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こえ~、まじこえ~。メキシコのギャング団。
渋谷のチーマーがままごとに思えてくる。
リーダーの男の顔面には全体に刺青が彫られていて、しかも右と左に大きく彫りこまれた「MS」の二文字はチーム名の頭文字だ。
もうこの顔はギャングというか頭の悪いギャグとしか思えないが、捕まえた敵対するチームの男を容赦なく銃殺した後ばらばらにして犬に喰わせるシーンを見てしまったら、「MS」の刺青を見ただけで震え上がってしまう。
そんな恐ろしいギャング組織に所属する青年カスペル(エドガル・フローレス)が主人公。
もう一人の主人公がサイラ(パウリナ・ガイタン)。
こちらはホンジュラスに住む女性で、子供の頃から離れ離れだった父親がアメリカから強制送還されて戻ってきたのを契機に、叔父を含めた3人でアメリカに渡ろうとしていた。
普通に行くんじゃなくて、つまりは不法移民。
なんの接点も無い二人だけど、カスペルが死を約束されるような考えるだに恐ろしいある裏切りをしたことで組織に追われ、逃げても無駄だと知りながらサイラ達アメリカを目指す移民集団に合流する。
中盤以降はロードムービーになる。
移民にしろ組織に追われるカスペルにしろ、ちょっと失敗すればあっけない最期が待ち受ける旅路。
カスペル役のエドガル・フローレスはこれが映画デビュー作らしいが、よく見つけてきたな。
役どころとして、まずなによりギャングであるから強くて悪そうであり、でも少年に慕われるいいお兄さんでもあり、過酷な環境で冷酷に大人びていながらも年相応の可愛らしさもあり、色気もあり、っていうのをエドガル・フローレスはそのままで全部体現しちゃっている。
演技がどうこうという前に役そのものだから。
と思わせてしまうくらいの演技だとしたらぶっ飛ぶけど。
アメリカ行きをしぶるサイラを叔父が「アメリカも厳しいと思うが ここよりはましだろう」と説得するシーンで、家のベランダなのか共同広場なのか分からないがとにかく丘の上から眼下にびっしり詰まった平屋を一望できる場所でそんなこと言われても、いやこんな眺めのいいところを離れるのはもったいないと思ってしまう。
眺めのいい家が一番です。(今度引っ越すときは丘の上に住もう)
そんなものより生活水準の低さの方がはるかに深刻だということなのだろうが。
あれ、予告編で少し映っているの見るとそれほどいい眺めでもないかも。
ギャングMS-13は実在する組織らしい。
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