at ギンレイホール

もう何年も飯田橋のギンレイホールに通っているけれど、今までで一番今回のプログラムが楽しみだった。
昏睡状態の女性アリシアを献身的に介護する介護士ベニグノ。
そして女闘牛士リディアとその恋人のマルコ。
この四者の物語。
愛の深さの映画。異性にだったり友人にだったり。
アリシアが昏睡状態になる前、アリシアとベニグノは出会っている。
ベニグノの方が一方的に彼女を愛しており、アリシアの方は彼の存在すらよく知らないのだが。
アリシアがベニグノの存在を知ってまもなく、アリシア交通事故により植物状態になる。
アリシアを4年間も介護し続けるベニグノ。体をくまなく拭いたりマッサージしたり手にクリームをつけてやったり、彼女の好きなサイレント映画の話をしてやったり。
ベニグノにとって人生で最も充実した4年間。
崩壊の契機は1本のサイレント映画。
このサイレント映画っていうのが、燃え滾る情熱が行き着く究極の形をエロティックに描いたものであった(結構笑えもするのだが)。
ベニグノのアリシアへの愛情はあまりに深い。一方通行では満足できない刻がやってくる。
体に触れているだけでは足りない。サイレント映画で見た究極の一体はベニグノにある行動を起こさせてしまう。
・・・ラストではほんのり心が温かくなる。
以前に見た『オールアバウトマイマザー』では5分に一度は泣いた。涙ちょちょぎれた。
この『トーク・トゥ・ハー』にもそういうの期待したけど泣きはしなかったな。
期待が高かっただけにいい作品だが少し喰い足りなさを感じてしまった。
ちなみにアリシアを演じた女優はむっちりして綺麗な人だった。
あと、昨日見た映画にも出ていたジェラルディン・チャップリンが出ていたな。
あと、エンドロールで流れた音楽はなんだろう?ホーミー?
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