2004年6月24日木曜日

映画『血槍富士』

1955年 監督:内田吐夢
BS2 録画


血槍富士

傑作。面白い。しかも泣ける。月形龍之介の見せ場で泣き、片岡千恵蔵の驚愕と絶望の表情に泣き、ラストで登場人物と一緒に泣き。
グランドホテル形式時代劇。
それぞれがある目的や理由を持って旅をしている。目的地は様々。身分も様々。たまたま方向が一緒だったため同じ道を歩き、たまたま同じ宿に泊まる。
「どこまで行くのですか?」「ああ、そうですか私もそうなんです。」「では一緒に行きましょう」なんて会話は交わされない。
本当にたまたま一緒だったというだけ。
それだけなのだが、各々の持つドラマがからみあい、「槍持ちなんかなるもんじゃねぇ!」という結論に至る話。

1999年に1度見ていて、印象に残っているシーンがいくつかあるものの、ストーリーがほとんど頭から抜けていた。
抜けていたどころか同じ年に見た『暴れん坊街道』のラストの展開とごっちゃになってさえいる始末。
記憶力がないっていうのはいつでも新鮮でいられていいね。

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