を上っているといろんな集団とすれ違う。
ツアーの団体客が多いみたい。8割方外国の人達。
本堂。明治42年再建。
金色堂から拝観料を取るらしい。
チケットを購入後に指示された方へ行くと讃衡蔵への入り口となる。
讃衡蔵っていうのは重要文化財が展示された宝物館。
入っていきなり巨大な仏像3体と対面するのでびっくりする。
結構たくさんあって興福寺の国宝館にも劣らない見応えがある。
讃衡蔵を出ると金色堂。
金色堂は風雨から守るために鉄筋コンクリート造りの覆堂の中でさらにガラスケースに保護された状態になっている。
ガラスケースの中の金ぴかの小さなお堂。
建物内には案内ボイスが流れる。
雰囲気は皆無だけど、金色堂自体はなかなか不思議な空気を放つ。
4本の柱に施されている夜光貝の螺鈿細工等々、その細かさがのっぺりした金箔との対比で面白い。
西北壇の仏像は世田谷美術館に行っているらしく、向かって右側の空間にぽっかり穴が開いている。
そのアンバランスも悪くは無いけど詰まりに詰まった密度の高い金色堂も見たかったな。
暫く見た後に外にでる。
経蔵を過ぎると有料地帯終了。
境内はまだ広い。
旧覆堂やら白山神社やらを見た後に引き返す。
引き返す途中で讃衡蔵に入っていく若い女の子二人が見える。
女の子同士での旅行者はどこいっても良く見かけるはずなのに、今回はこれが初めての目撃だったな。
以下、適当に境内の写真をUP。
腹が減った。
もうすぐ14時。
確か中尊寺の境内に入ってすぐのところに食事処があったはずと思って下っていく。
わんこそばか。
メニュー見るといろいろあるけど微妙に高いのでスルー。
月見坂という坂をがしがし下っていたら入った時と違う場所に出る。
そこは駐車場で、飯の店が2,3件見える。
近づいてみると店先に店員らしいおばちゃんがいて、「飯はお済ですか?」と言うので「まだです」と言って、蕎麦屋だったけど腹も減ったしその流れで店に入る。
隣の店もおばちゃんが店先に出ていて、なんだか悔しそうな目でこちらを見ていた。
メニューを見ると、一関で食った蕎麦屋よりか100円程度安め。
とろろ蕎麦を食べたいと思いつつも弁慶うどんというのが気になる。
うーん。この地方の名物が何か知らないのだけど、こっち来てからまだ名物らしきものを食べていない。
悩んでいるとお決まりですか?とせかされるので、えいやっと弁慶うどんを頼み、ついでにきりたんぽも頼む。
弁慶うどん。
なるほど、餅が入って・・・力うどんだね。
とろろ蕎麦にすればよかった。
あまり食ってないのに普通に千円オーバー。
観光スポットで飯を食べるもんじゃないと勉強。
駐車場から蝋人形館に行くエスカレーターがあった。
蝋人形見てもなぁと思って入らなかったのだけど、後で調べてみたところ、実はここはかなり面白いスポットだったらしい。
ちょっと後悔。
高館義経堂
だいたいメインは見終わった。
後は平泉の駅までの道に点在する観光スポットを見て回ろうと思ってまずは高館義経堂。
義経が自刃した場所らしい。
拝観受付に近づくと、電話中(内容的に私用っぽい)のおっさんが話し相手に「ちょっと待ってな」と言って僕に拝観券を渡した後、再び話に没頭する。
階段の先に見えるのが義経堂。
本尊は木造の義経。
滅茶苦茶最近に作られたんじゃねえの?って思うけど製作は江戸時代らしい。
保存状態がいいってことか。
北上川。
義経堂の傍に小さな資料館がある。
これは怖い。
終始見られている感じ。
でもかなり間近で見れる。
展望。
芭蕉の句碑を見るともう見るところが無くなる。
とりあえず煙草を一服してから出る。
無量光院跡
次に無量光院跡を目指して歩く。
なんか空き地があるなと思って横目で見ながら歩いていたらそこが無量光院跡だった。
よく知らないで無量光院跡の中を歩き回ったのだけど、今は水田になっているらしい。
人んちの水田を土足でげしげし歩き回っていたわけだ。
農作業のおばちゃんが一人木陰で休憩を取っていた。
柳之御所跡
ここもまた「跡」。
立ち入り禁止になっていて中には入れない。
しょうがないので近くにある柳之御所資料館に行ってみる。
無料みたい。
入ると受付のおばさんが展示場にあるビデオだかDVDだかを再生しにいって、僕のために準備してくれる。
まだ15時くらいなのにこの後の予定が無いためのんびり見る。
最後にさっきおばさんが再生してくれたDVDの上映場所まで来て、とくに見る気もなかったけどソファーに座って眺める。
金色堂の解体修復作業の映像っぽい。
もう最後のほうだったらしく見始めて1,2分で終わる。
するとさっきのおばさんが来て「最初から再生しましょうか?」と親切にも聞いてくるので丁重にお断りして館を出る。
柳之御所跡にどこかから入れないのかなと思って柳之御所跡沿いを暫く歩いてみたけど、段々どうでもよくなってきて引き返す。
平泉 to 一ノ関
これからどうしようと思いながら歩いているとあっという間に平泉駅に到着。
毛越寺の横の観自在王院跡までもう一回行って寛いでいようかとも思ったけど、疲れたので一ノ関まで戻ることにする。
駅を見渡すと券売機が目に入らなかったので窓口行って「一ノ関まで下さい」と言うと、何やら作業中だった駅員が手を休めてこちらを見た後、「一ノ関までならそちらの券売機で購入できますのでご利用ください」と言って再び作業に没頭する。
指された方を見るとちゃんと券売機が一つあった。
切符を買って電車が来るまで待つ。
1時簡に一本くらいで、次が来るまで40分くらいある。
煙草吸ったりCOLDと間違えて買ったHOTコーヒーを飲んだり、撮った写真を見たりしてなんとか時間を潰す。
今日はたった1日で平泉の主要スポットを全部見るから効率よく回らないと時間が無くなると思っていたけど、なんだよ、足りないどころか余裕で東京に帰れるじゃん。
電車がやってきて一ノ関へ。
釣山公園
一ノ関に着いて普通に西口に出た後、そういえば一ノ関駅の反対側って何があるのだろう、もしかして滅茶苦茶栄えているかも、と思って行ってみることにする。
駅の周りをうろうろしたけど反対側に行く通路が見当たらない。
しょうがないので線路沿いにしばらく歩いてみると跨線橋が見えたので渡って反対側に行って駅まで戻ってみる。
まあ大体予想は付いていたけど、何もない。
でっかいNECの工場らしきものしか見当たらない。
新幹線の線路を跨いでJRの駅に延びる跨線橋が見えたので行ってみる。
駅の反対側に行くのに今来た道のような遠回りをしなきゃ行けないなんてことはそりゃ無いよな。
この跨線橋で西口に戻れると思っていたけどどうも突き当りがJRの改札になっているっぽい。
高校生らしき学ランの少年が駅員と何やら話している。
「じゃあここから反対側には行けないんですね」
「反対側行くならそこの道をまっすぐ行くと富士通の会社があるのでそこを曲がると橋があるから・・・」
と僕が今渡ってきた橋への順路を駅員が説明している。
「そうなんですか。ありがとうございます」
と少年が嫌にはきはきした声で言った後に歩き出すのでなんとなく付いていく。
が、あまりに少年の足が速くてあっという間に見えなくなる。
あの少年は入学式を終えたばかりなのかな。
橋を渡って西側に戻ると、そういえば少し釣山公園に近いところにいることに気づく。
釣山公園は明日の午前中に見てから東京に帰ろうと思っていたけど、17時くらいでまだ少しは日没まで時間があるので今見てしまおうと思って歩き出す。
昨日行った釣山公園の入り口まではちょっと遠い。でも昨日の入り口と反対側の場所にも絶対釣山公園に入れる場所があるはずで、反対側なら少し近い。
入り口の当たりを付けて歩いていると、八幡神社への参道の階段があるので上っていく。
ああ、脚痛い。
ジョギングのおっさんとすれ違いながら八幡神社に到着。
何もないーですよ
行き止まりだし。
上っている途中で脇道があったので行ってみる。
正面のずっと先に犬を連れたおばさんが向かってくるのが見える。
おばさんは立ち止まった後に引き返していく。
何やら僕を見て引き返したみたい。
ここは犬の散歩禁止地帯だったからかなぁ。
行き止まりかと思いきや進めたりっていうのを繰り返しているうちに釣山公園内に入れているっぽい。
これは上る気しない。でも上ってみる。
なんだここは。田村神社。
岩手日日新聞の写真を見ると物凄く綺麗。
この提灯は桜が満開になる前の準備かねぇ。
それにしてもこの階段の石の部分があまりに不規則にでこぼこのため足をくじいてこける確立が高いと思われる。
こんなにいじわるな階段もめずらしい。
磐井川?
滑ろうかと思ったけどケツが汚れそうなのでやめる。
あまりに角度がきついので立ったまま降りる事もできなさそうなので普通に脇の階段を下りる。
ああ、ここか、昨日の夜に来たのは。
確かに芝生の部分とアスファルトの部分に分かれている。
一部の桜は咲いている。
月、だっけ。18時5分。
昨日来た公園入り口まで到着。
公園全体図を見るとまだ行ってない箇所が結構ある。
この公園は広い上に分かれ道も多くてどの道がどこに繋がっているのかさっぱり分からない。
昨日のあの何も見えない夜にこの公園の奥まで立ち入らないで本当によかった。
もっと進んでいれば迷子になった上、人を転ばすために作ったとしか思えないあの階段でこけて大怪我していたに違いない。
全体図を見ていると日本庭園と書いてある場所があって、お、行ってみようかなと思ったらそういえばさっき通り過ぎたなんかちゃっちくて汚い池がある場所がそうだったと気づいてやめる。
他、まだ行ってない場所をつらつら目星付けて登ってみる。
ジョギングしている人を2,3人見かける。
どの人も特定のポイント内だけで往復していてコースが一切かぶらない。
それぞれのテリトリーがあるんだね。
寂しい道路沿いを歩くよりかはましなので釣山公園内を通ってさっきの八幡神社まで戻ろうと思う。
あ、この道はどこに繋がっているのだろうと思って寄り道したりしていたら結構暗くなっていることに気づく。
急いで進む。
なんかどこ歩いているのだか分からなくなる。
暗いし坂が急になってくる、と思ったら間もなくアスファルトに出る。
どこだここ、と思って見渡すと、昨日私道だと思って引き返したあの場所だ。
怪しい獣道だと思っていたところから出てきたらしい。
まあとりあえず安心して車道に出て駅まで戻る。
夕飯
よくよく考えると岩手で食べる最後の飯だ。
まだ名物らしきものを食べていない。
ソースカツ丼が気になりつつも一関名物という旗が出ていた店も気になる。
他にも何かないかと適当に歩いてみる。
歩きながらふと喫茶ベイシーまで行ってみようと思いついて行ってみる。
結構遠い。
喫茶ベイシー
フラッシュたかなかったの何も写ってません。
もう疲れたので一関名物という旗が出ている店に決める。
店先のメニューを見るとやっぱり安くても1500円からになっているけどまあいいや。
入るとカウンターでも座席でもと言われてカウンターと座席を見ると誰もいない。
なんとなくカウンターに座る。
奥の座席か二階?か分からないけど、会社員風の集団が近くで宴会しているらしき騒ぎ声が聞こえる。
メニューを見ていると、なんだか飯だけ食べるようなところじゃない気がしてくる。
ということで「ふじせい餅膳」と日本酒1合を頼む。
一関は餅が名物らしい。
昔は高価なもち米を使用できなかったため、ごまや海老や納豆などなどをからませておいしく食べる工夫をしていたとのこと。
その代表的な8種類の餅をひと口サイズで楽しめるのが「ひと口もち膳」。
かなりおいしかったな。
量は見た目少ないけど餅なので腹8分くらいにはなる。雑煮も付いているので。
一通り食べ終えて、店主と少し話ししてから出る。
(※ああ、会計時は気づかなかったけど今レシート見たらお通しでさらに420円プラスされてる)
ホテルに戻ってロビーのパソコンで明日の帰るルートを下調べしてから寝る。
your blog is very good
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