2010年12月5日日曜日

映画『やさしい嘘と贈り物』

2008年 監督:ニコラス・ファクラー
at ギンレイホール


やさしい嘘と贈り物 [DVD]

むー、なんだろう。一言で言うと恐ろしくつまらない。
前回のギンレイで予告編を見ていて大体のストーリーは知っていたけど、この予告編って完璧にネタばれしているよねぇ。
最初からそういう「設定」で話が進むのかと思いきや、後半どころか最後の最後でやっとその「設定」が事実として明かされる。
「設定」を匂わすものは随所に現れるものの、明確になるのはラストなのでこれをネタばれと言わずになんというのか。
いや、気持ちは分かる。「老人の恋愛物です」なんて宣伝して人が集まるわけないもんね。劇場に足を運ばせたら勝ちなんだから。
それにそういう「設定」があると知っていなければかったるくて見てられないというのもまた事実だし。
だから個人的にこの予告編に対して文句を言う気持ちは全くない。
オチを知っていようが知るまいがたぶんつまらないものはつまらないと思われるので。

出会いのシーン等でドラマチックにライトアップしたりという演出を懲りずに何度もやったり、スキー場だかどこかで一本の木に二人が背をもたせかけているよさげなシーンはカメラの距離が近すぎるしシーン自体短かすぎる。
ラジオかなんか分からないが毎日変わる音楽の目覚ましがなぜか非常に耳障り。
目覚ましだからそれでいいのかもしれないけど。
目覚める直前の赤や青の煙みたいなCG?とバックに流れる不穏な音がうざいからかな。
この煙みたいなやつはシナプスの消滅を現しているのか。
それにしてもチープだ。
チープってことで考えると、この一昔前のトレンディドラマのようなベタなノリは老齢の初々しい恋と背後に隠れて(隠れてないけど)最後に明るみになる真実を際立たせるための意図的なものだったという可能性も無きにしも非ず、、、とちょっと検索してみると否定的な意見が全く見られないので日和見的に肯定してみる。

主演はマーティン・ランドーとエレン・バースティンという作品に対してもったいない感じの豪華さ。
御年77のエレン・バースティンの可愛らしさが異常。
恋愛物はヒロインが可愛くないと駄目だよねぇ。
その点は軽くクリアしているのでいくらか救いがある。

監督は24歳だったらしい。

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