BS2 録画

30越えたあたりの浅丘ルリ子とそれぞれ40目前の有馬稲子に岡田茉莉子。
3大女優の共演。
彼女達が演じるのはこれまた女優の役で、三人の有名女優が「告白的女優論」というタイトルの映画にクランクインするまでの話。
女優の気まぐれ、女優のわがまま、女優の狂気、等々なんと言われようが、またなんと勘違いされようが、物陰から覗く女優の顔は誰よりも悲しくて孤独な女性の顔だった。
実生活(←映画上の話)がどうあれ、それでも女優が女優として歩く瞬間。ラストは涙が溢れる。
この映画、いつも人物がなにかの物越しに、また、人の体越しに、さらには鏡越しに映される。
手前と奥という構図を基本にして撮られているからこそ、ラストの突然の並列、しかもこれまで交わらなかった三人の全身ショットが異常な驚きとともに飛び込んでくる。
この閃光に一瞬目が眩んでぽっかり開いた空洞に、この映画を見る人がまず期待するであろうショットを見ているんだという感動と、このシーンに至るまで見てきた三人の女性の悲しみと強さとがまとまって迫ってくるのだから弥が上にも泣いてしまう。
女優合戦とでもいった感じでなかなか見ごたえのある映画。
・・・峰岸徹って前の芸名峰岸隆之介だったんだ。
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