2004年9月8日水曜日

映画『好人好日』

1961年 監督:渋谷実
BS2 録画


数学の教授の笠智衆。妻は淡島千景(夫に尽くす妻を演じさせたら日本一)。
一人娘は涼やかに美しい岩下志麻。

岩下志麻が川津祐介と結婚しようとするのだけど、どちらも親や親族にひとくせもふたくせもある人物がいて・・・
ホームドラマでコメディ。
で、まじで面白い!

川津祐介としたデートの回数を知らず知らずに喋らされたことに気づいた岩下志麻が、「ひどい、ひど~い、ひどいわお母さん」と連呼しながら母淡島千景の腕をつかんでぐらんぐらん揺らしたり体をひっぱたいたりする。
ほのぼの~とした光景のはずがなんでしょう、この違和感。絶妙に度を越えたじゃれあい具合がなんとも面白い。
違和感というか不自然さかな。不自然なリアルさ。が面白い。
岩下志麻が奈良の大仏によく悩み相談を声に出して話しかけてするのだけど、婚約相手がグレゴリーペックに似てると思うとか言うのさ。大仏に。
酒好きという設定の淡島千景は本当に幸せそうに(表情が笑える)酒を飲む。正座してしとやかに。湯飲み茶碗で。
岩下志麻との待ち合わせ場所に駆けつける川津祐介をわざと修学旅行生の群れの中に突っ込ませたり。
妻の女友達の料理屋で正座して無言で酒を飲んでいた笠智衆が女性達の馬鹿笑いに閉口したのか気が振れたかのように歌いだしたり。笑っていいのかなんなのか。
とか、文章で書いてもよくわかんないだろうな。僕も今書いていてだから何なんだろうって思ったし。

とにかくコメディ部分も好き嫌いはあるだろうが僕は結構笑った。
テンポもいい。黛敏郎の音楽もよい。キャストもいい。映像もかなり面白い。

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