2004年6月6日日曜日

映画『ハリーの災難』

1955年 監督:アルフレッド・ヒッチコック
BS2 録画


ハリーの災難

決して殺人が日常的に起こっているとは思えない田舎の村で殺人事件発生。
大事件だ。森の中で男の死体が仰向けに横たわっている。
なのになんでしょう、死体や犯人と思われる人物を前にしての村人達のこのほのぼの感は。
死体であるハリーは登場した時から死体で、つまり最初っから少しも動いているところが映されなかった人物のため、人間じゃなくただの人形みたいに思えてくる。
でもやっぱり人形なんかじゃなくれっきとした人間の死体のわけです。ほのぼのっつったって適当にはやり過ごせない訳です。
死体をほったらかしたり埋めたり掘り返したり埋めたり掘り返したりほったらかしたり・・・ってやっぱ適当か。
しかし一つの死体をめぐって四人の村人がそれぞれの思いで苦悩するわけです。自分が殺したんじゃないかとか本当は私が殺したのにとか夫が殺されてしまったとか・・・いや、苦悩なんかほとんどしないか。
まあ、コメディーありスリルあり希望あり温もりあり、でかなり面白い。

紅葉につつまれた森があまりに美しい。もちろんシャーリー・マクレーンも。

0 件のコメント:

コメントを投稿