2004年5月21日金曜日

演歌歌謡曲

「BSにほんの歌」の再放送を見る。
1時間半の番組中最後の30分は一人の歌手でワンマンショーが行われるのだけど、最近ワンマンショーが廃止されたかなんかで二人の歌手によるスペシャルショーというコーナーに変わっている。
そして今回のスペシャルショーは八代亜紀となんと門倉有希なのである。

番組開始の一曲目は後半のスペシャルショーに出演する歌手がまず歌うのだけど、その時の門倉さんになんだか違和感を感じる。
まあそれは置いておこう。
2曲目、林あさ美が歌う「天使の誘惑」。
この曲は黛ジュンの鼻に詰まった甘い甘すぎる強烈な歌声が耳にこびりついているのだけど、林あさ美は見事に林あさ美だった。
どこまでも突き抜けていく明るい健康的な歌声がまぶしすぎて悪どい行いをしている人なら彼女を直視できないことであろう。

3曲目、田川寿美きたー。香田晋とデュエット。「愛の奇跡」。ヒデとロザンナだな。
男性歌手ってそれほど興味ないのだけど、香田晋はなぜか好き。だから寿美ファンとしては興味深いデュエット。
デュエットといったら二人が歌いながら目を合わせ微笑みあったりするもんだけど、この二人ほとんどお互いの顔を見ない。
それぞれがそれぞれの振りでノリノリ歌っている。大人のデュエット。かっこよすぎる二人。香田晋までかっこいい。

12曲目、大川栄策。「与作」。すげー合ってる。

14曲目、神園さやか。新曲「さすらい鴎」。衣装の制服を夏物にチェンジ。スカートの丈が前より少し短くなった気がする。
この子もう5,6年したらえらい美人に化けそうだし、その頃には歌の方も少しずつ味が出始めているだろうから期待したい。
サビが、「ヤンサノエーヤンサノエー 見えてかくれて日が昏れるハイ!」って歌詞なんだけど、「見えてかくぅ~れ~て 日~が~ぁ昏れるぅ~」って歌った時点でもうサビが終了している感じで「ハイ!」ってどうやって歌うんだ?と固唾をのんで見守ると、満面の笑みで「はいぃ~」・・・ってどうやって説明すりゃいいか分かんないんだけど、この「ハイ!」をふにゃふにゃっと可愛らしい歌い方をするとはちょっと意外で面白かった。
っていうかこの可愛らしさのレベルはガキじゃん。現役高校生が!それでいいのか!おっさんはだませるのか!?

15曲目が田川寿美さんで新曲「花になれ」。
もう本当この人にはいつまでも歌い続けてほしい。僕に幸せをください。
ちなみにこの新曲の作曲は堀内孝雄なんだけど、まんま堀内色全開の曲になっている。

そして後半八代亜紀と門倉有希のスペシャルショー。
1曲目「おんな港町」八代と門倉が交互にフレーズを歌うのに八代さんが間違えて門倉が歌う部分も歌いだしてしまい、少々ごまかしながらマイクを遠ざけたのだけど、門倉さんには八代さんを"きっ"と睨みつけるくらいのことをして欲しかったなぁ。
門倉さんはどうしたかというと、少し微笑みながらすいませんってな感じに会釈しただけ。
と書くと律儀じゃないかって思えてきたけど、門倉さんは大先輩八代と歌うせいか、それともこのステージのせいか、がちがちに緊張しているみたいで、しきりに八代の方を向いてはひきつった笑顔で微笑み合っていて、それが痛々しくてさ。
口をにっとさせる笑い方はいつもの笑い方なんだけど、今回は本当いつも以上に不自然だった。
八代が少しでも門倉さんの方を向けば「あっ!微笑みあわなきゃ!」と自分に義務付けているみたいで。
こんなんじゃ門倉さんも聴いている僕も歌どころじゃないんだな。ちょっと消化不良。

7曲目「春夏秋冬ふられ節」。イントロが始まると門倉さんはどっかに引っ込み、出てくる出てくる、林あさ美、多岐川舞子、そして神野美伽がぁ!
この曲を初めて聴いたのはいつだったか。神野さんの顔と振り付けがトラウマになったこの曲を!!
まず林さんが歌う。ん~、今までの八代門倉のステージに漂っていた苦しさを見事に吹き飛ばす。
林、多岐川と歌っている間、後ろの神野さんが気になってちらちら見てしまったのだけど、前見たときのような振り付けをしていなかった。残念。
・・・神野さんの振り付けってなんかいいんだよな。いいんだけどトラウマになる。くさやみたいなもんか。食った事ないけど。

「春夏秋冬ふられ節」が終わり、陽気なステージが去ると照明が暗くなりギターの寂しいメロディーとともに門倉さん再登場。
八代の「舟歌」のさわりを歌う。これだ!これ!この暗さ!暗いオーラ。これに僕はしびれたのだ。
暗さは門倉さんの本質ではないかもしれないけど、孤独で暗くて情念の塊のような女を演技でもいいから堪能させて欲しい。

それにしても門倉さんこのステージで5年は老けた気がした。

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