2011年1月16日日曜日

映画『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』

2009年 監督:ダニエル・アルフレッドソン
at ギンレイホール


ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 [DVD]

二部のラストから継続するような形で三部が始まる。
二部でさわりに触れたリスベット(ノオミ・ラパス)の過去に蠢く国家の暗部がいよいよその実体を現し、リスベットとその周囲を巻き込みながら法廷での最終決戦の場へと怒涛のごとくに流れ込んでいく。

身動きの取れない眠れるリスベットに代わり奮闘するのは、円卓の騎士ならぬ狂卓の騎士達。3,4人くらいしかいなけど。
狂卓の騎士はもちろんミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)が中心だが、値千金の大活躍をするのがリスベットのハッカー仲間の疫病神ことプレイグで、今まで部屋の中にしかいなかったのになんと外に出ているんだぜ。
びくびくした感じとその友情が感動的だ。
メールの送り主を特定するミカエルからの依頼もほっぽいてリスベットの依頼を最優先するのです。

リスベットが全ての忌まわしき過去にけりを付けるべく向かう正装は進化の最終形態のようなとびっきりのパンクスタイル。
いかすぜ。
一番好きだったのは独房に戻ったリスベットが顔を洗ってメイクを落とすところで、ど派手なスタイルの裏に隠れたか弱さが垣間見えるシーン。

148分もあるのでちょっと疲れたかな。
登場人物の名前を覚えようと字幕に釘付けになっていたら今度は顔を覚えられなかった。
結局ほとんど字幕ばかり見ていた気もする。
ただ、思わずいろんな口調が混ざって変な文章になるくらいいかしていて面白かったのは確かだぜぃ。
たぶん小説はもっと面白いんだろうな。
原作のスティーグ・ラーソンは惜しくも他界してしまったので続編はもう無いが、第5部までの構想があったらしい。
3部で完結した感じだが続きがあるとしたらどういう展開していたのか気になるところ。

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