2011年1月4日火曜日

映画『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』

2009年 監督:トッド・フィリップス
at ギンレイホール


Hangover

長いタイトルだ。
結婚式当日、新郎の友人から花嫁に電話がかかる。
だだっ広い砂漠の一本道からの電話で告げられる「花婿は欠席するかも・・・」という知らせ。
花婿が消えてしまったらしい。
なにやらミステリー。
という真面目さはオープニングだけで、ミステリーはミステリーだけどノリはハイテンションなドタバタコメディ。

バチェラー・パーティでラスベガスに繰り出した男4人が最高級ホテルのスイートで目覚めると、部屋はぐちゃぐちゃ、鶏はいるは虎がいるは赤ん坊はいるは歯がなくなっているは花婿はいないはで昨夜のはちゃめちゃぶりが伺えるのだけど、当の本人達は揃って記憶を無くしている。
分らないことだらけだけど、とにかく花婿のダグを探さないと。
手がかりを求めて昨夜の足跡を辿る衝撃の旅が始まる。

途中ちょっと飽きてきたけど、面白いのは登場人物が最悪(最高)の一夜とそれを追う旅を通して成長しているところ。
いい年のおっさん達に成長っていうのもなんだけど。
記憶を失くした夜が非日常なら非日常でこそ本当の顔がさらけ出される。
目覚めた日は非日常と日常の狭間にあり、その中間点をいったりきたり彷徨う過程で表と裏の顔が馴染んでいく。
だからその過程を経なかった行方不明の花婿ダグは代わりに黒くなった。。。

爆笑するほど笑うことはなかったけど、あのエンドロールには思わず笑ってしまったな。

ステュ(エド・ヘルムズ)
真面目で一番理知的そうな歯科医。
ただ、あのたるみきった汚い肉体を見た瞬間、速攻イメージが崩壊する。
最悪の夜に一番はっちゃけてとんでもない行為をし続けていたのはステュだった。

フィル(ブラッドリー・クーパー)
小学校の教師ながら一番下品な男。
そして一番の色男。
独身生活を謳歌していそうでいながら妻子持ちだったりする。
軽くて適当な男と思いきや、実は至極冷静で優しい男だった。

アラン(ザック・ガリフィナーキス)
花嫁の弟で、ステュとフィルと一応面識はあるという程度。
ただ、変なパンツを履いているから変な奴なんだろう。
何をしでかしたか知らないが小学校とコンビニに接近禁止命令が出ているらしい。
花婿の親友達に突然混ざっても臆すどころか勝手に乾杯の音頭を取って一匹狼の"軍団"に三匹が加わったなどとのたまう。
最終的にはフィルに憧れる可愛い奴。
ザック・ガリフィナーキスは若いのかと思ったら調べてみると実年齢は飛びぬけて高かった。

ストリッパー役でヘザー・グレアムが出ている。
いつの間にかもう40だよ、この人。
それなのになんでもないことのように普通におっぱい出している。
がん見するアラン。

あとマイク・タイソンが本人役で出演している。
予告編でドラムの音に合わせてエアドラムをした流れでそのまま殺人パンチを放つ流れが爽快だったのに、あれは予告編のみの編集だった。
このドラムが印象的な曲はフィル・コリンズの『In the Air Tonight』、らしい。
上映前の劇場のBGMで妙に懐かしい曲ばかりかかっていて、フィル・コリンズ時代のジェネシスの『インヴィジブル・タッチ』も流れていたが、『In the Air Tonight』つながりでかけていたのかな。

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