最近タイガーフェイクファにはまっていて、3日前にはPerfumeのライブDVD見てPerfume熱も再燃して、ってことでここ3,4年で初めて暫く熊木杏里から遠ざかる。
とはいえ、熊木杏里のライブ。
次第にテンションが上がってくる。
眼鏡を会社に忘れてきたので、早めに出て会社に寄る。
後輩が一人で仕事していた。
くっちゃべってから吉野家で腹ごしらえして出発。
18時半開場、19時開演で、18時半頃に新大久保駅に着く予定だったのに、18時40分頃に到着。
東京グローブ座。
どっちにいけばよいかわからず適当に歩き出すと喫煙所があったので一服。
ついでにモバイルGoogleマップで場所を確認。
なんか線路沿いに行けばいいっぽいので歩き出すと全然着かない。
ハローワークを目印にもう一回調べると、北に行かなきゃいけないのに逆の南方向に歩いていたらしい。
まずい、18時50分。
とりあえず線路の高架をくぐって反対側に行ってから北に向かおうとしたのだけど、反対側に出てから右折するポイントを見失って大分西まで行ってしまう。
変に地図とか見ない方がいいもんだな。
慌てて右折して北に向かったけど、中央線に阻まれ西へ西へ追いやられつつ、大久保駅前を通ってようやく新大久保駅に戻ってくる。
滅茶苦茶走って19時2分頃に到着。
まだ始まってない模様。
1階の前から7列目の席。
19時5分頃に開場が暗くなって開演。
走ったことでまだ息を切らして体が暑い。
楽器構成はギター、キーボード、ドラム、ベース。
膝上ワンピースに黄土色のブーツで熊木杏里が登場。
前の席の人の頭で体半分しか見えない。
(以下、曲単位で感想だけど、MCの挿入箇所や内容などかなり記憶が曖昧な上、要約なので激しく間違っているかも。セットリストはどっかから拾ってきた)
1. ヒトツ/フタツ
初めて聞く曲。
熊木杏里の曲をいつもあまり大きな音量では聞かないのだけど、大音量でも優しく染み入ってくる声質は変わらない。
曲もいいしなあ。
今調べてみるとシングル「私をたどる物語」のカップリング曲らしい。
アルバムしか持っていないので知らなかった。
2. 一等星
まだ息を切らしていたのと、1曲目であの歌声の海に包まれて感慨にふけっていたので前奏聞いていても全然気づかなかったのだけど、ずっとライブで聴きたいと思っていた「一等星」だった。
これは感動するなぁ。
曲中何度か全身がざわっとする。
一等星 熊木杏里 歌詞情報 - goo 音楽
ドラムの人が女性で、服がきらきら光っているのでスパンコールのドレスを着ているのかと思ったらきらきら光っているのはスカーフだった。
3. 風の記憶
挨拶MCの後「風の記憶」。
4. 誕生日
この曲のサビだったっけな。声にエコーがかかっているみたいに聞こえたのは。
後のMCでのバンド紹介で、ドラムの人がドラム&コーラスと紹介されていてそこで気づいたのだけど、エコーじゃなくてコーラスだったんだな。
そういえば最近の熊木杏里は左手が不規則にあんまりゆらゆら動かなくなってどちらかというと歌詞の表現的な動きをするようになった気がする。
5. 花言葉
MCで、2008年は私にとって分岐点だったと言う。
何かあったのかと思ったら、友人が結婚した、と。
「小さい頃はお互い気持ちを素直に言えるのだが、大人になるにつれて言えなくなるもの。
結婚したその友達の事を想ってその友達のために書いた歌。
結婚式では歌えなかったけど・・・」
っていうようなことを言うので「七月の友達」かなと思っていたら「花言葉」という曲。
4/8に発売したシングルのカップリング曲だから、歌えなかったっていうのは結婚式の時は作られていなかったから、ってことかな。
初めて聞く曲。
曲についてのエピソードを聞いた後だと曲の聞き方も変わる。
歌詞の意味をとりながら聞いてみる。
歌詞がかなりシンプルで分かりやすい。
「七月の友達」でも思ったけど、この友達ってなんて幸せな子なんだろう。
結婚で幸せいっぱいな上、熊木杏里に曲を贈ってもらえるなんて。
この「花言葉」や例えば「やっぱり」とか聞くと分かるけど、熊木杏里って人は一見冷めている風な印象があるけど、相当情愛が深い人なんだな、と思う。
恋人でも友人でも家族でも。
花言葉 熊木杏里 歌詞情報 - goo 音楽
6. いつのまにか少女は
MCで「今日ここに来てくれている人の中には、ライブに何度も来てくれている人もいれば今日はじめての人もいる。そんないろんな人がここに集まっている事が不思議な感じがする」
というような事の後、初めての人のために自己紹介が始まる。
17歳で初めて曲を作ったけどそれは父と作ったとか、当時タレントスクールに通っていて深夜番組で番宣を作ろーみたいな企画でテレビ出演していたとか、正直話のつながりがよく分からなくてかなり勘違いして捉えている気もするけどどれも初めて聞く話。
「嗚呼!バラ色の珍生!!」の前にもテレビに出ていたのか。
そして当時父がよく聞いていた井上陽水の中で特に感銘を受けて曲を作り始めるきっかけになったという「いつのまにか少女は」って曲をギターの弾き語りで。
この曲いいな。無知で知らなかったのだけど1973年のシングル「夢の中へ」のカップリング曲だったらしい。
歌詞は他人視点から始まるけど娘を持つ親視点のようでもあって、なんかどうとでも取れる。
熊木杏里の歌詞も大体そうだよな。「こと」なんて好きだと言っている割に未だに歌詞よくわかってないし。
7. my present
ギター弾き語りは早々に引き上げて次はキーボードの弾き語り。
アルバム「ひとヒナタ」製作中に何かもう一曲作りたいと思って作った曲だそうだ。
作ったときに限りなく近い状態で歌ってくれる、と。
「大切に想う人を・・・思い浮かべながら・・聞いてください」
このライブの最初からそうだったのだけどMCの言葉が句ごとに途切れ途切れ。
途切れ具合が曲ごとに段々拍車がかかってきているようにも思う。
どちらかというとノリのいい曲なんだけど、キーボード(途中からギターも入ったっけ)でしっとり聞かせてくれる。
もともと歌が上手いのだけど、やっぱり弾き語りで歌うとさらに上手くなっている気がする。
伴奏の音が少なくて声が素のまま浮き立つからかな。
8. 君の名前
確か今度出る新曲。
こちらも続けて弾き語りで。
誰にでも、物にだって皆名前が付いている。
好きな人の名前は名前それ自体すら好きになってしまう。
というような感じのMCの後で
「大好きな人を・・・」
大事な人をって言ったんだっけな、ちょっと忘れちゃったんだけど、この沈黙の後に続く言葉を期待して待つと、他に思い浮かばなかったのか先ほどと同じ
「思い浮かべながら聞いてください」
で、歌いだす。
なんか知らないけど物凄い熱唱。
魅力的な裏声を存分に生かした曲で、聞き込んでからライブで聴きたかったな。間違いなく泣けるはず。
歌唱がすごかったのでぼーっとしちゃって歌詞は全然意味取って聞いてなかった。
ん、この曲からかな。チェロの五十嵐あさかさんって方がゲストとして紹介されてバンドに参加したのは。
9. ふるさと
弾き語りは「君の名前」で終了。
舞台真ん中に戻ってMCに入るはずが、なかなか入らずに放心したように立ちすくんでいる。
目がうるんで涙を飲み込んでいる。
おお、絶対最近なにかあったな。
途切れ途切れのMCが始まる。
自分の故郷の話をしていたと思ったら、「シンプルな歌詞なのに一字一句に全てが詰まっている」となにやら自分の曲の歌詞を絶賛しているっぽくて、なんだろうとMCを聞いていると、人の曲を歌おうとしているらしいと気づく。
作詞した人は同郷らしい。
そして曲名も言わずに歌いだすとそれは童謡「ふるさと」。
ああ、故郷って言葉は何度も言っていたので曲名の意味での「ふるさと」とどこかで言っていたのだろう。
10. 君
熊木杏里は全然テレビを見ないそうだ。
世界のなべあつの3の付く数字と3の倍数で阿呆になるギャグの誕生秘話をたまたま知ったと言って教えてくれる。
まだ流暢じゃないけどMCも復活してくる。
※名古屋のレポート書いた人のブログ見て「朝日の誓い」を歌ったと思っていたけど「君」という曲だったらしい。
ここらへんから音を聞くか歌詞を聞くか迷ってあれこれ考え出してしまう。
歌詞聞いていると思いにふけったり考えたりしてせっかくのライブの歌声が聴けなくなるし、声を優先すると歌詞の意味が入ってこなくなる。
ああ、生まれ変わったら器用な人間になりたい。
悪いことに左隣の席の太目のおっさんの肩が僕の肩と触れ合っているのも気になってしょうがなくなってくる。
別に僕は肘掛に腕を乗せているわけでもなく、こじんまりと座っているだけなのになんで肩が触れるのさ。
この人はたまに望遠鏡を取り出して覗いているのだけど、取り出すときと双眼鏡を妙に姿勢よく覗いているときに肘が僕の肩にがつんと当たるのも集中力を途切れさす。
11. こと
「自分は素直に想いを伝えられない駄目な奴で」といったMCの後「こと」。
集中力が最悪な状態だったけど、一番好きな曲。
最近衝撃のPV見て、あれっ、と思ったものの、やっぱりいい曲だわ。
好きなくせに歌詞はやっぱり未だによく分かってないのだけど。
歌詞を部分部分で聞いていたら
打ち明けてくれた話にぼくは
どれだけ君を見つけられたんだろう?
過去が心に居すわりながら
どれだけ君をひとりにしたかな
で彼女は過去に何かあって彼氏はそれを無意識に気にしているのかな、とか、それとも彼女は何か重い病気にかかったのかな、とか、
どんなことも ぼくには今しかないことで彼氏の方が病にかかっているのかなとか、おお、やべー混乱してきた。
ので無心に音と各フレーズで飛び込んでくる詩の響きだけ聞くことにする。
僕の席からは体の上半身しか見えないのだけど、
人 転ばす力はいらないと 君は足をあげるで熊木杏里が足上げるかなと思って体ずらして見ていたけど上げなかったな。
12. 新しい私になって
ふられちゃったあれです、っていうMCの後「新しい私になって」。
13. やっぱり
「やっぱり」。
最近やっとこの曲の歌詞の意味を取りながら聞いて、なんていい歌なんだろうと思ってライブで聴くことを期待していた曲。
ステージのバックが照明効果できらきら青い星がまたたいて、どうなっているのか分からないけど何か遠近感が狂って本当に背後に宇宙が拡がっているような錯覚に陥る。
これは目が痛い。
「やっぱり」は恋の歌なんだけど、傷つきやすい繊細な心で感じる不安や希望をシンプルな言葉なのに微細に表現していく。
細かな心の襞まではっきり捉えているところが凄い。
でも、健気で献身的な女性像でもあるから一部の女性からはもしかしたら嫌われるかもな。
なんか聞いていると切なくなってくる。
やっぱり 熊木杏里 歌詞情報 - goo 音楽
14. 春隣
ここだっけな、これから後半戦だと言ったのは。
もう既に結構な曲数を聞いた気がして、前回のライブはまだまだ聞きたいのにあっけなく終わっちゃたためにそろそろ終わりかと心の準備をしていたところだったので、かなり嬉しい。
ほぼアカペラに近い状態から歌いだす「春隣」。
15. モウイチド
確かここあたりでメンバー紹介。
おお、前半と打って変わって流暢に言葉をしゃべるMC。
ここまで全ての曲を観客はしっとりと聴いていた。
手拍子は一切なしで。
そういう流れができていたから。
だってMCでの言葉の区切りによる長い沈黙とか「花言葉」で泣きそうになっている熊木杏里とか、ワーって盛り上がるような要素が全くなかったのだし。
でも、ここにきて「春隣」で温めた後の明るいメンバー紹介という自然な流れができたので、これはあれが来るなと思ったらやっぱり来た。「モウイチド」。
※どうしよう、こんな書き方してメンバー紹介別の場所だったら・・・
解き放たれたバンドメンバーの全開の演奏、かつ負けじと声を張り上げる歌声。
手拍子もたたきやすい。
このライブの最初からそうだったんだけど、ドラムの女性の方が演奏中8割方、楽しそうなにこにこの笑顔なのね。
これは特技だよな。
16. 雨が空から離れたら
手拍子は続いてこの曲にも。
でもちょっと叩きづらい。
ので僕は途中からやめちゃった。
声を張り上げ気味なためか少し声が荒れていた。
17. 水に恋をする
最後の曲らしい。
MCで私のテーマソングです、と。
「水に恋する」。
En1. バイバイ
初めて聴く。
まだ未発表の曲って言ってたな。
En2. 桜見る季節
桜の季節は過ぎたけど、って言うから「春隣」?って思うけどさっき歌ったしな、と思っていると「桜見る季節」。
マキシシングル「雨が空から離れたら」のカップリングらしい。
熊木杏里が大好きですと言いながらアルバムしか買っていないので知らない曲だらけという事実にショックを受けつつもまだ聞いた事無い曲がたくさんあるという事実に歓喜もする。
シングル集めようっと。
シングルなんてそういえば中古で買った今井美樹の「Peace of my wish」と店頭ライブで買った田川寿美の「花になれ」と最近買ったタイガーフェイクファの3枚しか持ってないな。
ああ、終わってしまった。
バンドメンバーと手をつないでお辞儀したときには熊木杏里の目は潤み、放心したような表情で観客席の中空を見つめていた。
この時の表情があまりに透き通って限りない愛情に満ちていたのではっとする。
あなたは弥勒菩薩ですか。
想いが体中に満ち溢れるとその表情は無心に透き通っていくのだな。
バンドメンバーが去った後も一人名残惜しそうにこちらに振り向きお辞儀をしていた。
ああ、忘れてた。どこかの曲の合間のMCでクリーニング屋のおばちゃんと世間話をする自分は大人だみたいな話からツアーパンフレットの紹介があったな。
退出する長い列に並んでホールを出ると、スタッフがツアーパンフレット残り少しですと言っている。
国際フォーラムの時はパンフレットだかCDだか知らないが物凄い行列ができていたけど、最後の方でホールを出たためか誰も並んでいなかった。
一人女性が興味ありげに近づいて購入しているのを横目で見ながらちらっと値段見ると1000円。
どうしようか。800円とかだと面倒だけど1000円っていうきっぱり感が気に入って購入。
外に出て人のいないところまで行って煙草を吸ってぼーっとしていると、グローブ座を携帯でパシャパシャやっている人がたくさんいた。
きっとブログとかなんかにアップするのでしょう。
そういう方達が書いたレポート読んで記憶がよみがえったら手直ししよっと。
また秋にライブがあるらしい。
平日だろうがなんだろうが行く。





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