2010年12月31日金曜日

2010年

年が経つのは早いな。
10代の10年間と20代の10年間の密度が全然違う。
30代はというと既に丸2年があっという間に経過し、2年前の自分と比べると肉体が老けた以外は何も変わらないし振り返ってみても何も思い出せない。
10代の頃は30代といったらめちゃくちゃ頭がよくなっている筈と思っていたのになぁ。

まだ記憶にあるうちに今年の個人的ニュースを書いておこう。

3位:引っ越した
2位:定食屋に変態がいた
1位:路上でケツ丸出しの女がいた

3位:引っ越した
前の家は8年も住んで飽きたので引っ越した。

2位:定食屋に変態がいた
12月頃だったと思うが、よく行く近所のチェーン店の定食屋に飯を食いに行く。
テーブル席だけどテーブル中央にパーティションがあって向いは見えなくなっている一人掛けの席に座る。
パーティションといっても下が開いているので、向いの人の顔は見えないが手元は丸見えになっている。
向かいの席には太目のサラリーマンが座っているようだ。
左手に携帯、右手に箸を握ってすき焼き定食を食っている。
特に気にせず文庫本を読み始めたのだけど、程なくどこからかくちゃくちゃ音がするので文庫を下ろすと、前の席のサラリーマンがくちゃくちゃ食っている音らしい。
舌打ちのようなチィという音を交えながら頻繁にくちゃくちゃ音をさせるのでかなり気になる。
早く食い終わって帰って欲しいのに未だに携帯を持ちながら飯を食っている。
昔は熱心に携帯いじっているというのはイコールメールしているということだったから、そんなに人と繋がっていたいのか、寂しい奴め、と思ったものだが、今や携帯はメールだけじゃないからな。
そうこうしているうちに飯が来てしまう。
音を気にしないようにして食べ始める。
程なくやっと食い終わったサラリーマンが帰っていったのでほっとする。
やっと落ち着いて飯が食える幸せ。
えーっと、変態の話だけど、このサラリーマンのことでは無い。
問題は次の奴だ。

気付いたら向いに次の客が座っている。
この店はご飯のお代わりがセルフサービスなので、でかい炊飯ジャーから2杯目をよそってきて席に戻ると、思わず固まってしまう。
向かいの席の人が、備え付けの漬物を小皿に山盛りに盛ったその上から一味唐辛子を小さじで丁寧に乗せているところだった。
薄い黄色の今にも崩れそうな漬物の上が尋常じゃない量の一味唐辛子で真っ赤に染まっている。赤い雪をかぶった富士のように。
小さじで一味を振り掛ける行為は一向にやむことなく、そのエンドレスに繰り返されるこぼれないように丁寧に盛っていく手つきの機械的な正確さと、上部一面が真っ赤になっている漬物の対比に次第に狂気を感じてきて戦慄が走る。
変態がいる~~!
僕が気付いてから少なくとも3分以上は一味唐辛子を盛り続けていた。
これ以上は崩れると判断したのかやっと一味を盛り終えると、今度は醤油を取ってこれまた丁寧にぽたぽた垂らしている。
パーティションで丁度顔だけが隠れ、その首の無いーター姿の上半身が人間の食い物とは思えないものを製造している恐怖。
徐に割り箸を取って最後はかき混ぜ始める。
ぐちょぐちょと。
当然ぽろぽろこぼれる。
するとこぼれた漬物を丁寧に拾って元に戻してまたかき混ぜ、またこぼれたのを拾って戻す、を延々と繰り返す。
味覚のおかしさはどうでもいい、それよりセーターの温かい優しさから覗く手が織り成す異常なまでに丁寧な所作が粘質的な変態さを感じさせて気持ち悪い。

いよいよ出来上がった変態の食べ物を変態は二口ほど口に入れてから変態的に箸を置いてしまう。
えっ?あんなに時間かけて作ったのにまさかまずかったの?
最初からそんなものなかったかのように放置される変態の食べ物。
程なく定食が運ばれてくると、変態は変態の食べ物をおかずにしてご飯を食べ始める。
ああ、まずかったからほったらかしにしたわけじゃないのね。
いや、でもあれを普通に食っているのが信じられないけどね。

自分の飯を食い終わったので立ち上がるときに顔を見てやろうと思ったけど、立ち上がってもパーティションに隠れて見えなかった。
ちなみに変態の定食は見ると値段的に上位に入るミックスグリル定食だった。


1位:路上でケツ丸出しの女がいた
つまり路上でケツ丸出しの女がいたんだよ。

あれは12月12日。
髪を切りに近くの床屋に入ってみると、満席のため16時くらいになると言われる。
あと1時間あるな。
予約して一旦家に帰る。
16時近くなったので家を出て床屋に向かう。
下に高速が走る開けた通りを足早に歩いていると、T字路にジャージ姿のヤンキーがうんこ座りしているのが見える。
T字路の角にある店の路地側で、降りたシャッターに向かって座っているので後姿しか見えない。
そのヤンキーに向かってこれまたジャージ姿のヤンキー女が近づいていくところだった。
ヤンキーとヤンキー女。
新富町にもヤンキーがいるんだな。
築地も近いからそっちの方の奴か。
考え事しながら足早に歩いていると、突然真っ白いケツが目に飛び込んでくる。
はぁっ??
膝まで下ろしているジャージで歩きにくいのか蟹股で歩きながらジャージのズボンをたくし上げているところだった。
何が起きたのか間を置いてから考えると、うんこ座りしていたヤンキーは男だと思っていたら実は女で、うんこ座りというかしょんべんしていたらしい。
近づいていったヤンキー女は人が来ることを知らせにいったのか。
それにしても僕以外に人はいないとはいえ、その場でズボンを上げずに下半身丸出しのままかなり開けた通りに歩きながら出た後にズボンを上げてたぞ。
もし通りを僕とは逆方向に歩いている人がいたら、その人は角から突然下半身丸出しのヤンキー女が現れるという衝撃に見舞われることになる。
後ろから見ていても突然で衝撃だったからな。
ちなみにだぶだぶのジャージに比して華奢な太ももと少し肉付きのいいケツというなかなかの組み合わせだった。



なんかベスト3が10月と12月の出来事になってしまった。
2010年の頭の方はもう記憶に無い。

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