at ギンレイホール

東ドイツに住み、社会主義に心酔するクリスティアーネはあるきっかけで心臓発作を起こして昏睡状態になってしまう。
彼女が眠っていた8ヶ月間でベルリンの壁は崩壊し、旧東ドイツには資本主義の生み出した製品が西から怒涛の如く流れ込んできていた。
クリスティアーネは目を覚ましたものの、過度なショックは即命取りになる。
この話を医師から聞かされたクリスティアーネの息子アレックスは母にショックを与えないために、家族や近所や友人まで巻き込んで大偽装作戦に奔走する。
途中少し飽きてきたけど、ラストの親子三人のスナップショットには涙。(冒頭でも流れてたか?)
アレックスの恋人役で、かわいらしいんだけどくせのある顔した女優チュルパン・ハマートヴァさんは『ツバル』や『ルナ・パパ』の主演女優さん。
『ルナ・パパ』ではしつこい顔芸演技が気にくわなかったのだけど、この作品はまあまあ。
奇しくも『アンダーグラウンド』の次に見た作品。
外の世界で起こっていることを全く知らない人。
閉じられた空間で他者から嘘の情報を伝えられる。
愛する祖国の現状を知らない。
騙されている方は傍から見ると滑稽でコケにされていると言えなくも無いが、それもこれも深い愛情ゆえに・・・
嘘だからこそ作れた理想(夢)も、いつか現実と寄り添い合わせながら前に進まなければならない。
0 件のコメント:
コメントを投稿