BS2 録画
![パプリカ [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ye6QvtWAL.jpg)
もうちょこちょこやばい瞬間が続いて、我慢していたけど最後の方で唐突にパプリカが現れた時に泣いてしまう。
これは本当面白い。
今年8月に亡くなってしまった今敏の2006年の作品。
何ヶ月か前に追悼で放映していたのを録画しそびれて悔しかったところ、クリスマスにまた放映してくれたので今度はしっかり録画した。
原作は筒井康隆で、2,3年前に読んでからずっと映画版を見たかった。
原作より登場人物が少なく、展開も超速い。
原作で詳細や背景を知っていても戸惑うので、原作を知らないとストーリーは全く何がなんだかわからないかもしれない。
インターネットから夢の世界へ移行する等、現実と夢との境界線も初めから曖昧だし。
でも、ストーリーうんぬんよりもとにかく緻密で豪華絢爛であっと驚く映像表現に飲み込まれっぱなしの90分。
逆さまでのパプリカの初登場シーンやらクレジットタイトルで重力も時間も次元も全て超越して軽やかにスキップするパプリカ等、冒頭数分でがっちりつかまれるから。
今敏は『千年女優』しか見ていないのだが、夢と現実の境目が曖昧になったカオスは『千年女優』もそうだったな。
それもそのはず、今敏曰く「実はその、『PERFECT BLUE パーフェクト ブルー』にしろ『千年女優』にしろ、なぜそういうものを作っていたかというと、パプリカみたいなことをやりたかったんですよ、本当は。」とのこと。
これまで培った技術と経験を本題の『パプリカ』に全てぶち込んだような感じか。正に集大成のような作品だ。
映像、音楽と全てにおいて満足だったが、強いて言えば個人的に声優さんの声がちょっと馴染めなかったかな。
林原めぐみと古谷徹。
久しぶりに小説を読み直そうとして部屋中探したのだけど、どうしても見つからない。
捨てたり売ったりなんかしていないから、無いわけが無いのだが、夢のように消えてしまった。
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