2004年9月12日日曜日

映画『ひばり・チエミの弥次喜多道中』

1962年 監督:沢島忠
BS2 録画


ひばり・チエミの弥次喜多道中

今日3本目だからか、このオールハイテンションミュージカル時代劇ムービーはちときつい。
オールハイテンションとは言い過ぎか。緩急は見事にあるのだけど、ハイテンション部分が今の僕の状態ではきつかった。
以前美空ひばり特集の番組で、この作品のワンシーンが取り上げられていた。
それは弥次喜多に扮したひばりとチエミが橋の上を歌い踊りながら渡るシーンで、サビに差し掛かり「タッツタッツタ タッツタァ」と歌いながら走り出した瞬間には何かが弾けたような衝撃があった。
その歌声とローアングルで映された二人の瑞々しい躍動感に感動して泣かされてしまったのだ。
そんなわけで録画しておいたのだけど、疲れているときに見るもんじゃないね。問題の感動したシーンもしらーっと見てしまったし。

ひばりもチエミも演技というか仲のいい友達同士でとにかく陽気に楽しく遊んでいる感じ。そこは愉快ですよ。
美空さんはこの62年だけでも9本くらいの映画に出演しているようだ。しかもほぼ全部主役で。
バイプレイヤーでもないのに1951~1962にかけて毎年7本以上の映画に出演している。驚くべき役者。
歌はもちろん、表情も魅力的だし、立ち回りなんてほんと絶品の素晴らしさ。
江利チエミは江利チエミで田舎娘っぽくておちゃめな魅力を放っている。ちょっとおばさんくさいが。
ただ、ひばりと並んでしまうとどうしてもひばりさんの素晴らしさに目がいってしまうな。
好みの問題かもしれないけど、歌はひばりさんが別格だし、立ち回りや踊りの上手さも際立っているし。

出演者は他にぽっちゃりした濃い顔で色気を放つ東千代之介。
兄と弟一人二役堺駿二。
悪の親玉山形勲。
ひばりとチエミの乳を揉んだ(乳といっても胸の上方部分だったが)田中春男。
凄い役者なのにアホな役もしょっちゅうこなすたんこぶ作って間抜けな千秋実。
茶屋には夢路いとしと喜味こいしが。

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