BS2 録画

ウィリアム・ワイラーが撮った西部劇。
テキサス州ペコスで農民と牛飼いが対立していた。
牛飼いは昔からこの土地にいて牛の放牧をしていたのだが、後からやってきた農民が牛によって作物が荒らされるといって土地に柵を立てる。
牛飼いは生意気な農民め、ってことで柵を壊し農民に発砲。農民も応戦。そんな毎日。
この土地を仕切るのは自称判事のロイ・ビーン(ウォルター・ブレナン)。こいつは牛飼いの味方で、ままごとのような裁判を行っては農民を吊るし首に。
そんな土地にやってきた流れ者がコール(ゲイリー・クーパー)。コールは中立。
だってロイ・ビーンは悪徳ではあるがどこか憎めない男で、コールはこのビーンと仲良くなっちゃったのだけど、一方農民側の娘ジェーン(ドリス・ダヴェンポート)が美しいからジェーンの家にいついちゃってもいるし、ってことで中立。
(…実際にはお互いがお互いの言い分を聞きもしないで争いをしているから話し合いで解決させようとコールは紳士になっているわけだけど)
1シーン1シーンが面白い。意表を突くというか。
夜、ジェーンが家の中で窓辺のランプに火をつけると、窓の外に光る目が!!コールが家の中を覗いていたのだった。(ジェーンの家を知らないコールはそうやって何軒も必死に家の中を覗きまわっていたのだろうか)
他にもロイ・ビーンを殺しにやってきた数人の農民がビーンのいる部屋のドアに一斉に銃を構えてビーンが出てくるのを待っていると、突然後ろのドアが開き銃を構えたビーンが現れたり。
意識を集中させていない画面の一点にいきなり意識を持って行かせる。
ピンチのシーンも多々あり。処刑されるピンチ。馬で追いかけられるピンチ。嘘がばれそうなピンチ。中立という中途半端な立ち位置によるのっぴきならないピンチ。
ユーモアも織り交ぜ切り抜ける痛快さ。
いやあ、つまり面白かったな、この映画。
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