BS2 録画

舞台はアイスランド。主演永瀬正敏。鈴木清順の名もクレジットに見える。
極寒のアイスランドの地に永瀬と清順って組み合わせが見る前から高揚させる。
で、鈴木清順だけど、なんだ、アイスランドの清順さんが見れるわけじゃないのね。
普通に考えて彼にアイスランド行かすわけにはいかないけれど。死んじゃうじゃん。
それでもこの映画結構面白かった。
サラリーマン永瀬が両親の7回忌に、両親の死んだ土地、アイスランドに一人供養しに行くという話。
アイスランドを舞台にしたロードムービーで、永瀬が猛吹雪の中彷徨ったり、バスに乗ったりタクシーに乗ったり、また彷徨ったり車買わされたり馬乗ったり。
だーれもいない吹雪の中を一人で歩くはめに1度ならず何度もなってしまうのは笑える。
結構ひどい目に会う永瀬君だが、遭遇した出来事を嬉々として人に話すでもなく、雄大で厳しいアイスランドの地の上で一つ一つ事実として豊かに受け入れていく感じ。
災難に巻き込まれる度に両親への弔い心が強まり、最後の方ではもう何が起ころうとも供養するという目的しか目に入っていないその強さにぐっとくる。
供養のための道具一式をちゃんと持参している心構えに涙。
ところでアイスランド人は押しなべて人がよく、日本人は映画の主人公にまでなり、そしてアメリカ人は・・・
しっかし凄いとこだな、アイスランドって。人が住んでいいの?
作品冒頭のごみごみした東京と比べると、空の広さが比べ物にならない。・・・東京もいいけどね。
ちなみに作品中盤に、つま先から全身に向けて鳥肌が押し寄せるほどの恐怖シーンがある。
ホラー映画だったのかと一瞬混乱するが怖かったのはこのシーンのみ。
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