2004年8月16日月曜日

映画『さよなら子供たち』

1987年 監督:ルイ・マル
BS2


さよなら子供たち

夕飯作りながら見始めたのだけど、茹でていたパスタがふにょふにょになるくらい面白かった。

1944年、ナチス占領下のフランス。カトリック系の寄宿学校にて生活を営む少年カンタン。
本好きの彼は他の生徒達とはどこか違った雰囲気を持つ。
ある日寄宿学校にジャン・ボネという名の転入生がやってくる。
彼も本好きで、父が会計士ということもあり数学も得意。ピアノまで弾ける。
だがボネは謎めいた憂いを秘めた少年だった。
甘えん坊で気取りやのカンタンとどちらかというと暗い感じのボネは、お互いに興味を持ち始める。

ルイ・マル監督の自伝的お話らしい。
実体験に基づくなら思い入れも強いだろうが、作品は殊更に美化される事も無く落ち着き安定した映像を見せてくれる。
そのくせ監督の想いがひしひしと痛いくらいに伝わってくるのだから凄い。
映画見てストーリー上泣きそうになっても、こんなんで泣いてたまるか、と思うこともあるが、この作品は素直に泣ける。

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