注目は門倉有希と林あさ美が二人で歌った『秋桜』。
門倉は僕のイメージでは影のオーラの強い歌い手。初めて聞いたときに歌っていた『かもめはかもめ』の印象(暗い衝撃)があるゆえか。
林あさ美は貧乏そうだけど、ねあか。ねあかっつっても見てて苦しく見える明るさじゃなくて、もっとあっけらかんとした明るさ。この人はなに歌っても明るい。発声も曇りなく快活だし。
この陰と陽の二人が一緒に歌うシチュエーションと、曲が『秋桜』ということに興奮しないわけがない。
歌のほうは、曲に合う門倉は言うに及ばず、林もしっとりと歌っていてよかった。もっと個性の対立があるかと思ったけど、特に違和感なし。でも、やっぱり二人は相容れないように感じさせもする。
それにしても、椅子に座る林の横で、寄り添うように立つ門倉が、歌の間ずっと林の肩に手を添えていた。
あれは演出なんだろうが肩に手を置かれちゃ林は気になってしょうがないだろう。
門倉も途中添えた手を微妙に浮かせていたりと、きまりが悪そうにしていたような…
そういう二人の関係もまた面白い。

0 件のコメント:
コメントを投稿