2005年 監督:ドミニク・アベル、他
at ギンレイホール
予告編を見ていないので先日の『北京の自転車』みたいに思いがけなく面白い作品だったりして、と期待に胸を膨らまして見たわけですよ。
そういえばワンピースにアイスバーグさんっていたよなって考えながら。
冒頭氷の世界でアジア系の女性が正面から映され、彼女が言うには自分はイヌクティトゥット語を話せる最後の人間だと。
子供や夫にもこの言葉を覚えて欲しい。
私が夫とどのようにして出会ったかお話しましょう。
アイヌ系の女性なのか。
とにかくにこにこしていて、最後のセリフの後の無言の笑顔が素敵すぎて思わず泣きそうになる。
これはもしかして物凄く面白い映画なんじゃないか!
しかしそんな感動と期待をよそに場面はがらっと代わってヨーロッパ系のひょろっと背の高い初老のおばさんが現れる。
初老は言いすぎか。
体から油分が全て無くなって干からびたような感じだったので年いっているように見えたが、実際は40前後かもしれない。
それにしてもまた魅力のない女性が出てきたもんだ。
まあそれは置いといて気になるのはさっきからちょいちょい少しも面白くないサイレント風のギャグが織り交ぜられているのだが、これは一体なんなんだ?
このギャグはほんの気まぐれであってくれという願いもむなしく、最後までこんなギャグの連続で進んでいく。
もうこんなにつまらなくてきつい映画は久しぶりだ。
『死霊の盆踊り』がまだ面白く思えるくらい。
なにがきついってギャグが一つも面白くないどころかイラっとするから。
一度イラッとするとギャグはもとより食器のかちゃかちゃいう音とか目覚ましとかモザイクなしの陰部とか、もう全てにイラッとする。
この監督はアキ・カウリスマキやジャック・タチのような映画を目指していたのかもしれないが、比べるのもおこがましいほどの糞映画が生まれてしまった。
僕はどんな映画でも映画である以上それなりに最後まで鑑賞できる人だと思っていたけど、やっぱり合う合わないっていうのがあるとこの年になって初めて知った。
本当につまらなくて苦痛だったわ~。
監督は面倒だから他と略して書いたが、3人いる。
夫婦役の主演二人、ドミニク・アベルとフィオナ・ゴードン、そして村の雑貨屋みたいな店でいつも帳簿を付けているだけの主人役だったブルーノ・ロミの3人が共同監督している。
3人とも職業は道化師だそうだ。
小さい漁船"タイタニック号"の船長役のフィリップ・マルツも道化師。
ベルギー映画。
ギンレイで来週から上映される『ルンバ!』の予告編見たら出演しているのはどう見てもフィオナ・ゴードンだ。
監督も同じっぽい。
どうしよう。
2011年1月9日日曜日
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